上階の

一階の端の部屋である。
道路際である。
路地のような道路で、車のすれ違いはぎりぎりかもしれない。
その分、とても静かである。
挨拶をどうしようか考えて、お隣にだけ行った。
小さい子がいて「お騒がせします」とおっしゃるので
「基本道路側の部屋しか使いませんので」と言うと
ほっとした顔をされた。ゴミ出しの場所を教えてもらった。

上階はどうしようかと思ったが結局行っていない。
それなりに足音なども聞こえるので
小さい子でもいるかと思った。
２４時過ぎに音楽が聞こえて
金曜日だからDisney　的な奴か　と思った。
別の日、これってインド映画かと思ったりした。
２４時半くらいまでには音が止むのでまぁいいかと思った。

ある日ギターが鳴った２５時過ぎ。一度だけだったが。
その後
歌っているみたいなのである。時に２６時過ぎても。
正月休みが終わったので、控えめになるだろうか。

私自身は、就寝時間は大概２５時は過ぎるので
多少遅いのは構わないし
入眠剤をもらっているので、眠れないことはない。
いつだったかトイレに目覚めたらまだ歌っていて
目が覚めるかと思ったがそのまま眠れた。

どうでもよい話である。

軽量鉄骨の住宅では、音漏れは普通らしい。
この辺は、いわゆる団地ではないのだけれど
おそらく同じ間取りの部屋が収められた集合住宅が何棟か並んでいる。
ウォッチングするというほど関わるわけではない。
我が家のドアを開けたら
向かいの棟のベランダが並んでいる。
私が洗濯物を干すのにベランダに出ると
反対側の棟のドアが並んでいる。
ドアから人が出てきても、凝視するわけにもいくまい。

だからどうしたという話でしかない。

とりあえず、上階の人については、私自身が騒音を出すかも
という心配は辞めた。

人の気配がしすぎるのであるがイライラするほどでもない。
孤独になる暇はないかもしれなかった。

これで一年くらい経って
そこそこ長い立ち話をするような仲になったら面白いかもしれないが
実は私　そんなに人懐こいタイプでもないのだった。