見出し画像

「バカにするな」という言葉ほど バカにされる行為も無い、という話

「バカにされる」っていう日本語の表現がすごく興味深い。
劣等的な扱いを受けている側の人が、それに対する反発で用いることが多いわけだが、

この言葉、どんなタイミングで、どんな構造で出てくるのか。ていう。

まずは、他者の評価と自己の評価のギャップを受け入れられない場合に生じるように思う。ヤンキー気質の人が使う時がそう。
あとは、揚げ足取りや弱者側のマウンティングに使われる場合。馬鹿にしないでください!という嘆き、ですね。これを主張することで、相手を悪者にできる。

私的には、そもそもこの表現を使うこと自体が「優劣という物差しを持ち込む行為」だから、あまり好きではない。この言葉を振りかざした途端に、ニュートラルなリフレクションが難しくなる。
「馬鹿にすんな」と発言された瞬間、ああ、優劣の椅子の奪い合いのフィールド作っちゃった、めんどくせえな、という気持ちになっちゃう。

その言葉は、あなたの劣等感から生じたものなのになぁ。

バカにされてるという自覚・自己評価、下に見慣れたくないというプライド。

自我こそが、その言葉の生みの親なのかな、

と感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?