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電線音頭

電線だらけの我が町。

「すずめが三羽」止まっているなんてこともない。
今年は結局ツバメも見ていない。
軒先がある家も少ないし
商店は、客にフンが落ちたりするのも困るし
何より、不潔恐怖症のような社会だ。
鳥インフルエンザ という言葉からくる恐怖もあるのか。

スズメも見ない。

カラスはいる。
カラスにつつかれないようにゴミは網で覆ったり
箱に入れたりして、地域ぐるみで自衛している。

ツバメもスズメも、カラスに襲われているかもしれない。


私の木 電線を添えて




本当は「ベンジャミン伊東」を思い出していたのだった。


小松政男のしらけ鳥も。ときどき思い出すのだ。

良い時代だったような気がするのは、
経済的に右肩上がりだったせいもあるんだろう。

諸行無常である。



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