英語の勉強のこと

こんにちは,のぶです.今日は自分がやってた英語勉強と英語について思うことをつらつら書いていきます.

単語のこと

まず,英語は所謂イギリス英語とアメリカ英語があり,日本では基本的にアメリカ英語が教えられます.自分は中学の時,英語は特に苦手ではありませんでした.こと文法に置いてはルールを覚えるだけなので数学と変わりませんし,なんなら問題を解く発想力がいらないため,僕にとってはだいぶ簡単でした.強いて困ることと言えば単語です.とにかく新しい単語が多いので覚えるが大変です.高校に入るとさらに単語の量は激増します.

...といっても僕は高専だったのでやっぱり困りませんでした.なぜなら,英語の時間が普通高に比べてめちゃくちゃ少ないですから.

僕が自分から英語を勉強しはじめたのは高専4年生になった時です.大学に編入学するために受験勉強が必要になったのです.編入試験の英語はTOEFLのスコア提出でした.日本ではTOEICが流行ってるので,TOEFLはまったく知りませんでした.TOEFLはノンネイティブが英語圏の大学に入学した時を想定して作られた英語能力テストです.Listening, Speaking, Reading, Writingの4技能が試験対象になります.日常会話から生物学,考古学などの講義を聞いたり,テキストの2ページくらいを読んで問題を解いたりと,とにかく単語の量が異常に必要になります.初めて過去問を読んだとき,これは面白い!と思いました.いままでの無味乾燥な文をただ読んで何の知識も得ずに答えるだけのテストとは違いました.

ただ同時に,めちゃくちゃ難しいと感じました.とにかく単語の量が足らなさすぎる.ということで,次は単語についてのお話です.

英語の起源はラテン語です.実はよくわからんアルファベットの羅列は意味ある文字の組み合わせによって出来ています.例えばun- は逆を意味する言葉です.uninstall,unbelievableなど.似たようなものにin-, im-がありますね.incomplete, impossibleなど.いっぱい意味がある a- には一緒のニュアンスが含まれています.accompany, alikeなど.companyもlikeも一緒に,似ているなど意味自体が似ている単語同士がくっついています.さらに細分化するとcompanyのco-自体も一緒という意味があります.例えばcoworker(同僚)です.一緒(co)に仕事する人(worker)ですね. こんな感じでアルファベットの意味自体を知ると,知らない単語でもなんとなく理解できたりします.

単語の他の覚え方ですが,自分なりに考えたのが"発音と描写"です.

僕達が言葉を話す時,単語の意味をいちいち思い出すでしょうか.そもそも意味とは何でしょうか.意味とは物理的な現象や行動,すべての事象が言語によって抽象化されたものだと考えます.翻訳という作業は,各言語によって抽象化されたものを照らし合わせる作業だと思います.日本人が自転車という乗り物を「自転車」という単語で抽象化し,アメリカではそれを「bike」という単語にしてるわけです.この「bike」という単語を覚える時に「自転車」=「bike」と覚えるでしょうか.そう覚えたとして,自転車を見た時に[bikeだー]と思うでしょうか.

言語とモノ・コトをリンクすることが大事です.僕は[bike]という文字を見たら自転車を頭で描きながら「ばいく」と発音するようにしています.こんな感じでとりあえず1ヶ月で3000単語をやるペースで勉強しました.ただ,単語だけではもちろん駄目です.とりあえず,TOEFLは悲しみの45点でした.

