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【連載小説】母娘愛 (11) 話までの あらすじ と (12) 話以降 の 予告

▼(1)~(11)話までの あらすじ▼

 独身貴族で勝ち組の佐伯裕子(46)は、広島で独り暮らしの母・佐伯恵子(66)が紹介する10歳年上で、資産家の福田誠(56)と、東京で会うことにする。歳の差には戸惑うが、資産家であることに目が眩んだからだ。

 会う前に福田のことを、どうせ!チンケな爺臭い野郎で、キンキラキンの成金主義の吝嗇家を想像していた。ところが、同年配か自分より年下のような容姿に、一目惚れの裕子。その日のうちにベッドイン。

 10歳年上を感じさせない、艶福家の誠の人柄に惹かれるも、結婚は躊躇すると母親に報告。秋には式を挙げたいという福田の意向に沿うように推す母。仕事と結婚の両立に不安を抱く裕子だった。

 頭の固い役員たちを、どうにかこうにか説得して通した企画が、コロナ再熱で棚上げ。そして、結婚を決意したマコトが、母の婚約者だったとは。ダブルパンチで憔悴するばかりの裕子だった。

▼次回からの予告▼

 母親と面と向かって話さなけば!埒が明かない!

 一度は捨てた故郷の広島へ戻る裕子。広島から惜別した時に、むりやり眠り込ませていた、母親との確執が、婚約者の福田誠の出現で、目覚めてしまった。

 母娘の争いというより、女の戦いが激しさを増す。やがて、その矛先は、雲隠れした福田誠に向けられる。マコトの正体を薄々感じている母娘は、とりあえず、マコト探しに没頭する。

 母にマコトとの関係を根掘り葉掘り聞きだそうとする裕子。マコトとの出会いは?その後の付き合いは?まさか・・・マコトとの金銭の貸し借りは・・・ない・・・だろうか・・・。

 凍り付く恵子の後悔は、膨れ上がるばかりだ・・・。

 判明する現実に、飲み込まれていく母娘愛はどこへ・・・。


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