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柿の木

去年、収穫されないで、カラスなどに食いつくされた柿の木。
何本かの木の内 一本は道路側の枝を、初夏くらいに切られ
実はほとんど落ちてしまったと思う。
枝を払われた木は他にも。


それでもついていた実


他の木は、だいぶツタに浸食されていた。
ツタに巻かれてしまうと栄養がどうなるのかは知らない。
実がついているのかどうかわからなかった。


庭を維持するのは大変だ。
いっそ切ってしまえ と思うのも人間側からしたら
仕方がないんだろうと思う。


公園でも
公園ではない、ちょっとした杉の林でも
ツタの勢いはすごい。

建築工事が、クレーンをメインにして静かになったように
ツタは静かに侵略している。

下草が刈られても、ツタはそのままだ。

善悪や正邪はわからないけれど
そんな風に、なし崩しに変わっていくものがある。

目をとめない人の目には入らない。


近所の柿は、「ただの庭木」だけれど
杉林の杉が、あと10年くらいたったら
木材として使われるかどうかなんて土地の持ち主でさえ
考えていないかもしれない。
来年あたりに
全部刈られてマンションや墓地になったりしても
前にあったモノの事なんて私も思い出さないかもしれない。

そんなふうな
あやふやで先の見えない
ただ、いろいろもやもやする時代に暮らしている。


去年の柿 12月





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