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押し上げる。断片から完成形へ。

最初から完璧な文章を書く必要はありません。断片的な情報を集め、それを並べ替えたり修正したりして文章を構成していくのです。単に長くするのではなく、内容を分かりやすくするために補足していきます。

よく言われるのが描写の部分です。「雨が降っていた」だけでは状況が伝わりにくいです。どのような状況でどのように雨が降っていたのかを詳しく説明することで、読者をその場面へ引き込むことができます。

これは描写に限った話ではありません。考え方や表現したい内容も、最初は断片的な情報から始まります。人の頭の中では分かりきっていることを省略しやすいため、細部までは言葉にしないことが多いです。

しかし、読者は作者の頭の中を共有しているわけではありませんので、しっかりと説明しなければなりません。これにより、読者は状況を理解しやすくなり、印象も深まります。

小説などを書いていて最後まで書けない人は、断片的な部分だけを書いてつながりがなくなり、必要なことが書けていない場合が多いです。本を一冊書くときに、飛躍が多すぎると読者が混乱してしまいます。カメラで順に撮影していくように、場面を描写することで読者をその場面に引き込むことができます。また、考え方を伝える場合も、最初のきっかけやそこにどういう要素が加わって思考が変化したかなどの流れを説明することで、読者はその状況を理解しやすくなります。

私がKindle本を書くときも、まずは断片的な情報を集めます。そして、目次という順序を入れていきます。このとき、不足している部分があれば追加し、重複や不要なものがあれば取り除きます。こうして、全体に何を伝えるかに集中して目次を作り上げます。もちろん、その中に理解を促すための図解や事例を入れることで、より伝わりやすくなります。

情報を出そうとするときには、断片からそれをつなぐ言葉を足していきます。こうして、断片的な情報から完成形へと必要なものを補い、整えながら仕上げていきます。

この作業は地味ですが、これができる人はまず書き上げることができます。本を書いていて書ききれない人を何人も見てきましたが、情報不足や歪曲した展開が多く、本人が読んでも消したくなるようです。

文章を書くときは一気に書き上げ、校正や推敲は後回しにします。途中で考えが変わったりすると全部消したくなるので、短時間で一気に書き上げることをおすすめします。

そうすれば、比較的短時間で書けるようになります。断片から完成形へと押し上げるように、じわじわと文章を書いていけば、比較的短時間で書き上げることができます。文章を書くときは、目次を考える、ひたすら書く、校正や推敲をする、のように3つのステップに分けて集中すると、うまくいきやすくなります。

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