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ヤクルト・石川雅が完封勝利で二十三年連続勝利!ディグプロ6月2日

 ルーキーの子供時代から一軍のマウンドで投げ続ける左腕が今年も勝利し、史上初の偉業を成し遂げました。
 今回は、6月2日に行われた交流戦6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

日本ハム対DeNA戦

ES CON FIELD HOKKIDO

13:00プレイボール

スコア 日本ハム9-2DeNA

スタメン
日本ハム        DeNA
1 左 水谷      1 中 蝦名
2 中 松本剛     2 遊 森敬
3 三 郡司      3 一 オースティン
4 一 A.マルティネス 4 二 牧
5 捕 田宮      5 指 宮﨑敏
6 右 万波      6 左 佐野恵
7 遊 水野      7 捕 山本祐
8 指 野村佑     8 三 京田
9 二 上川畑     9 右 梶原
  投 福島蓮       投 大貫

 日本ハムは中10日で福島蓮、DeNAは中6日で大貫が先発します。

 5度目の正直を胸にマウンドに上がる右腕を今度こそ援護しようと、日本ハム打線が爆発します。まず2回、二死二塁の場面から水野、野村佑の連続タイムリーで2点を先制すると、3回には郡司のタイムリー田宮のスリーランで4点を追加。DeNA・大貫をタコ殴りにします。
 さらに4回には、一死二塁から水谷の放った打球がセンターの頭を越えるツーランに。前打席のフェンス直撃打の打ち直しとなるプロ初ホームランで8点目を刻みました。

 5回にも水野のタイムリースリーベースで合計9点の援護をもらった日本ハム・福島蓮は期待に応える投球。長身から150キロのストレートとフォーク、スライダーで押せ押せのピッチングをして1、2回を無失点に抑え立ち上がると、3、4回にはピンチから犠牲フライを1本ずつ許しましたが、タイムリーは打たれません。
 5、7回も出塁を許しながら6-4-3の併殺でピンチの芽を摘むと、6回は三者凡退に抑え堂々の降板。7回100球を投げ5安打、1奪三振、2四球、2失点という素晴らしい内容でした。

 福島蓮の前に併殺2本、タイムリー無しと手も足も出なかったDeNA打線は蝦名、山本祐の犠牲フライによって9-2としますが、8回も一死一、二塁のチャンスをこの日3本目の併殺で無碍にすると、9回はザバラの前に三者凡退し試合終了。
 日本ハムが14安打9得点で快勝しました。また、7回2失点の力投を披露した日本ハム・福島蓮がプロ初勝利

 「やっぱりうれしいですね。(勝利球の行き先は)家族じゃないですかね」。

日刊スポーツ 2024年6月2日 17:43配信の記事より一部抜粋。

 と笑顔で話し、ここまで育ててくれた両親へ感謝を伝えました。大型右腕がこれからどんな青写真を描いていくのかとても楽しみです。

勝利投手:福島蓮(1勝)
敗戦投手:大貫晋一(2勝7敗)
本塁打
日本ハム:田宮裕涼2号スリーラン
     水谷瞬1号ツーラン

投手リレー
DeNA:大貫-上茶谷-京山
日本ハム:福島蓮-矢澤-ザバラ

日本ハム先発の福島蓮(画像右)。5度目の正直で7回2失点の力投を見せ、ついにプロ初勝利を手にしました。
DeNA先発の大貫。序盤から日本ハム打線に捕まり、4回8失点の大炎上で降板しました。
3回に追撃のスリーランを放った日本ハム・田宮。
4回にプロ初ホームランとなるツーランを放った日本ハム・水谷。
8回に2年弱ぶりの一軍登板を果たし、1回1奪三振、1四球、無失点の好リリーフを見せたDeNA・京山。

西武対巨人戦

ベルーナドーム

13:00プレイボール

スコア 西武1-7巨人

スタメン
西武      巨人
1 遊 源田  1 左 丸
2 三 滝澤  2 右 E.ヘルナンデス
3 二 外崎  3 二 吉川尚
4 指 中村剛 4 三 岡本和
5 右 蛭間  5 指 大城卓
6 一 元山  6 遊 泉口
7 中 岸潤  7 一 秋広
8 捕 炭谷  8 捕 小林誠
9 左 鈴木将 9 中 立岡
  投 ボー    投 菅野智

