本の「おすすめ」をしない方が良い。という話。
「人に、良かった本を薦めないようにしている」
ある私の大好きな方が、ユーチューブでこんなことを言っていました。
その方は、暇があれば本を読んでるくらいの本好きです。
理由は、「薦められて読む本って嫌じゃないですか?」
同じ本好きとして、めっちゃわかる~!!!
ってなりました。
自分で偶然出会って読んだ本と、
人に薦められて読んだ本って、
本を読む楽しみに、差異がある気がします。
100%純粋に本を読めなくなり、どこまでも〇〇さんが薦めた本というのが付きまといます。
ハードルが上がってるという話でもなくて、
なんとなく、読書の「楽しさ」という感覚の中には、
本の内容が持っている楽しさ以外に、
「偶然の出逢い感」とか、
「見つけ出した感」とか、
別の楽しさも含有している気がするんです。
その辺の感覚が、おすすめされた瞬間に、「もう2度と味わえなくなる」というのは決定されてしまいます。
でも、おすすめされなかったら、死ぬまでその本と出逢えなかった可能性も大いにあります(笑)
昔、萩本欽一さん(欽ちゃん)と、お仕事でご一緒して、お話したという稀有な機会がありました。とっても気さくで、優しくて、面白くて、大好きな方です。
欽ちゃんと言えば、視聴率100%男として有名ですが、その欽ちゃんが次のような話をぽろっとしてくれたのが、すごい思い出に残ってます。
「視聴率30%とか、40%超えたような番組は、不思議と、番宣のような広告をしなかった番組なんだよな~」
これが先ほどの話と通じるものがある気がします。
自分でみつけた面白い番組は、番宣されて見た番組より面白いんです。そして、興奮度合いも違うから、より口コミしてしまうと思います。
インディーズのファンが、自分でみつけたレア感を楽しむのと一緒です。映画でも、レストランでも、掘り出し物を見つけた時って、何か別の楽しさがありますよね。
「お薦め」も、もちろんありがたいことですが、「お薦めしない」という楽しみも、味わってみるのも乙な気がします。
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