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映画『Winny』の感想

どうも、こんにちは。ノブです。
今回は先日見た『Winny』について感想を述べようかと思います。

はじめに、見に行こうとしている方はあまり見ない方がいいかもしれません。ネタバレをしようとは思っていませんが、事実の事件であり、多少なりともネタバレになることが書いていると思いますので、念のため、見てからの方がいいかもしれません。
それを気にしない方はご覧ください。

皆さんはこのWinny事件をご存じですか?
この映画は実際にあったWinny事件を基にした映画です。
若い方はご存知ないでしょう。
2003年~2011年まで裁判が続いた事件です。
2011年では月日もたち、報道もあまりしていないでしょうから、20代のほとんどが認識がないかもしれません。

他のサイトを参考にしながら簡単に説明すると、
Winny事件とは、ファイル共有ソフト「Winny」に絡む著作権法違反で開発者の天才プログラマー・金子勇氏までも逮捕され、半ば強引に有罪となり、控訴なでで最高裁判所までいき、無罪となった刑事事件である。

この事件は映画の中でも例えていたとおり、包丁を使った殺人事件に対して、その包丁を作った人間も犯罪幇助として捕まり、有罪になったという不当な事件でした。

私もその時には物心がついていて、この事件に対して認識はしていましたが、さほど関心がなかったのが事実です。
むしろ、私も何の知識もなくマスコミを鵜呑みにしていた側の人間でありました。それがすごく恥ずかしく思えるような映画でした。

警察、検察、裁判所がグルになって開発者・金子勇の人生を地獄に陥れた事件です。

なぜ警察が強引に逮捕し、有罪にまで持っていたのか?
そういった背景も表現されていましたし、裁判の中で人生に対して、なるほどな、と思えるようなセリフもありました。
警察と検察と裁判所の汚れた部分がうまく表現できていたのではないでしょうか?

やはり映画の中で怒りを感じる描写が何度も出てきます。
なぜこのような天才プログラマーが人生をはちゃめちゃにされるのか?
そして、それが今の日本のIT業界に大きな打撃と遅れがあることを否めません。
警察はヤ○ザと大して変わらないかもしれない、と感じることもありました。

金子勇氏は無罪になった約一年半後に急性心筋梗塞で42歳という若さでこの世を去っています。絶対とは言い切れませんが、もしこんな事件がなければもっと生きていたのではないか、とそれもまた複雑な感情を抱きます。

そして、弁護士がどれだけ金子勇氏のために奔走していたかということもわかる映画でした。金子勇氏を彷彿とさせるしぐさを見せている(らしい…)東出昌大と弁護士役に三浦貴大らの演技もすごく見ものです。

ただ一つ、個人的に事実を基にした映画にあるあるではあるのですが、
ハリウッド映画もやっていることではありますが、
最後に言葉でその後を締めくくる表現は映画としてどうなんだろうと疑問に思います。すべて映像で表してこそ映画なのでは?と。
(まあ、私はできませんが…)

しかし、この映画によって10年前の事件が再び脚光に浴びるのには意味があるし、警察、検察、裁判の新たな見直しが世間にも浸透すればいいなと思います。

映画にかかわるすべての皆様、本当にご苦労様でした。
そして、創ってくれてありがとうございます。

私もこの事件に関し、自分なりに調べようかと改めて思いました。

最後までご拝読ありがとうございました。

もし興味があれば、見てください。


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