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がんをやっつけろ!第4話「ビフォーアフター」

はじめに

初めてこの日記にたどり着いた方は最初の第0話「世界の終わり」からぜひ読んでいただきたい。

さていま現在はラスボスとの激闘を終え、マットから降りようとしているところだ。

手術を終えて4日目

従ってこのあと書こうとしている第4ラウンドのことは、今から約1ヶ月前のことであるが、不思議なことにこのときの記憶があまりない。

公演本番が始まり、芝居のクオリティも固まってきたことを見届け、仲間に「あとはよろしく!」と背中で語り、劇場を後にしてから始まったラウンドだった。

第4ラウンド突入

先にも書いたようにあまり覚えてない(考えるてみればたった1ヶ月前のことなのに!)ので、今回の日記は抗がん剤投与でおきた、いろんな変化について記しておこうと思う。

抗がん剤とは関係ないけど

入院生活が自分のスタンダードになってくると不思議と6時に目が覚めるようになった。
入院中は、言わずもがな、規則正しい生活(6時起床、8時朝飯、12時昼飯、18時夕飯、21時シャワー、22時消灯)だったので、それを繰り返すうち、退院後の自宅においても目覚まし時計がいらなくなった。自然と目が覚めてしまうのだ。
繰り返すが入院生活のおかげだ。決して歳だからじゃない。

無理なく減量

第2話「スキンヘッドへの道のり」でも書いたように入院前から8kg減、ライトヘビー級からミドル級に2階級ダウンした。
ある方から「痩せたいなら牢屋に入るか病院に入るかしたら楽勝だよ」と言われたが、確かにと。まったく無理なく、しかも2週間で体重を落とすことができた。
もちろん、積極的に体重を落としたかったわけじゃない。

果てしなく続く下痢

俺の場合、抗がん剤によって、とにかく壊滅的に胃腸がやられた。トイレに行く回数が激増した。
ちなみに執筆のアイディアはトイレかお風呂で降りてくることが多い。よってたくさんのアイディアが閃いてしまった、、、はずもなく、ただただ痛い腹を抱えるだけだった。

心の底から思う。
健康の基本はキチンとした食事であり、それを可能にするのは正常に働く胃腸だと。俺みたいに消化器系の病気はそこにハードルがあり、かつ元に戻るまで時間が掛かるので、それまでは忍耐だということを。

世の中はがん情報に溢れている

今までは気付かなかった歯医者の看板が、自分の歯が痛くなった途端、目に付くようになる、とよく言われるが、まさにそんな感じ。
きっと今までも至るところにがんの情報はあったと思うんだが、まったく目に入ってこなかった。が、自分が当事者になった途端、新聞記事やら屋外広告やら、テレビ番組やら、書籍やら、がん情報が世の中には溢れていると改めて気付く。
そりゃそうか。今や国民病であるとさえ言われてるんだから。今までは他人事でした。ごめんなさい。

服用薬が激増

やれ、胃腸の働きを助けるだの、肝臓の数値を正常化するだの、口内炎を予防するだの、血液をサラサラにするだの、おそらく1日に飲んでる薬の量は12〜3あまり。服用薬だけじゃなく、抗がん剤を刺した腕に塗る軟膏とかあったり、めっちゃウンザリするが仕方ない。

1回目と3回目の抗がん剤治療跡
2回目の抗がん剤治療跡

何度も書いてるけど

なんと言っても1番辛かったのは味覚障害。辛いわけじゃないけど、2回目の入院で起こった脱毛。この2つを抜きに俺の抗がん剤治療は語れない、と個人的には思う。(抗がん剤の副作用は人それぞれ)
が、今まで散々書いてるので、ここでは割愛。

あ、やっぱり、ひとつだけ。
5月以降、公演関係者以外と会う時、必ず帽子を被っていた。新潟劇王の審査員だったり、豊橋プレイベントだったり、各種取材だったり、本番時の受付対応だったり、ポストトークだったり、つまりはスキンヘッドにしていて、説明するのが面倒くさかったからだ。とは言え、中には「もしや?」と声を掛けてくださる方もいたが、同じく説明するのが面倒くさかったので、「イメチェン❤」って言って誤魔化していた。ごめんなさい。

たくさんのメッセージに感謝!

がんに罹患したことをカミングアウトした途端にたくさんの方から励ましのメッセージをいただく。そのどれもがホントにありがたく、励まされる。中には十数年ぶりの友人からのメッセージだったりして、とても嬉しかった。
これは言ってみれば、がんが取り持ったきっかけとも言えるわけで、そういう意味ではがんに感謝しなければならないとも。
直接のメッセージだけじゃなく、「いいね」だったり、「スキ」だったり、そういうリアクションもホントに嬉しいです。ありがとうございます。

そして運命のラスボス対決へ

第4ラウンドも優勢で終わり、東京千穐楽には立ち会うことはできなかったけど、無事に豊橋公演には間に合い、大千穐楽を見届けることができたのはホントにラッキーだった。
豊橋グルメも満喫できたし、めっちゃ楽しいツアーでした。もちろん俺はすべての会合で酒を飲まず。涙

とよはしPLATにて
職員の皆様にはホントにお世話になりました。

ヘッダー画像は豊橋の楽屋、俺の鏡前に貼ってあったメッセージである。

表は名前。めくると、、、
裏にメッセージが!ww


ということで最終ラウンドについてはまた数日後に。
ちなみにこのラウンドだけでも語りたいことが山のようにあるので、この「がんをやっつけろ!」シリーズはしばらく続きますw

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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