発音のこと

大学に入ってから英語のスキルがとても向上したと思います.僕は宮崎大学の工学部に編入したのですが,工学部の国際教育センターの環境がとても良かったのです.基本的に英語勉強のためなら居座ってもよく,留学生も日本語の勉強に来たり,お昼にはランチタイム英会話といって英語だけで会話する時間を設けています.その時間では日本人同士でさえ英語で話さないといけません.滑稽に思われるかもしれませんが意外に楽しく,慣れてくると時間が過ぎても英語でどうでもいい話をしていました.その時に留学生と仲良くなるため,一緒に遊びに行ったりとプライベートで英語を使う機会が一段と増えるのです.短期留学生1団の観光案内や茶道教室の通訳などもその流れで任されたりしました.そこでまた問題が出てきます.発音です.英語が流暢な人ほど,僕の英語が聞き取れないし僕も相手の英語を聞き取れないのです

赤ちゃんは最初しゃべれません.なんかあーうーって言ってます.しかし,次第に言葉を話そうとします.そしていつの間にかしゃべれます.つまり英語も話さなればしゃべれません.当たり前ですね.でも,日本では英語を使わないのでしゃべる機会はありません.ランチタイム英会話のような失敗しても全然いい空間であればひどい英語をしゃべってしゃべって,赤ちゃんのようにいつの間にか上達するかもしれません.ただ,それでも日本人同士ではなかなかうまい発音にはなりません.

もともと発音は気にしていませんでした.だってそんな喋る機会は日本にないもん笑ただ,話せないのに聞けるわけがない,という考えを知り,確かにそうだ,と思ったんです.つまり,ネイティブと同じようにチャンクを意識して話すようになれば自然とあのネイティブの早い英語を聞き取ることができるんですね.

で,やったことは,音読です.これをただひたすら声に出して読みました.慣れたら自分の音読をレコーディングして,「きもっ!」とか言いながら見本と同じように何回も同じ文を読み直しました

結論としては,音読最強だな.でした.speaking, listening, readingが向上します.音読と同時に単語も覚えます.ある程度単語力がついた状態でやると"文の流れ"からも単語の意味をイメージしやすくなるんですね.あと音読の良い点はひとりでできることです.別に外国人の友達がいなくてもできます.ちなみに,大学入ってすぐ受けたTOEICは150点でした.あれ?高専4年のときは420だったのに..で,1ヶ月後に受けると450点,3ヶ月後に受けると550点で,その半年後に受けると640点になりました.まあ,あれビジネス系だからそれ用の単語覚えないとね.

で,ある程度しゃべれるようになってなんとなく受けたTOEFLは55点...なんでだ.まあ,writingがひどすぎなんですね.たしか4点でした.ということで,参考書買ってひたすらやってみると次は65点でした.しょぼい笑でもwritingは19点になりました.listeningがその代わりにがくっと下がる...

英語のこと

大学院で東京にきて3年,わかったことは宮崎大学のあの環境は非常に良かったこと.そして英語はしゃべらないとしゃべれなくなること.日本は本当に英語を知らなくても全く困らないです.いくつか英語論文を書いたり,1週間くらい海外旅行行ったりしましたが,意味はないです.1週間走って,大して体力はつかないのと一緒です.

結局のところ,使わないと使えなくなるんですね.突然ですが,僕の姉の旦那さんはアメリカ人です.日本語全然できません.そして姉は英語を全然できません.中学高校の英語のテストはひどいものでした.でも付き合って結婚しました.付き合った頃の姉は

「あ,ボーイフレンドから連絡きた」

「・・・わからん,のぶ訳して♪はい,スマホ」

いやいや,おい

という感じでした.チャットはgoogle翻訳に投げて返してたんですねー.会って会話する時も翻訳使ったり,行動で示したりして付き合っていたようです.しかし,段々と姉は英語をしゃべれるようになり,発音も綺麗になっていきました.まだ読むことは出来ないようですが,恋人ができるとやっぱり違うみたいですね.アメリカのフランクな言い回しや微妙なニュアンスなど僕が全く知らないことをわかるくらいになり,いまは結婚して幸せになっています.

ということで,英語をしゃべれるようになりたいなら英語が母国語の人と付き合うことが一番ということです.言葉が通じにくいから愛情表現がストレートになり,逆にうまくいったりします.いっぱい興味を持ってしゃべりかけましょう.それが言語の一番の用途ですから.

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