見出し画像

親子の思い出

わが家の娘たちが二人で寝るようになって9ヶ月ほど...

たまに「みんなで寝たい!」という時もあるが、ほぼほぼ二人で寝ているので、親である私たちはゆったりと眠れるようになった。

とはいえ、嫁が仕事の日は娘たちの寝る時間にはいないので、布団に行くまでは私の役割。

「おやすみ〜、また明日ね〜」

で送り出すが、かなりの確率で

「お父さん、こっちの部屋来て〜」

「足突っ込んでて!」

といった具合で甘えてくる。

嫁がいないので子供たちなりにがんばってくれている&娘たちを持つ父親ならわかってもらえると思うが、娘に甘えられると

『しょうがないなぁ〜』

といった感じになってしまう。

そんなことをたまにしているが、足を突っ込んで娘たちが私の足の奪い合いをしている時に、ふと気づいた。

『そういえば、父さんは一本足だったな』

*****

私の父は先天性の病気に加え、事故で足を切断していた。

そうはいっても私が生まれる前、母とも結婚する前なので〝足がない〟ことは私にとっては当然のことだった。

そんな父なのだが、小さい頃に一緒の布団で寝る時に私は一本しかない彼の足に自分の足を絡めて寝ていた。

言葉では表現できないがそれが落ち着いた。

*****

そして、今。

私の両足には片方ずつに娘たちの足が絡まっている。

そうするとことでの落ち着きは私自身が感じてきたので、充分に理解できる。

次第に娘たちが眠りに落ちていくのを感じる。

父もこうして眠りにつく私を感じていたのかな?

そんなことを考えると、なんだか不思議な気持ちになった。

【左脚大腿部切断】
文字にするとなかなかだが、それが当たり前
生きる為に…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?