経営戦略 総論(1)

いまから皆さんが経営戦略の勉強をしようとして、手に取る本はどんな本でしょうか?

以前であれば、グロービスの「MBA戦略」をスタンダードとして読まれた方が多いのではないだろうか。

いまはマンガ版も出ている三谷宏治さんの書かれた「経営戦略全史」や昨年出版された「新しい経営学」から入られる方が多いかもしれない。

三谷さんの著書は前者は経営学の主要な人物中心、後者は分野別に具体的なケースを織り交ぜながら、どちらも本当にわかりやすくまとめられている。

さらに戦略論からもう一歩進んで、実務の世界ではマネジメント領域として押さえておくべき、いくつかの重要な個別戦略がある。

次のステップとして少し古い本だが、日経新聞社から出された「ゼミナール経営学入門」へと読み進むことをぜひ、お勧めしたい。

この本ではいわゆる全社戦略の領域に加えて、組織構造や人事制度、M&Aやグローバル戦略、コーポレートガバナンスといったテーマまで幅広く扱っている。

戦略スタッフや事業経営をする上では、基本的な戦略論をベースとしつつも、様々な具体的な個別テーマ(たとえば、いま組織改革をすべきか? M&Aに打って出るべきか?等)において、詳細な分析・検討と判断が求められることがほとんどである。

まずは総論の始めとして、こういった幅広い領域のテーマに関する知識・知見が、経営者や経営企画スタッフ、そして戦略コンサルタントには求められることを理解しておくと良いと思う。

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