札幌新陽高校でほぼ毎月行われている『中つ火を囲む会(通称:中つ火)』は、教職員が対話する場です。
中つ火とは焚き火のことで、会を始めてから2年半、ずっと「リアル中つ火やりたいね〜」と話していたのですが、10月16日(月)とうとう実現!
実際に焚き火を囲んで対話したり、コーヒーを飲みながらマシュマロを焼いたり、サッカーや野球を始める先生たちもいて、緩やかに温かい時間が流れました。
生きる姿から学ぶヒューマンライブラリー
先日、総合的な探究の時間でヒューマンライブラリーが行われました。
ヒューマンライブラリーとは、語り手を「本」と呼び、いろいろな人が「本」になってそれぞれの人生を語り参加者と対話するイベントです。
今回、10月6日に実施した2年生向けの語り手は13名、10月13日に実施した1年生向けの語り手は15名。両日参加してくださった方もいて、計24名の「本」が集結し、生の声を生徒たちにダイレクトに届けてくださいました。
皆さま、ありがとうございました!
校内コワーキングスペースで出会う
ヒューマンライブラリーでは、事前に以下のような「本」紹介が共有されます。そこにお名前や年齢、性別などの記載はありません。中には新陽の先生も混ざっていますが、それも明かされていませんでした(笑)。
この中から生徒が話を聞けるのは2〜3名。タイトルとハッシュタグから語り手を想像し、直感で選ぶ生徒もいれば、自分の関心のある職業や生き方のキーワードが含まれている人をじっくり探す生徒もいます。
対話型のセッションはもちろん、ヨガやミニ裁判、「やりたいこと」を書き出すワークなど、生徒たちが主体的に参加できるように「本」の皆さんが色々と工夫を凝らしてくださったおかげで、生徒からは
・新しい気付きがあった
・考えが深まった
・視野が広がった
・働くことへの見方が変わった
・大人もいろいろ失敗して今があると知った
など様々な感想が出てきました。
またこの日はヒューマンライブラリーのために来校くださった方々のために校内コワーキングスペースとして一教室を開放。放課後には進路相談をしに来る生徒もいました。
語り手と生徒、語り手と教員、そして語り手同士の出会いが生まれた、新陽らしいイベントになったと思います。
探究コーディネーターは心強い仲間
今回のヒューマンライブラリー、そして校内コワーキングを企画してくださったのは株式会社すみかの月館海斗さん。
今年度から、新陽高校では総合的な探究の時間(総探)において、さらなる外部連携を進めています。
世界中の創造力と教室をつなぐEdTechプログラム「Inspire High」、
高校生のための起業体験プログラム「Startup Base U18」、
そして、これら外部プログラムと校内を繋ぐ探究コーディネーターを担ってくださっているのが月館さんです。
月館さんは、学校ビジョンや単位制カリキュラムのコンセプトを理解し、生徒の現状や現場のニーズを聞き取りつつ、新陽の先生たちと一緒に総探の授業設計やイベントの企画・調整を行ってくれます。さらには、新陽でとても大切にしている「生徒が外の人と出会い体験する機会」としてのヒューマンライブラリーの語り手やインターンシップの受け入れ先の紹介なども。
教員をサポートするだけでなく、新しいアイデアや外からの視点を持ち込んでくれる、とてもありがたい存在です。
新陽には、月館さんの他にも様々な場面でご協力くださる方々がいます。そしてその方々は単なる連携先・協業先ではなく、生徒がワクワクする『出会いと原体験』や『本気で挑戦』する機会を一緒に作る仲間だと思っています。
(すみかのnoteでもヒューマンライブラリーや校内コワーキングについて触れてくださっています。)