見出し画像

【a16z】序文 #3/5 [ State of Crypto Report]翻訳解説

by Daren Matsuoka, Eddy Lazzarin, Chris Dixon and Robert Hackett

(#3: a16zが5月17日に発表したレポートの全て<序文からスライドまで>を翻訳と解説していきます。その内容は詳細かつ明快になるように可能な限り、忠実/ニュートラルに記述しています。 Nobuaki Ninomiya. 二宮暢昭)
■序文のみでも多くのコンテクストが存在するので、5回に分割して記述していきます。

#3暗号は現実世界に影響を与え始めている!
クリエイターへの報酬は、暗号資産のメリットの一例に過ぎないのです。他にもメリットは散在していますよ。
金融システムを例に考察してみましょう。現実世界は多くの人々を失望させてしまいました。世界銀行によると、17億人以上が銀行口座を保有していません。添付のスライドが示すように、最近の不況を考慮した後でも、分散型ファイナンスまたはDeFi、デジタル通貨の需要は過去数年間で劇的に増加しています。 (スライド26、28、および33を参照してください。)サービスが不十分な環境にて銀行口座がない人口(そのうち10億人が携帯電話を持っている)の場合、暗号通貨は金融包含の解決策を提供可能です。ゴールドフィンチのようなプロジェクトは、新興市場で金融サービスを利用できない資本への市場参入機会を拡大しています。
(ゴールドフィンチ:decentralized credit protocol for crypto loan
 暗号資産ローンのための分散型クレジットプロトコルです
   https://goldfinch.finance/)

【DeFiは全米の31番目の金融機関に匹敵する規模】

暗号資産は他の崩壊してしまった市場にも取り組んでいます。 (スライド53を参照。)Flowcarbonは、これらのますます重要になるアカウントの単位をブロックチェーン上で透過可視化的かつ追跡可能にすることにより、カーボンクレジットを刷新しています。

草の根的ワイヤレスネットワークであるヘリウムは、寡占化した通信大手に最初の合法的なDeFi型の課題を提起しています。また、Spruceは、データマイニングビジネスモデルを通じて人々の情報から利益を得るGoogleやMetaなどのオンライン仲介業者にその力を委ねるのではなく、人々が自分のIDを制御できるようにします。

【暗号資産が現実社会に影響を与えている事例 5社】

リストは続きます。 DAO、つまり分散型自律組織は、見知らぬ人が目標を達成するために経済的に調整および協力する方法を示しています。 NFTは、プロフィール写真、アートワーク、音楽、ゲーム内アイテム、アクセスパス、メタバース(仮想世界)へ辿り着くことができます。その他のデジタル商品にまたがる仮想所有権を人々に付与します。また、トークンインセンティブにより、新規参入者は「Cold Start」問題とジャンプスタートネットワーク効果を回避できます。 暗号資産は単なる金融革新ではなく、社会的、文化的、技術的な事項を包括した革新です。

ここに記載した事項は、表面的な事項を言及しただけです。

■二宮所感:a16zは事実を正確にそして平易に列記し、暗号資産が現実社会に与える好循環を説いている。a16zが日本で支社を持ち、日本市場を俯瞰して影響を与えてくれたら 、、、と切望する。
日本にも素晴らしいVCが多く存在するが、a16zの先見性と、投資した会社への支援体制(含む家庭的、Web1的<笑>な支援)が日本社会への好循環を齎すであろう。

【出典】a16z: Introducing the 2022 State of Crypto Report
 by Daren Matsuoka, Eddy Lazzarin, Chris Dixon and Robert Hackett

【スライドリンク】
https://a16zcrypto.com/wp-content/uploads/2022/05/state-of-crypto-2022_a16z-crypto.pdf

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?