始めよければ終わりよし、になるように。 【週刊新陽 #53】
新年度スタートしました!
正直なところ、昨年は校長1年目で、学校に慣れることに精一杯でしたが、今年はもう少し余裕を持ってみんなを見守りながらサポートしていけたらと思っています。
さて校長ブログ『週刊新陽〜校長室から』も2年目に入ります。
2022年度の第1号は、年度始めでテンション高めの新陽高校をレポートいたします。
新しい先生たちをお迎えしました
4月1日の朝、まずは新任の方々への辞令交付。今年度は教科も世代もキャリアも多様な10名の先生方(時間講師を含みます)が新陽の仲間入りをしてくれました!
その後、札幌慈恵学園、札幌第一幼稚園、じけい保育園、めぐみナーサリースクール合同で荒井理事長から講話をいただきました。ロシアのウクライナ侵攻に触れながら、様々な史実や新陽の歴史も例に挙げ「成功体験の罠」についてのお話でした。
続いて行われたのは新任オリエンテーション。全国の多くの組織で初日にしているのと同様に、学校もまずは基本のルールや手続きを知ってもらうことが大事です。
冒頭、私から学校の理念などについてビジョンボードを使ってプレゼン。『自主創造』という校訓、『人物多様性』というビジョンは何よりも最初に知っていただきたいと熱を込めて話したのですが、既にウェブサイトなどを読み込んで既に知ってくださっている先生方が多かったのには感動です!
その後、
・勤務について
・事務手続きについて
・教務規定について
・感染症対策・保健安全関連
・ICT機器・Google登録等
・部活動について
など、各部門長から説明がありました。教育機関独特の決まりや手続き、あるいは新陽独自のシステムなどインプット情報は多いのですが、まずは一旦聞いていただき、どの情報がどこにあるのか、誰に聞けばいいのかを知るのがオリエンテーションの目的です。
入学前の事前登校
4月1日は新しい教職員を迎える日ですが、新しい生徒たちを初めて迎える日でもあります。入学式前の事前登校です。
入学前に意識して欲しいことや学校生活の具体的なイメージなど、4月9日の入学に向けて少しずつ準備してもらうためのイベントで、先生たちもちょっと緊張気味。オープンスクールやパスポートセミナー、受験当日にも接点があったとはいえ、新陽の生徒として会うのはやっぱりちょっと違います。
さらに、今回は単位制の一期生なので先生たちも初めてのことばかり。だからこそ生徒たちが不安にならないように、新1年生のメンター(新陽の単位制では担任ではなくメンターと言います)チームは毎日のようにミーティングを重ね、準備に余念がありません。
3月の最後のミーティングの日、事前登校の場で伝えることを確認しながら「けっこう情報多いね。」「新入生に伝わるかな・・・。」とちょっと心配そうなメンターの先生たち。「とにかくこれだけは覚えて帰って、というのを最後に言えばいいね。」と話していました。
それが・・・
「入学式は4月9日。8時45分までに制服(正装)で登校すること!!」
でした。とにかくこれだけ伝われば、あとは入学式後になんとかします、と(笑)。こういう割り切りの良さも、新陽の先生ならではという感じがして好きです。
Shared Vision(ビジョン共有)
週明け4月4日は新年度2日目。この1年、どのようにやっていくかを皆で共有する大切な日です。
まず私からは全体の方針を説明。ビジョンに向けた10のアクションプランに基づき昨年度どんな実践ができたかを振り返った後、中長期的な方針や今年度の体制・スケジュールを発表しました。
ミッションとビジョンはこの1年、何度も繰り返しシェアしてきましたが、年度始めには(新任の先生もいますし)あらためて皆で確認しておくことが大切だと思っています。
新陽における全ての教育活動の原点は、このミッションとビジョンです。何かを決める時あるいは何か悩んだときはこの原点に立ち戻れば良い、という北極星のような指針です。
そして、新陽の教職員の行動指針として掲げているのが『3つのシェア』。今年度はコース別学年制と単位制が混在するので、ますますシェアするマインドが重要になってくるはずです。
・Shared Vision : 一人ひとりがビジョンを理解し共有できている
・Shared Leadership : リーダーシップとは影響力のこと。生徒を含め誰もがリーダーシップを発揮できる
・Shared Experience:互いを尊重し個性や経験値を活かし合える
運営もいろいろな工夫が必要ですが、各分掌で連携し、新陽の教職員のカラフルな個性を活かしながらビジョンに向かって一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
研修や会議はなんのため
4月5日、6日の午後は研修。3月末にも4時間にわたる全職員研修をしたのですが、それについてSNSにアップしたところ、他校の先生から「この時期に研修?しかも4時間。すごい熱量ですね!」とコメントが来ました。
たしかに年度の変わり目の学校は本当に忙しく慌ただしい。でも、だからこそ必要な研修や会議もあると思っています。気をつけなければいけないのは、目的を明確にすることと、早めにスケジュールを決めること(なるべく突然やらないこと)。
5日に実施した研修はルールがテーマ。学校に関するルールは、憲法、教育基本法、学校教育法などの学校・教育に関わる法律や、個人情報保護法やパワハラ防止法(正式名は改正労働施策総合推進法)、就業規則といった内規など様々です。
今回は、新陽で4月から改定する『教務規定』と『学校生活規則(校則)』について、ケーススタディ型ワークショップを行いました。
「ルールは私たちを自由にするためのもの」「ルールは守るものだけど変えることができる」といった考え方は、校則を見直した際に生徒にも伝えたことですが、これらを前提にどうやって生徒とコミュニケーションをとっていくか、対話が白熱し、時間を延長したほど。(新陽では、会議の時間は厳守が基本。延長するのはわりとめずらしいのです。)
なお年度始めの研修は、共通認識を持ったり知識やスキルをアップしたりするだけでなく、新しいチームでお互いを知る機会としても貴重です。対話型のプログラムを通して、新しい先生もすっかり溶け込んでいるように見えました。
何事も最初が肝心と言いますが、新年度、なんとか良い感じでスタートが切れた気がします。
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