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かたばみ 連載終了 0821

中日新聞、東京新聞、北海道新聞、西日本新聞に掲載の連載小説「かたばみ」、本日最終回でした(神戸新聞は、まだ連載中)。
この連載期間中、読者の方々から本当にたくさんのお手紙、お葉書(そして新聞社へのお電話も)をいただきました。いずれも悌子や権蔵、清太を励ましてくださるもので、とてもありがたく拝読しました。連載中は作者の存在が出ないようにと、とりわけ用心しているので、こちらでも触れませんでしたが、いずれも大切に目を通させていただきました。
伊波二郎さんの挿絵も毎回素晴らしく、ご一緒できて光栄でした。伊波さんとは折々にメールでやりとりしたのですが(新聞小説は毎日ですし、けっして穴をあけられないという意味で、気の張る仕事なので、励まし合う同士のような存在でした)、絵に関しては安心してお任せしていました。幼い清太が登場したときは、あまりのかわいさに釘付けに。上に載せた、ラストの悌子さんの表情もいいですよね。最終回の青空は、伊波さんが再度読み返した上で、色を変えてくださったそう。題字も伊波さんなのですが、終戦以降カラーにしたい、とのことで、ならばと元旦から終戦になるよう、原稿を書き換えたりもしました。こうしたやりとりができるのも、毎日連載の楽しいところでもあります。
連載に伴走してくださった出版社の担当さんや、あたたかく支えてくださった東京新聞、中日新聞の記者の方々には感謝しかありません。
皆さんのおかげで難局も乗り切れたと思っています。
単行本は来年になりそうですが、どうかお待ちいただいて、また悌子たちの物語を楽しんでいただければうれしいです。
一年間、ありがとうございました!

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