 西武、巨人共に中6日でボー、菅野智が先発します。

 序盤は両者粘り合いの投手戦が展開されました。西武先発のボーは1、2回とヒットを1本ずつ浴びますが、それぞれ無失点に抑えて立ち上がります。そして3、4回は三者凡退に退け、4回まで無失点ピッチングを続けます。
 一方、巨人・菅野智も安定感のある内容でした。3回までを1ヒットで立ち上がると、4回には二死一、三塁のピンチを招きながらも最後は元山を打ち取ってスリーアウト。こちらも4回まで無失点です。

 均衡が破れたのは5回表でした。巨人は二死ながらランナーを二塁に置くチャンスを作ると、9番・立岡の打球がレフト線を襲う先制タイムリーに。さらに立岡は二塁まで進むと、丸、吉川尚にもタイムリーが飛び出し計3点を先制。0-3とします。
 巨人はこれだけで攻撃の手を緩めることはなく、7回にも相手の暴投とE.ヘルナンデス、吉川尚の連続タイムリーで3点を追加。9回にもE.ヘルナンデスのタイムリーで7点目をダメ押ししました。

 中盤に大きな援護をもらった菅野智は5回以降も快投を続けます。3点リードで迎えた5回裏は四球1つのみで無失点に抑えると、6、7回もランナーを1人ずつ出しながら、スコアボードに刻みつけた数字は0。最終的に7回109球を投げ4安打、7奪三振2四死球、無失点という絶好の内容でした。

 「昨日嫌な負け方をしてしまったので先制点をなるべく与えない配慮をしました。味方のいい守備にも助けられたのでそれがゼロ点という結果になったと思います。十分すぎるくらいの援護をもらえたので楽に投げることができました。(小林とのバッテリー?)今日はあまりさえていなかった。反省したいと思います」

スポーツ報知 2024年6月2日 16:07配信の記事より一部抜粋。

 と振り返った右腕。ベテランになっても振るうその腕には闘志が宿ります。
 反撃したい西武は8回に二死一塁の場面を作ると、中村剛の打球がレフトへのタイムリーツーベースとなり1点を返しますが、1-7で迎えた9回はケラーの前に三者凡退。巨人が快勝でカード勝ち越しを決めました。

勝利投手:菅野智之(5勝)
敗戦投手:ボー・タカハシ(1勝4敗)

投手リレー
巨人:菅野智-今村-ケラー
西武:ボー-中村祐-佐藤隼-豆田-與座

西武先発のボー。5回二死からなかなかアウトが取れず、4回3分の2を投げ3失点でKO降板となりました。
巨人先発の菅野智。7回無失点の力投で無傷の5勝目を挙げました。
5回に先制タイムリーを放った巨人・立岡。
来日初の猛打賞を記録した巨人・E.ヘルナンデス。

オリックス対中日戦

京セラドーム大阪

13:00プレイボール

スコア オリックス1-2中日

スタメン
オリックス   中日
1 中 福田周 1 遊 村松
2 左 西川龍 2 二 田中幹
3 一 太田椋 3 三 福永裕
4 右 中川圭 4 右 細川成
5 遊 紅林  5 指 中田翔
6 三 宗   6 一 ビシエド
7 指 頓宮  7 左 ディカーソン
8 二 西野真 8 捕 石橋
9 捕 森友  9 中 岡林
  投 曽谷    投 梅津

 オリックスは中7日で曽谷、中日は梅津が16日ぶりに先発します。

 この試合も序盤から1点を争うゲームになりました。2回まで両チームノーヒットに終わると、先に仕掛けたのは中日。3回表に二死一、三塁のチャンスで打席には田中幹が入ると、一塁ランナーがスタートした後に三塁ランナーがスタート。ディレードスチールでしたが、曽谷が異変を察知し三塁ランナーを挟殺。無失点に凌ぎます。
 一方のオリックスも3、4、6回とランナーを得点圏に置きましたが、いずれも無得点。度重なる得点機の喪失でなかなか先制点を奪えません。

