デジタル時代のシティズンシップ教育 【週刊新陽 #112】
インターネットがインフラとなりSNSが広がってデジタル化した社会で、「デジタル・シティズンシップ」という考え方や「デジタル・シティズンシップ教育」の重要性が高まっていると言われています。
デジタル機器やインターネットがあるのが当たり前に育ったデジタルネイティブと呼ばれる世代でも、テクノロジーが与える影響について理解したり、リスクへの対処法が自然と身に付いたりするわけではありません。
新陽高校でも、生徒がデジタル社会で自分の身を守るだけでなく、テクノロジーを有効に使えるようになる力を身につけてほしいと、授業内外で様々な機会を設けています。
今号では、そのいくつかをご紹介します!
ニュースで学ぶメディアリテラシー
まずは、NewsPicks Education。経済ニュースプラットフォームNewsPicksが学校向けに提供しているサービスで、NewsPicksで公開されている記事閲覧や、学校の専用空間でニュースを共有しコメントし合うことができます。
新陽では3年前からこのサービスを利用して、授業やホームルームで記事を読んだり、先生や生徒が自分でニュースをピックしコメントしたりしています。
ニュースから社会で起きている事象や多様な意見を学べるだけでなく、記事を批判的に分析し、自分の意見を創造的に表現するなど、メディアリテラシーを高めることにも繋がると考えています。
過去には、ジャーナリストでフジテレビ解説委員の鈴木款さんが来校し、メディアリテラシーの特別授業をしてくださいました。その授業では、生徒たちが鈴木さんの講義を聞きながらリアルタイムでフォームから質問できる形式にしたところ、たくさんの質問が出て、フェイクニュースやオンラインメディアが生徒の身近にあることを感じました。
「出会いと原体験」を大切にしている新陽では、生徒たちが本物のニュースに触れたり本物のメディアの方から直接お話を聞いたりする機会を、これからもたくさん作っていきたいと思います。
デジタル・エチケット
先週、10代に向けたコンテンツの権利・著作権侵害に関するPBL型プログラム『10代のデジタルエチケット』出前授業を、1年次の生徒向けに行っていただきました。
このプログラムは、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)と一般社団法人STEAM JAPANが監修し学校に提供しているもので、「どうすればデジタルエチケットを守れるのか?」をテーマに、なぜだめなのか、どうしたらいいのかを実社会に紐付け、自分ごと化して理解し学べるPBL型のプログラムです。(プレスリリースより)
デジタルエチケットとは、「デジタルの世界でのマナーやルール」のことで、デジタル・シティズンシップの要素の一つ。日常生活では当たり前に守っていることでもデジタルの世界で知らず知らずのうちにルール違反していることがあるかもしれない、という視点がこのプログラムの入り口です。
「未来のデジタル社会を生きる力を身につけよう!」と、
・コンテンツとは
・著作権とは
・著作権の侵害とは
などの知識を学びながら、具体的なケースを想定して生徒同士が相談する流れで授業が進んで行きました。
音楽や映像、画像など、普段からたくさんのコンテンツに触れている生徒たち。「こういうケースで自分ならどうするか」「自分ができること、してはいけないことは何か」を、あらためて考えるきっかけになったようです。
テクノロジーが夢を叶える武器になる
この度、サツドラホールディングス株式会社/株式会社シーラクンス様による『新陽生のためのプログラミングスクール』が始まりました!
第一弾として6月に開講したのは、
①個別指導プログラミングスクール「G's YOUTH STUDIO」
②「D-SCHOOL北海道」短期講座・本気で学ぶPython基礎
の、2つのコース。
放課後の対面クラスとオンラインレッスンのハイブリッドプログラムで、実際にアプリを作ったりプログラムを組んだり、本格的な内容になっています。
新陽では、通常の授業でも『情報』のほか学校設定科目の『eスポーツ研究』や『Google演習』など、デジタルスキルを身に付けることができる時間がありますが、「もっと学びたい」「高度な技術をマスターして実践的に使いたい」という生徒も少なくありません。
そこで、包括連携協定を結んでいるサツドラHD様が、放課後の空き教室で、しかも特別料金で、新陽の生徒のための特別デジタルプログラムを提供してくださることになりました!
デジタル社会を生きる生徒たちに不可欠なスキルやマインドをプロから学べる貴重な機会に、予想よりも多くの生徒から申し込みがあり、第1回目の授業を覗くとどちらのクラスも盛り上がっていました。
もしかすると、この中から将来、一流のエンジニアや起業家が生まれるかもしれません!今後も、動画編集やデータサイエンスなど『新陽生のためのプログラミングスクール』は続きます。