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【勝手に人生相談 No.198】母に冷たい自分がつらい(宮城県・20代女性)

▼ご相談内容▼

現在1人暮らし。

帰省するたびに母の過去の冷たさを思い出しています。

母は優しくしてくれ「いつでも帰って来ていいよ」と言いますが、幼少期、ご飯を残した私を椅子とテーブルの間に閉じ込めて笑った母を思い出します。

母がつらそうにしていても、私もひどい目に遭わされたのだから心配してやる義理はない、という思いが常にあり、自分がつらいです。
(宮城県・20代女性)

▼やまのぼ回答▼

「いつでも帰って来ていいよ」という、温かいお母さまの愛情と、場所がある幸せを、受け入れられないほど、お母さんが憎く許しがたい存在なのですか。

 あなたは、現在に生きているのです。そして、まだまだお若い。これから輝かしい未来が待っているのです。

 たった二十数年しか生きていないあなた。人生100年時代到来です。まだ、四分の一しか生きていないのですから。

 できれば、過去の辛い思い出は、楽しかった思い出と、帳消しにしたいものです。

 ところで、誰しも忘れがちですが、誰しもお母さんから生まれてきたのです。

 そして、なんでもかんでも、お母さんに頼る以外に、手立てのなかった幼少期を経て、成人になるまで、手塩にかけて育ててくださったのは、いま、あなたが憎むお母さんなのです。

 改めて、そんなことを考えれば、親子関係に義理を、引っ張り出すことの理不尽さに、お気づきのことと思います。義理とは、赤の他人との関係で生じる感覚です。

 確かに、あなたの現在の心身は、過去の諸々の経験からできています。でもそれは、辛かったことばかりではなかったと思います。

 きっと、楽しいこともたくさんあったことでしょう。

 でも、自らが辛くなる程、母に冷たくするご自分の非情さを、追い出すのはあなたにしかできません。

 明日に向かって、これまでに授けてもらったいい面を、引き継いでいくように努力しましょう。

 それは、あなたの将来のためになるのはもちろんのこと、お母さんの安らぎにもなります。

 あなたのお母さまですから、お母さんだって、まだまだお若いと思います。お互いが、お互いのことを思いやれば、これから先も長きに亘、より良き母娘関係が創れると思います。

 


▼次回のご相談予告▼
 次回の【勝手に人生相談 No.199】は、広島県・40代女性のご相談です。
「夫とセックスレス」を、予定しております。

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