 そんな中での7回裏でした。宗、頓宮の連続ヒットで一死一、二塁のチャンスを作ったオリックスは、2番手・齋藤綱と若月が対峙します。
 するとその6球目、真ん中のスライダーを捉えた打球はショートのグラブを弾く先制タイムリーに。なおも二死満塁と攻め立てましたが、追加点とはいきませんでした。

 しかし、その直後。8回表のマウンドには2番手・本田仁がマウンドに上がると、一死走者無しで打席にはディカーソン。初球でした。低めのストレートを粉砕すると、打球はライトスタンド上段に飛び込む同点ソロに。
 助っ人の一発で試合は振り出しに戻り、1-1のまま決着がつかず延長線へ突入します。

 10、11回と得点は両者得られず迎えた12回表。ここまで何度もオリックスの攻撃を凌いできた中日が、今度はこちら側から仕掛けます。田中幹のヒットから二死二塁と勝ち越しのチャンスを作ると、打席には頼れるベテランの中田翔。1ストライクからの2球目でした。外に逃げるカットボールを引っ張ると、大きく飛んだ打球は前進守備だったレフトの頭上はるか上を超える勝ち越しタイムリーツーベースに。

 「梅津が気迫のピッチングをしてくれていたのに勝ちをつけられなかったことを野手陣は悔しく思っている。ピッチャー陣も最後まで粘り強く、すごい投球をしてくれた」。

中日スポーツ 2024年6月3日 5:45配信の記事より一部抜粋。

 と中田翔。先日の自打球で痛めた膝をさすりながら殊勲打を放つ様はまさに職人そのものですね。
 最終回で勝ち越しに成功した中日は、最後に切り札・R.マルティネスを起用。安定感抜群の三者凡退で試合を締め、中日がカード勝ち越しに成功しました。

勝利投手:梅野雄吾(1勝)
敗戦投手:阿部翔太(1敗)
セーブ:R.マルティネス(1敗17S)
本塁打
中日:ディカーソン3号ソロ

投手リレー
中日:梅津-齋藤綱-藤嶋-清水達-松山晋-橋本侑-梅野雄-R.マルティネス
オリックス:曽谷-本田仁-マチャド-古田島-山田修-阿部翔-井口

中日先発の梅津。イニングを投げきれなかったものの、6回3分の0を投げ1失点の好投をしました。
8回に同点ソロを放ち、かめはめ波を放った中日・ディカーソン。
12回に勝ち越しタイムリーツーベースを放った中日・中田翔。

楽天対ヤクルト戦

楽天モバイルパーク宮城

14:00プレイボール

スコア 楽天0-4ヤクルト(雨天5回裏コールド)

スタメン
楽天        ヤクルト
1 右 小郷    1 中 西川遥
2 遊 村林    2 遊 長岡
3 中 辰己    3 三 村上宗
4 三 鈴木大地  4 左 サンタナ
5 左 渡邊佳   5 指 青木
6 指 浅村    6 二 山田哲
7 一 フランコ  7 一 J.オスナ
8 捕 太田光   8 捕 中村悠
9 二 小深田大翔 9 右 丸山和
  投 岸孝      投 石川雅

 楽天は中6日で岸孝、ヤクルトは中13日で石川雅が先発します。

 39歳と44歳、足してみれば83歳という超ベテラン同士の対決で始まったこの試合は初回からいきなり動きます。1回表、西川遥のツーベースからチャンスを作ったヤクルトは、続く長岡のタイムリーで先制に成功します。
 なおも無死二塁で村上宗。3ボール1ストライクからの5球目を捉えると、高く上がった打球はどんどん伸びていき、ライトスタンドに飛び込むツーランホームランに。一挙3点を先制し、44歳の左腕を援護します。

