【勝手に人生相談 No.173】母の延命治療で弟と衝突（山口県・50代女性）

▼ご相談内容▼

在宅介護してきた母が、脳梗塞で倒れ入院しました。

ずっと独りで母をみてきた私は延命治療して長生きさせてあげたいと考えましたが、介護に無関心だった弟は「もう十分生きた。延命は反対」と言いました。

結局は延命治療を選択したのですが、弟はまったく面会に来ず、着信も拒否しています。

こんな状態を一番悲しむのは母だと思うと、とてもつらいです。（山口県・50代女性）

▼やまのぼ回答▼

　弟さんの仕打ちは、あなたの責任でありません。それは、あくまでも弟さんの人生観による行動なわけですから、悲しみ嘆くことではありません。そのことは、折に触れてお母さまに、丁寧に説明してあげてください。

　人はあなたの思い通りには、絶対に行動してくれないことを、ここで再度確認しておきましょう。

　あなたが、お母さまの延命治療を選択したのは、あなたの生き様であって、弟さんには一切関わりのないことなのです。弟さんは、弟さんの生き様を踏襲しただけです。

　人生は数々の選択からできています。でも、悲しいことに、それの評価は時間の経過を必要とします。だからこそ、自己責任を伴った、慎重な選択が望まれるわけです。

　弟さんは将来、今回の選択を後悔するかもしれません。

　案外、ケロッとして、お母さんのことも、あなたのことも、一切思い出すこともない人生を送るかもしれません。

　もしも、そうなっても、あなたには何の責任もありません。それは、弟さんの人生であるからです。

　姉弟は他人の始まりとは、先達者の尊い教えです。

▼次回のご相談予告▼
　次回の【勝手に人生相談 No.174】は、神奈川県・50代男性のご相談です。「妻が突っかかってくる」を、予定しております。