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「生き方」って変わってもいい

こんにちは!シンガーソングライターの廣野ノブユキです!
今日はここまで30年間生きてきて感じたちょっとした想いを綴ってみようかと思います。

自分を模索した10代

幼少期、今は考えられないくらいのわんぱく少年だった僕。しょっちゅう幼稚園から脱走を試みたり友達のおもちゃを奪って泣かせちゃったり、湯船にチューインガムを吐き出してこっぴどく叱られたり…それはそれは暴れん坊な少年だったと思います笑。

そんな中、今でもしっかり記憶にあることがあります。小学校に上がる時に「仲良しの友達が受けるから」という理由で受験した私立の小学校。試験が全て終わり(実はもう合格していたんだって…!!)待合室でTVを見ながら待つ、という「待ち」の時間に事件は起こります。
そうです。脱走するんですねー(棒。
母親は合格を見届けて先に帰っていたらしく父親が会場には残っていたようで、脱走を失敗して大人に連れられて登場した僕を父親は「本当は行きたくないんだ」と解釈して、そのまま帰宅。その後自宅が修羅場と化します(完全に僕のせいです笑)。

僕には姉がいます。修羅場から身を守ってくれた姉の存在は大きく感じました。ティッシュが飛んできたりマグカップも飛んできたんじゃないかなぁ((

無事に(?)公立の小学校に入学した僕は、人格が180°変わっていきます。
いわゆる「良い子」になったわけです。簡単にいうと「思ったことを言わない」とか「静かにしてる」とか、そういうものを自分にインポートしたわけですね。もちろん全部が悪いわけではないです。そのおかげで得たものも少なくなかったんじゃないかな。
この頃から「友達とみんなで遊ぶ」から「一人で遊ぶ」にシフトした記憶があり、TVゲームや攻略本、漫画そしてギター。もともと「なんでなんで少年」だった僕は、言葉に発しない疑問を頭に巡らせる時期に入っていきます。自分の中に論理的な思考回路ができ始めたのもこの頃からだった気がします。

部活に明け暮れて人並みに恋愛も経験して、ひたすら自分の中の「これは正義or悪?」というものさしに一つひとつ目盛りを打っていく、そんな10代だったなぁと思います。

自分なりの答えを外の世界に照らし合わせた20代

10代の経験から作った"不格好なものさし"を、社会や「答えのないもの」に照らし合わせて、さらに考えを深めたのが20代。それなりに挫折もして、人の優しさや愛情に触れ、同時に人の黒い部分やドロドロした感情にも出会って「あぁこんなに人は違うんだなぁ」とあらゆる場所で感じたとても濃い時代でした。僕の中にはない「支配欲」だったり「優越感」を得たくて行動を決めている人たちに出会い、心を閉ざした時期もありました。

自分の中の答えには、答えだと思えるくらいには道理や理屈があって、よく親には「屁理屈だ」「頭でっかち」なんて怒られたりしてました。でも僕の返答は「違うのなら納得できる別の答えを教えてよ」という、これまた嫌ぁ〜な考えを持ってしまう子供だったので余計に屁理屈みが増していた気がします笑。

でも、僕のこういう部分。嫌いじゃないです。
むしろ好きかも。
自分の中から出てくる言葉や視点には全て理由があって「なんとなく」みたいな部分が極力少ない自分を誇りに思っています。

答えだけが、答えじゃないことを知った20代後半

そんな中、自分のものさしで測りきれない場面に多々遭遇することになったのが20代の後半。この時期は本当にキツかったです。精神的にも疲弊しきっていたし、人間が心底嫌いだったし信じられるものは自分しかいない、、、その自分ですらもう疲れきって機能してこなくなるような絶望感に包まれていました。

それまで呼吸をするようにそばにあった音楽からも次第に離れていき、ギターを弾かない・歌を歌わない時間が普通になったのも、音楽と出会って以来初めてのことでした。とっとと寿命を迎えたい、なんてことも自然と心の中に存在するようになり、友達にも会いたくないしとにかく無気力で、夜中に家を出て途方もない距離を延々続くコンクリートを見つめながら歩いたことも、今ではそっと抱きしめてあげたい過去です。

緒が切れ、そして結び直してくれた友人の存在

「その時」は来てしまいました。なんとか誤魔化しながら生きてみても、当然それが続くわけでもなく何かの拍子に沸点を超えてしまうものですね。極限まで張り詰めたものが一気に噴出して、ここで人生が終わってもいい・終わらせたいと本気で感じて「行動に移せてしまった」初めての経験です。

翌朝4:30頃ソファで目覚めて、まだ続いていることを知りました。友人から多数の連絡が入っていて、一つひとつ返信をするうちに事の重大さを知りました。

"縁"とは不思議なものでそんなタイミングで旧友と会うことになります。これまで一度も見たことがなかった彼の涙に自分の犯したことの「意味」をこころで知りました。帰り道車窓に流れるいつもの景色はなぜか少し鮮やかに見えました。
ここから、また僕は生き始めます。

