maybe tomorrow

家にいなさいと言われているので家にいる。

「外に出られないから、おうちで踊ったり、
ソファでジャンプしたり、
和室で柔道の受け身の練習とかするしかないよね」
「じゃあその動画送ってよ」
そんなメッセージのやり取りしながら
家でおとなしく過ごしている。

テレビも新聞もネットニュースも
毎日ひとつのことを流し続ける。
大切なことなので情報は入れたいが、
なんとなくブルーになる。

それでなくても
生きているといろいろあるので
心配したり、勝手に傷付いたり、
不安をぬぐいきれないことがあったり、
もはや気持ちはブルーではなく
グレーになっていくようだ。

「だけど明日は
きっといいことあると信じてたいの」
と歌うレベッカの曲を思い出す。
グレーを塗り替えるように
笑って明日を信じたい。

買い物をするために外に出る。
息苦しくて苦手だったマスクも
今はなんとも思わなくなった。

どんなに世界がナーバスになっていようと
川は流れ、桜は舞う。

日は燦々とさして
陰とそよ風は十分にある。


2020年4月9日 木曜日


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