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3月31日の僕。

春の嵐が止み、道すがら色とりどりの花を見かける様になって、すぎた時間が現実味を帯びてきた。
ついこの前まで、寒い寒いと縮こまっていたのに、気づけば少しの肌寒さはあれど半袖でも夜風に当たることができるのが何よりの証拠だ。
あれほど嫌っていた高校も、同級生も、なくなるものだと思うと名残惜しいと感じる。(もっとも、いざ記憶を思い起こそうとすると嫌な記憶ばかりが浮かんでくるのだが)この一年はどんな一年になるだろう。受験の忙しさであまり思い切ったことはできないだろうが、それでも少しずつ自分を変えれたらいいと思った。僕のことを好きになれたらと思った。
そして、それ以上に人と関われたらと思った。傷つくし、傷つけるし、楽しいだけじゃない。だけど、そういう営みを愛しいと感じるから。そういう僕もいるから。他人が嫌いな僕も嘘じゃないけど他人が好きな僕がいるのも、また事実だ。
文章をかくと、心が柔らかくなって他人に優しく出来る様な気がする。
文章を書いている時の自分はきっとそういう自分だ。
教室にいる時の自分、家族といる時の自分、部屋にぽつりと1人佇んでいる自分。全部僕だ。僕という存在だ。

それっぽいことばかりであまり大事なことは書けなかったけど、それでもこの取り留めのない春愁をどこかに残しておきたかった。
高校生も残り一年。今まで生きてきた一年の中できっと1番早い一年だ。  
自分の将来とか、やりたいこととか、わからないけれど、選択できるという贅沢に感謝して日々を生きたい。

4月某所、ベットの上で物思いに耽りながら。

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