「ちがう、そうではない」と声に出してもらうために質問をする

ごみ箱の役割をすることが気に入っている。聞いて欲しいことがある人の話に適切な相槌を返す作業。愚痴や悩みはだいたい何らかの前向きな欲求が原因になってるように思う。本人はそれが「前向き」だと自覚的でない場合が多いけど。その欲求を執着と決めてしまって「捨てろ」ということもできる。しかし、欲求を捨てては人でなくなってしまう。「悩む」ことを捨てるのであって、「執着」を捨てるのではない。起きたこと、見聞きしたことの解釈を改めて、自分の欲求の建設的な表現方法を探す。それを手伝う。家族だけでなく、あんまり知らない人が相手でも何故かそういう流れになってしまうことがある。

1回のセッションの中で態度や立場を演じ分けて、その人が進みたいと思っていたであろう結末へ付いて行く。誘導されたと思われてはいけない。本人が自分で気が付いて自分で選んだ考えだという認識が大事だ。コントロールせずにコントロールする。

聞くときにはテクニックがいろいろある。例えば、車の助手席に乗せてドライブしながらとか。向い合って話すより自省的な言葉が出やすい。電話で話すのも使える。だけど、他のことに気をとられやすくなるから、相手がセッションに意欲的でないと難しい。

またいつか続きを書く



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?