変わらないもの

今年度は、総合的な学習にもサブとしてかかわれる、かも。
勤務校の担当学年のカリキュラムでは「伝統」
市内の伝統工芸や伝統芸能の調べ学習+地域の民謡。

「伝統=良いものだから受け継ぐべき」という前提ではやりたくないな
と思いつつ、民謡について少し調べてみると、心がキュッとするエピソード。

その民謡が生まれたのは、1960年代。民謡にのめり込んでいたTさんが、山間に点在する集落をまわり、年長者の歌をテープレコーダーで録音して聴き比べ。それらの共通点から、原曲と思われるものを再現した。

途方もない作業を遂行できたのは、民謡が好きで仕方なかったから。のめり込んだ理由は「生活苦」。戦争後、復員したものの生活は苦しく、馬で荷物を運ぶ仕事をした。現在私が車で40分かけて通勤する距離を、夜明け前に出て、暗くなってから戻る。その道のりでひとり、口ずさんだのが民謡だった。

今の子供達には、心を支えてくれるものはいくらでもあるわけだけど。支えてくれるものが欲しくなるときや、どんなものが支えてくれるかは、どの時代も変わらない共通点がありそう・・・・


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