新陽は日日是好日 【週刊新陽 #100】
2021年4月にスタートした校長ブログ『週刊新陽〜校長室から』、今回でなんと100号となりました!
小学生の時、夏休みの日記はいつも8月31日にまとめて書いていた自分がまさか100週も続けられるなんて・・・これも、「読みましたよ。」「楽しみにしてます!」など声をかけてくださる方々や、学校のWebサイトやSNSでシェアしてくれる新陽高校の仲間たちのおかげ。感謝しかありません!
今回、あらためて99回分の『週刊新陽』を読み返してみました。
この100号に届くまで、日日是好日。どれも大切な707日ですが、特に先生たちとの関わりの中で印象に残っている出来事を振り返ってみたいと思います。
中つ火が終わっても炎が消えなかった日
これまでも何度か紹介してきましたが、新陽では『学習する組織(学校)』のコンセプトをベースに新しい学校モデルの構築に取り組んでいます。
その象徴的な取り組みが、教職員による対話の場『中つ火を囲む会(通称:中つ火)』です。2021年4月より月1回のペースで実施しているのですが、職員会議をやめた代わりに行っているにしては結論を出したり課題を解決したりするわけではないので、最初の頃は正直なところ「これをやってどうなるのか」「なんのための時間なのか」など疑問の声もありました。
それでも、共に『学習する学校』づくりに取り組んでいる熊平美香さんや福田竹志さんと、「必ず組織は変わる」と信じてやり続けました。
そして何かが変わったのが、2021年8月18日に行った5回目の中つ火でした。
それ以前も、先生たちの好奇心とコミュニケーション力のおかげで対話が盛り上がることはありましたが、中つ火が終わるとその炎はすぐに消えてしまうような感じがしていました。でもこの日は、なんとなく対話の質の違いを感じ、さらに終わった後の職員室の空気感が前月までと全く違うのを肌で感じました。
この時のことは今でもはっきりと思い出せるのと同時に、何が変わったのかいまだにうまく説明できません。
でも、この回を経て今に至るまで中つ火を続けてきて、新陽の先生たちのリフレクション力があがったことや対話が文化になりつつあること、そして日常の職員室の雰囲気が変わってきたことは自信を持って言えます。
初めての入学式、そして2度目の入学式の前日
強く脳裏に焼き付いているのは、校長として初めての入学式での壇上からの景色です。
なお、プレ創刊号からしばらくは、ブログの最初に「札幌新陽高校の赤司です」とか「新陽の複業する校長の赤司です」と毎回名乗っていました。緊張感と(自分で言うのもなんですが・笑)初々しさを感じます。
そして、2度目の入学式も忘れることができません。
校長として初めて生徒募集から関わり、入試での合否判定の決裁をした生徒たちを迎えた入学式当日も感慨深いものはありましたが、印象に残っているのは実はその前日です。
単位制1期生ということもあり、あらためて先生たちが「入学式はなんのため、誰のためにあるのか」を議論しながら、式のレイアウトや呼名順をリ・クリエーション(再創造)しました。
結果、初めてのオペレーションの中で問題が続出。それでも「必ず入学式を成功させる!」という教職員全員の想いが集結し、ものすごいチームワークと機動力で勤務時間内に準備を終えました。
ちなみに、この号(#54)で「校長式辞で何を話すかも実はとても悩みます・・・結局入学式の前日まで書き直していました。」と書いています。実は今年の卒業式も、一度書き上げていた式辞をボツにし前日に書き直しました。毎回やることは同じみたいです(笑)。
教育実践研修と授業改革
もう一つ、印象的な日が2022年12月22日。総合的な探究の時間をテーマに公開授業研究会を行った日です。
講師としてお招きした國學院大学教授の田村学先生は、文部科学省の教科調査官そして視学官をされていた頃から大変お世話になりました。私が教育に深く関わるきっかけとなった『福島県双葉郡教育復興ビジョン』プロジェクトで出会い、学校教育や総合的な学習の時間についてゼロから教えてくださった方です。
その田村先生を新陽にお呼びできたこと、そして貴重なフィードバックや背中を押していただくような言葉をいただけたこと、本当に嬉しかったです。
そして今年度、学校独自で計画的に実践研修を行い、現場主導で授業改革に取り組んだことをとても誇らしく思っています。
この教育実践研修と授業改革については既に2023年度の計画骨子が教務部から出てきています。今年の振り返りをもとに改善を行いさらに充実したプランのもと、教員全員で学び、対話とリフレクションを重ねていきたいと思います。
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