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闇なのか影なのか?問題

浅田信一さんhttps://www.asashin.net/の曲に、♫Light and Shadowという曲がある。
人生は光と影、泡のように消えてゆく、と歌っている。

浅田さんは、1995年、浜松からSmileというバンドでメジャーデビューした。
ファースト・アルバムの〆の曲は、♫流れ星と月の石〜Light and Darkness〜。
「それでもいつまでも心の中は…」と歌っている。
1995年当時、「心の中は…の続きはどうなってる?心の中は、どうなってるの?」と思いながら聞いたもんだった。浅田さんの心の中が、Darkness、闇だな、見えないや、と思っていたもんだった。

浅田さんは、Smile解散後、ソロ・ミュージシャンとして、また音楽プロデューサとして活躍している。
久しぶりに出したオリジナル・アルバムに収録されていたのが、冒頭の曲「Light and Shadow」で、ぼくは浅田さんがそう思っていたのかどうか?は別として、「あぁ、DarknessがShadowになったのかぁ。」と勝手に感慨深くなったもんだった。(ファンには、大好きなアーティストの発するメッセージを自分なりに都合よく、気持ちよく理解する権利がある)

20代の浅田さんにとっては、見通せない先、何があるのか見えない一寸先が、まさに「闇」だったのかもしれないけど、たくさんの人と出会ったり別れたりして、ソロ・ミュージシャンとして歌っている今、暗闇は「闇」ではなく何かの「影」として捉えられているんだな、と。
闇は闇、何があるかわからないし、何もないかもしれない。でも、影は、何者かがある(いる)から現れる、つまり何者かがある(いる)ことの証でもある。

今日は、小学生の息子が学校で漢字の50問テストの再テストを受けてきた。100点満点で、97点だった。トメ、ハネが甘くて減点されて97点、でもとりあえず全部の漢字は書けていた。よくやったなぁ、頑張ったなぁ、とほめて、「ダダ(父=わたし)的には100点だな」と、勝手にテスト用紙の隅っこに「100てん」って書いた。

昨日は、娘の通う中学校の保護者懇談会があり、進路選択について「何よりも、お子さんが自分で選んだ進路であることが大事。いろいろアドバイスしてあげたり誘導してあげたとしても、大事なのはお子さんが自分で選んだことです。」みたいな説明を受けた。

こどもを見守る大人にとって、「何のために学ぶのか?」はどうしても語りたくなるテーマらしい。
特に、中学校や高校だと、何者かになるために学ぶ、っていうのが根底にある、らしい。

けど、本当は違うと思う。思う、どころじゃなく、確信しているんだけど。
学ぶことに、明確な目標を立てる必要もないし、目標に下支えされた学びは脆い。
この先にあるのはDarkness「闇」に見えるかもしれないけど、暗く見えるのは(現時点では)何者なのかわからない「何か」があるからなのだ、何者かの作るShadow「影」があなたを不安にさせているのかもしれない。
進めば進むほど、つまり学べば学ぶほど、Shadow「影」が見えてくるけど、それは進んだから、学んだからこそ、なんだぞ。
つまり、学ぶ理由は、先が見通せないときに「闇ではない、影なんだ。進めば影の主が何なのかはわかるかもしれない。」と自分で自分の背中を押すためなんだぞ。
学ぶほどわからないことが増えるけど、だからこそ学ぶ目的も生まれるってもんだ。

漢字を覚える勉強はちょっと虚しい。
でも、書ける漢字、読める漢字が増えるから、悩める文章にもぶち当たれる。
そんな話をこどもだちに面白おかしく語れるスキルを身に着けたいもんだ。

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