"楽しい"で埋め尽くさないと損!な30代

ちょっとディープになりすぎちゃったかな。言葉を書いていると予定していなかったことも流れてきちゃいますね笑。そんなこんなで今の僕がいるフェイズにやってきます。

「生かされた」と感じた僕は、言葉を選ばずに表現すると「もう関係のないやつのことはどうでもよくなった」とでも言いましょうか「自分が大切だと思う人や物やコトに、全力で時間とお金と愛情をかけたい」と強く思うようになりました。10代20代、出会っては真っ向勝負で向き合い疲弊してきた自分を称えながら卒業証書を渡すような。「お疲れ!あんな状況でよく頑張ってきたな!あとは任せろ!」と肩を叩くような。

一回終わってる人生なんだから、あとは楽しく時間を過ごさせて頂きます!という気概で今は生きています。この姿勢が、今紡いでいる言葉や作る音楽や奏でる音や声すべてに、これまでにないような色を与えていると日々感じて生きています。

今でも小さいことでイラッとしたり、なんでそんな考え方するかね߹ㅁ߹)という場面に遭遇したりしますが、なによりも今は「自分のことを他人と同じように接すること」が出来ている気がしています。
労ったり称えたり、悩みを聞いたり。頭で「考えて出す答え」と、こころで「感じる・想う答え」を同等に扱うことができるようになったんだと思います。

全ては、支えてくれた友人そしてそばで励まし続けてくれた音楽のおかげです。これからの人生をかけてこの感謝を届けていきます。

ここでお話したい「赤い公園」というバンドについては、また機会を設けて言葉にしていきたいと思います。僕にもう一度「音楽の火」を灯してくれた大切なご縁です。

"決めること"の尊さとリスク

何かを「決める」ってとても素敵なことですよね。好きなあの人に想いを伝えると決める、この会社を辞めると決める、自分の思うように生きると決めるなどなど。

でも僕のような真面目な人ほど、この「決める」「決めた」という行為自体が縛りになっていたりしませんか。一度あの時決めたから...とか、けっこう僕はそう思いながら生きていたような気がします。

それこそ前回記事にした中でいえば「筋トレ」「ストレッチ」「ダイエット」。今までだったら『一日10回!』とか決めてた気がする。それを自分にも課してたし、なんなら人に対しても「いや自分で決めたなら、やれよ」みたいな視点をどっかで持っていたかも。

「決める」ことでそれ自体がエンジンやアクセルになったりするし同時にブレーキにもなっちゃうような気もしていて。これってきっと気持ちや考え方次第で、もっと自分にフィットした向き合い方があるよなと思ったんです。

変えていいし、変わっていい

人を許すことってすごく難しいですよね。よく修学旅行の夜にネタになり盛り上がる「浮気ってどこから!?」とか本当にど真ん中で、詰まる所「あんたどこまで許せる?」ということ。
この許す・許さないのボーダーラインには可変性の要因が多数存在していると思っていて、その時その場所、その時の気分や関係性、自分への肯定感や他者に対する向き合い方...挙げたらキリがないくらい様々なものが関係してきます。

僕はこの「許す」ということを
もっと自分に与えていいような気がするんです。

もっと安易に変えていいし、変わっていい
あくまで他者に迷惑にならないように留意しつつ(会社辞める・辞めないにこれは当てはまらないと思ってるけどね)。
それによって変えた自分・変わった自分がどう見られるかとか、もうどうでもよくて。そういう時に何か不要な感情が湧き上がってくる人を相手にしていると、本当に何もできません。

だから、もういいんです。もっと自分を好きになっていいと思うんです。怒りたかったら怒ればいい、泣きたかったら泣けばいい。大切にしたかったらすればいい、離れたかったら離れればいい、それだけなんです。

それでもし後悔したら、その時考えようよ。
なんとかなるから。
誠意って不思議と伝わるし
伝わる人と一緒に歳重ねていきたくないですか?
僕はそんな感じで付き合いたい友人かどうかを判断しています。そのボーダーラインもやっぱり、変わっていくものですけどね૮ .  ̫ . ა

まとめ

今の時代、情報がなんでもかんでもオモテになってしまい、それが原因でいじめや事件が起きたりします。要は"向き合い方"なんだろうと思います。世界のニュースとの向き合い方、仕事やプライベートでの人との向き合い方、そして自分との向き合い方

どう見られるかよりもどう自分を見てあげたいか
どんな言葉を今自分は求めていて
そんな時自分は何を感じて息をしているのか。

少し頭を使いました。
僕の要らない話もしてしまいました笑。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
この記事が、少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

About ...

シンガーソングライターとして活動しつつ、オンラインでギターやDTM、ボーカルレッスンをしています。YouTubeで観れる無料のコンテンツは下のリンクからどうぞ。

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