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人類史・思想史整理の過程と成果

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人類史と思想史の対応関係を整理したいと思って、整理中です!この作業に関する記事をまとめています。
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記事一覧

年末に思うこと。2020

人類の過程というのは、 ただやる どうやってやる なぜやる どうあるべき のサイクルになっていると思っています。 あらゆる社会的発展と言われるものは、 このサイクルを早めるためにおこなれていると言えるのではないでしょうか。 基本的に進展も発展も存在しません。 人類がいい方向、優秀な方向に向かっているというのは、幻想。 ただこの過程が様相を変えながらめぐるだけ。 コロナに対する社会的な反応や、「それは漫才と言えるのか」という問いかけが、 この過程の把握に役立つ

【脱線記事】何者かであろうとすること

大きな問題に対して、口を出したくなる私やあなたへ。 SNSにしろ、地域にしろ、会社にしろ、 人は、何者かであろうとする。誰とも違う何者かであろうとする。 これは、自己実現欲求とか、承認欲求を満たすためと言われたりする。 それはきっと間違いではない。 ただこれは概ね自己再生産における交換過程を優位に進めるための作業であることは忘れてはいけない。 目的は、自己実現や認められることではない。 何かを得ようとした時に、それがスムースに行えるように、優位な立場に立つことが

【3,感想文】 R.Gコリングウッド 『歴史の観念』紀伊國屋書店

著者について:ロビン・ジョージ・コリングウッド 1889年– 1943年 イギリスの哲学者、歴史学者 著書名:1970 歴史の観念 紀伊國屋書店 本書の目次: 序論  1部 ギリシャ・ローマの修史  2部 キリスト教の影響 3部 科学的歴史の出発 4部 科学的歴史 5部 結論 どんなことが書かれているか: 歴史哲学とは何か?が書かれています。 書き出しは親切で「哲学」とは、著者にとって何なのか?から始まり、歴史哲学とは何かを通時的に語っていきます。 「歴史哲学」とは、歴史

【3、感想文】暫定的ポスト ピーター・ベルウッド 『農耕起源の人類史』京都大学学術出版会

著者について:ピーター・ベルウッド 1943-現在 考古学、言語学、生物学的な視点で、農耕起源について研究。エリアは東南アジア及び太平洋地域(https://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Bellwood) 著書名:2008 農耕起源の人類史 本書の目次: 第1章 初期農耕拡散仮説の展望 第2章 問題提起ー農耕の起源と拡散 第3章 西南アジアにおける農耕の起源 第4章 肥沃な三日月地帯を越えて 第5章 アフリカの農耕 第6章 東アジにおける農耕の起

【3、感想文】J・G・スコット2019『反穀物の人類史』みすず書房

著者について:J・G・スコット 1936年ー アメリカの政治学者、人類学者。農耕社会と国家を形成しない社会の研究、サバルタン政治学、無政府主義研究で知られる。 著書名:2019『反穀物の人類史』 本書の目次: 序章 ほころびだらけの物語 1章 火と植物と動物と 2章 世界の景観修正 3章 動物原性感染症 4章 初期国家の農業生態系 5章 人口の管理 6章 初期国家の脆弱さ 7章 野蛮人の黄金時代 どんなことが書かれているか 農耕の開始を契機として語られる初期国家形成のサク

【3,感想文】暫定的ポスト 今村仁司2000『交易する人間』講談社選書メチエ

著者について:今村仁司 1942−2007 東大教授 労働と暴力の2つを主題にした社会哲学的論考を執筆。 著書名: 交易する人間 贈与と交換の人間学 本書の目次: プロローグ 第1章 「〈社会的〉なもの」とは何か 第2章 交易の構造 第3章 交易としての労働 第4章 交易としての贈与 第5章 神話的想像の動学 第6章 人間学の基本問題 第7章 「人格的所有」論 第8章 資本主義の誕生 エピローグ どんなことが書かれているか? 人間存在の前提としてある相互行為(交換)を「交

【サマリー】はやめて、感想文にします

人類史と思想史の整理の過程で読んだ書籍のサマリーをポストしておりましたが、著作権的に好ましくない行為と判断したため、 感想文という形でポストしていくことにしましたー

【はじめに1】私が今までやってきたこと

【はじめに】は最後に書くのが基本だし、目次にもそのように書いたのですが、書けるところは書いておこうと思います。自己紹介に近い内容です。 私は、「三粒の種」という屋号で、農業と教育に関わる事業を営んでいます。 現在は、事業を再編しようと思ってストップ中です。 まずは、三粒の種について簡単に説明しようと思います。 三粒の種の意味: 一粒は地を這う虫のため、一粒は空を飛ぶ鳥のため、残りの一粒は人のため、という農業の言葉です。 この言葉を使っているものの、誰の言葉か?いつの言葉

自己紹介[三粒の種 かどのぶき(角 信喜)]

こんにちは!はじめまして。最初の記事ということで、自己紹介をしようと思います。 名  前:角 信喜(かど のぶき) 活動拠点;福岡県福津市津屋崎エリア 活動内容:主に、お野菜と教育を通して、人とモノ・コトとの距離を調整しつつそれらがどのように社会へ影響するか実験しています。 知識背景:考古学「弥生時代の石器生産と流通」 noteで書くこと:人類史、思想史の対応関係について整理しておりまして、その過程を記録していきます。読んだ本の要約が多いと思います。 きっかけ:人類史と

私のnoteの流動的目次

2月28日(土)コロナ旋風が吹き荒れる今日現在の目次を考えてみようと思います。 私のnoteの流動的目次、あとからちょっとずつ変わるだろうし、途中コラム的なものも入るだろうと思いつつ、今日の結論を! 1,はじめに 卒業論文を書いたことがある人、あるいは出版を経験している人などはわかると思いますが、「はじめに」は最後に書きます。執筆のきっかけや、概要、中には結論を行っちゃう人なんかもいますよね。 2,読む本リスト 主に何を読むのか、そんなことをポストします。 ここが一番更

【2,読む本リスト】人類史・思想史整理の暫定的参考文献集

暫定的な参考文献集です。今後、追加もあるし、除外もありえます。 どれも紛れもない参考文献なのですが、このnoteとの距離感という点で、2つにカテゴライズしました。 1,noteに記載する内容に対して具体的に関わりそうな本 人類史、哲学史、思想史について言及したものが多いですが、「史」というものそのものについて言及しているものもあります。まだ偏りがあるので、宗教史方面を強化したい。サマリーを作るものもあれば、作らないものもあるような感じです。 2,noteに記載しないものの私