白いアジサイは何故?

5月は雨天が続き、西日本などは異例の速さの梅雨入りでしたが、東日本は梅雨の走りで本格的な梅雨入りはまだの状況です。
この時期になるとアジサイ(紫陽花)が大変目に付くようになります。
公園、庭先、歩道の植え込みなどなど、こんなに紫陽花の木があったのかと思うほど、青、紫、白できれいな花を咲かせています。
北鎌倉の明月院の紫陽花は明月院ブルートいわれるほど有名ですね。
文京区の白山神社の紫陽花も有名で毎年あじさいまつりが開かれています(2年続くけて中止ですが)。
コロナ禍で遠くへのお出かけはなかなか難しいですが、多分皆さんの近所にもきれいな紫陽花が咲く場所があると思います。
散策して探してみてはいかがでしょうか?
さてこのアジサイの色、アジサイが咲いている土壌、土で色が変わるのをご存じの方は多いと思います。
土が酸性なら「青」、アルカリ性なら「赤(ピンク)」、中性だと「紫」といった感じです。土の具合で、色が混ざったりしながら色とりどりの花を咲かせています。
私の知識もここまででしたが、「白」の紫陽花見たことがある方はいると思います。なぜ白色が出るのか?土壌が何性だと色が白になるのか??考えたことありませんでした。
たまたまradikoを聞いていて、「白」は、アジサイ自体が「色素」を持たない品種だからということで、土壌には関係ないものでした。
土壌で色が変わる以外に、もともとの品種で色が変わるということを知ったのですが、アジサイ=土壌で色が変わる と思っていたので考え方が堅かったなぁと思うとと同時に、そもそもなぜ土壌の酸性アルカリ性で色が変わるのか?ということを考えたことがなかったと思い、調べてみました。
アジサイには「アントシアニン」という色素があり、土壌に含まれるアルミニウムが根から吸い上げられてこの色素と結合することで、青色がでるという仕組みです。ちなみにアルミニウムは酸性の土でイオン化しやすいので、酸性の土にはアルミニウムが溶け出し、それを吸い上げたアジサイが青色になる、だから酸性の土では青い色になるということです。アルカリ性の土ではアルミニウムが溶け出さないため、色素と結合しないことで赤になるという理屈です。改めてなるほどと思いました。知っていることと理解していることは違うことだと改めて認識する機会になりました。
今「13歳からののアート思考」を読み始めています。今半分なのですが、もっと早く読めばよかったと思うような内容です。自分自身に対することもありますが、子育てをしている時期にこの内容を知っていたらと思う内容がたくさんありました。美術館に行くのももっと楽しくなりそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?