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虔十公園林

宮沢賢治の童話の中で
特に心に残っているのが、
「虔十公園林」という話である。


虔十は土地をもらって木の苗を植える
等間隔にていねいに。
だんだん木立は大きくなるが
下草を刈ったり枝を払ったり手入れをしっかりする。
子どもたちがその木々の間を行進して遊ぶ。
それを見ることが虔十にはとても楽しみなのであった。


まるで「雨ニモ負ケズ」を体現しているような
そういう主人公だと感じている。

人間にとって「幸い」とはなんだろう
役に立つとは
賢いとはどういうことだろう
と考えさせられる。

本文にはその解説になるような後日談が
語られていたりするようだが
私の記憶には残っていないのだった。


虔十の家族が愛情深いのも良いなと思っていたが
「銀河鉄道の父」を見て、
愛情深い家族のモデルはあったのだと思った。




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