人生一度は味わいたい「本気!」
大昔に書いた文章です。
私はかつて「本気」という言葉を、心底渇望していました。
人生に「本気」というピースが欠けていた。
受験、部活、就職、起業。人生に様々な関門はあったものの、なんとなく、本気にならずに、ふわふわ潜り抜けてきていた。
「本気」ってなに?
どうやったらなれるの?
色々な成功者が
「本気でやれ!」
「本気にならないと成功できない!」
なんて言うが、そもそも本気になったことない私は、この言葉の意味がわからなかった。
例えばこんな詩とか。
私の趣味の一つに名言集めがある。
見るだけで心がイタタタってなる名言も、実生活で努力を続けて、経験を積み、成長していくうちに、
「なるほど、そういうことか!」
とほとんどの名言が体で理解できるようになってきた。
ただ、この「本気」という言葉が入った名言だけは、ちんぷんかんぷん。
言葉の意味は頭ではわかるが、腹には落ちない。
そこにはまったく体験したことのない感覚が書かれている。
「本気になれば世界が変わってくる。」
「本気になれば誰かが助けてくれる。」
はっ?って感じ。
ただ、この本気というもの手に入れ方が、どんなセミナー行っても、本にも具体的に書いていない。
私は、どうしてもこの本気を手に入れたいがために、ビジネスに一生懸命時間を割いて取り組んでみた。
だが、それでもまったく本気は見えてこない。しんどいだけだった。
この努力のベクトルの先に求めている「本気」が存在していない気がした。
色々な書物を見ると、一旦どん底に落ちると本気に入りやすいということはわかった。逆にそういうことがないと本気になれないのか?
3T(倒産、闘病、投獄)の1つでもない限り、本気は手に入れられないのか?
だったらそういう現象を引き寄せないといけないのか??
そうやってもがくこと、10年以上。
なんと、ついに、“本気”というものを手に入れた気がした。名言の感覚が実際に体験できた。(これは10年前の話です)
「本気」を手に入れると、本当に世界が全て変わる、やることが全て楽しくなる、世界中が自分を助けてくれる。
これは本当だった。
これは何なんだ~って思うくらい、世界が180度変わる。面白いくらい変わる。
実際にどん底に落ちるという体験が必要かと言うと、半分当たり、半分間違っていると思う。どん底に落ちた時は入りやすいが、絶対必要条件ではない。
最終的に、私が解明した本気の入れ方は次の通り。
言葉だけで言うと、意外と単純。
「目標以外の全てのアクセルを外す」ということ。
成功したい人がいるとする。それに向かって頑張っている。
でも遊びたい、健康も気を付けたい、家族団らんしたい、死にたくない。そんな別のアクセルを踏んでいては、本気には絶対になれない。
≪優先順位≫
1、 成功
2、 健康
3、 家族
4、 友人
では“本気”のスイッチはONにならない。
成功するまでは2度と遊ばない。
友達も全部捨ててもいい。
運悪く死んでも仕方がない。
家族にも犠牲になってもらうのも仕方がない。
実際にそこまでするかはともかく、これくらい覚悟を決めて決断できると、一つの目標にだけアクセルが全開になる。体のエネルギーを一点に集中。これが本気だ。順位で表すとこんな感じ。
≪優先順位≫
1、 成功
2、 成功
3、 成功
4、 成功
5、 成功
・・・
・・・
50、成功
51、その他
・・・
こんなことをしっかりと決断できた時に、“本気”というスイッチが入る。
この決断は平常時より、どん底時にやりやすい。でも、必須条件ではない。
この本気スイッチさえ入れられれば、もう目標達成はできたようなものだ。
なにせやっているのが楽しいからずっとそのことばかりやっている。
他にやることもないから、そればかりやっている。
しかも周りの人が、なんだかすごい助けてくれる。
なるほど、人はこうやって“本気”になり、成功していくのだな!ということが体感としてわかる。
HONDAの、創業者の一人、藤澤さんは、仕事に没頭し過ぎて、東京オリンピックがあったことを知らなかったというエピソードを聞いたことがある。
異常なくらい本気だ!
一つの救いは、本気について書かれた詩は、最初から”本気“な人には書けない詩。だからみんな、努力して本気をつかんだのだと思う。
人間、一度はこいつをつかまないことには。
最近のだらけている私には、また耳が痛い話になってきた(笑)
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