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「高校生」だからできる「出会いと原体験」を 【週刊新陽 #173】

短い北海道の夏休みが終わります。

新陽高校は、8月23日(金)から授業再開。とはいえ温暖化が進み、年々北海道の気温や湿度も上がっていて、今年は例年より少し長めに夏休みを取りました。

今週の『週刊新陽』は、この夏期休業中にぼんやり考えていたことを書いておきたいと思います。(この内容をもとに、8月23日の夏休み明け全校集会での話しました。)


高校生という特権

夏休み前、今年から導入した新陽独自の奨学金の選考が行われ、今年度の奨学生が決定しました。

奨学金は「進路探究のための奨学金(20万円)」と「探究型留学のための奨学金(50万円)」です。どちらも給付型(返還義務なし)の奨学金で、藤田紀郎・廣田聰記念奨学基金から拠出されます。

それぞれ募集人数を遥かに超える応募があり、新陽生が個性豊かで、また本気で挑戦したいと思っている生徒が多いことを、あらためて実感しました。選ばれた生徒たちには是非、自分にしかできない進路や留学体験を切り拓いていってほしいと思います。

また夏休み中には、夏季集中講座に参加しかけがえのない経験をした生徒や、ボランティア活動や研修プログラム、インターンシップ、海外留学など自分でチャンスを見つけて挑戦したという生徒の報告がたくさん入ってきました!

部活動に所属している生徒も、大会や合宿でチームワークを強めたり技術を高めたり、充実した夏休みを過ごしたようです。

そういった生徒たちを見るたびに、とても眩しいな、と思います。今年のポスターのコピーの通り、まさに「キラッキラ」です。

そして、どれも高校生だからできる、高校生でなかったらできない経験なんだろうな、と。

もう子供ではないけどまだ大人でもない、自由にできる部分もありつつ守られている部分もある高校生だから、失敗への恐れよりも挑戦するワクワクを信じて飛び込むことができる。また今の時代、高校生のために作られたイベントやコンペティションは数多ありますし、何かをやりたいとき企業や団体が相談に乗ったり協力してくれたりすることも珍しくありません。

この高校生の特権、持っている時にはなかなか気付かないもの。大学生や社会人になって気付いても既に時遅し、です。

「高校生」という立ち位置を最大限に活用し、色々と挑戦し、経験してくれたらいいな、と思います。

地域のお祭りでYOSAKOIソーランの演舞や
縁日の運営お手伝いをした生徒たち
留学フェローシップのサマーキャンプに参加。
インターンしている卒業生にお世話になりました!
夏休みは部活動に集中して取り組むチャンス!
中学生向け部活動体験会も行いました。

人生で出会える人の数

色々な人と出会うことができるのも、高校生の特権ではないでしょうか。インターネットの普及と、学校や生徒が社会とつながることが推進されていることもあり、現代の高校生は人と出会うチャンスが広がっています。

とは言え、自分から動かなければ出会いは広がらないし、時間には限りがあります。

80歳くらいまで生きるとした場合、

人生で何かしらの接点を持つ人が30000人
学校仕事を通じて近い関係になるのが3000人
親しい会話ができる関係が300人
友だちと呼べる関係が30人
親友と呼べるのが3人

という説があります。これを多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、人生の中で自分にとって大切な人との出会いはそんなに多くはないと思います。

高校時代に出会う友達や先生、あるいは、自分を変えるほどの影響を与えてくれる人との繋がりを大事にしていってほしいです。

特別な時間という日常

そして、実は日常の中にこそ、こういった体験も出会いも詰まっています。

生徒一人ひとりに良い出会い、良い体験を見つけてもらいたいし、他者の「出会いと原体験」にも協力的であってもらたい。

新陽のビジョン2030『人物多様性』も、学校生活規則も、互いの自由を尊重することに重きを置いていますが、ここで言う自由とは、例えば
「自分らしく学ぶ自由」
「学びたいことを学ぶ自由」
「やりたいことに挑戦する自由」
です。自分と他者、それぞれの自由を尊重し合うことで、より良い出会いと原体験が訪れるのではないでしょうか。

3年間は長いようで短い。だからこそ、この特別な「高校生」という時期が充実したものになるよう、一日一日を大切に過ごしてくれたらいいな、と思います。

【編集後記】
夏期休業中、中高時代の友達に会ったり、実家で両親と話したりする機会がありました。その中で、今の高校生、自分たちの高校時代の話などが出て、あらためて「高校生」というのは色々な意味で特別なのかもしれない、と思った夏休みでした。

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