 援護点をもらった石川雅は打たせて取る老獪なピッチングを披露。1回を三者凡退に抑えて立ち上がると、2回には二死二、三塁のピンチを迎えながらも太田光を反射神経でピッチャーゴロに打ち取り無失点。
 3、4、5回も1人ずつランナーを出しながらも全て無失点に抑え、5回65球を投げ4安打、1奪三振、無失点という内容でマウンドを後にしました。

 そして、5回裏が終了したタイミングで雨により一時中断。30分のインターバルがあったものの、試合続行は不可能と判断され、ゲームセット。
 ギリギリ5回裏まで終わっていたことにより試合が成立し、石川雅が5回完封勝利でプロ1年目から二十三年連続勝利を記録しました。大卒でのこの快挙に左腕は

 1人できることではないですし、本当に支えてくれた家族だったり、使い続けてくれた監督さん、コーチ、裏方さん、本当に全ての人がいないとこういうゲームに上がることができなかったんで、本当に皆さんに感謝したいですね。

日刊スポーツ 2024年6月2日 17:03配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。90周年を迎えるプロ野球史に新たな記録と共にその名を刻みました。

勝利投手:石川雅規(1勝1敗)
敗戦投手:岸孝之(2勝5敗)
本塁打
ヤクルト:村上宗隆13号ツーラン

投手リレー
ヤクルト:石川雅
楽天:岸孝

楽天先発の岸孝。序盤から痛い失点をしてしまい、5回4失点で5敗目を喫しました。
ヤクルト先発の石川雅。雨中で存在感を発揮し、プロ野球史上最長の新人からの連続年数勝利記録を樹立しました。
1回に13号ツーランを放ったヤクルト・村上宗。

ロッテ対阪神戦

14:00プレイボール

スコア ロッテ0-1阪神

スタメン
ロッテ       阪神
1 右 岡     1 右 森下翔
2 二 小川龍   2 二 中野
3 中 髙部    3 三 渡邉諒
4 指 ソト    4 中 近本
5 左 ポランコ  5 指 原口
6 一 安田尚   6 一 大山
7 三 中村奨吾  7 左 ミエセス
8 捕 佐藤都   8 遊 小幡
9 遊 友杉    9 捕 梅野隆
  投 メルセデス   投 才木浩

 ロッテは中7日でメルセデス、阪神は中6日で才木浩が先発しました。

 それはいきなりの出来事でした。1回表の阪神の攻撃、先頭打者の森下翔が打席に入ります。すると、5球目を捉えた打球はレフトへ。さらに打球はそのままどんどん伸びていき、なんとフェンスオーバーの初回先頭打者ホームランとなりました。いきなりの一発で、阪神が先制に成功します。
 そして、この一発がのちに大きく効いてくることはまだ誰も知りませんでした。

 阪神先発の才木浩は、わずか1点のリードながら文字通り"虎の子の1点を守る"投球を披露。初回から味方の後逸により二死三塁のピンチを迎えながらも無失点に凌ぐと、2、3、4回と三者凡退に抑え込みます。
 その後もロッテ打線を抑え続け、次に大きなピンチを迎えたのは8回。一死から佐藤都にツーベースを許し二死三塁と同点の窮地を招きましたが、最後は岡を三振に仕留めスリーアウト。ここでも失点を許しません。

 そして、なんと試合は森下翔のソロによる0-1のまま9回裏まで進みました。さらに才木浩は完封をかけ9回のマウンドにも登板します。しかし先頭の小川龍、髙部に連続ヒットを許し、無死一、二塁のピンチを招きます。
 この場面でこの試合最大の試練を招き、打席にはソト。ヒットすら許されないシーンでしたが、6球目を打たせるとなんと6-4-3の併殺に。大きな2アウトでいっきに二死三塁まで漕ぎ着けます。打席に立つのはラスボス・ポランコ。全球アウトハイの150キロストレートで真っ向勝負すると、最後の5球目。これもアウトハイのストレートを打たせ、セカンドゴロで試合終了。見事、才木浩が無四球完封勝利を記録しました。9回116球を投げ6安打、6奪三振、無失点の驚投を

 「(チームが)ずっと負けていて何とか『止めたろ』と思っていた。真っすぐが良く、フォークも効いていた」。

産経新聞 2024年6月2日 18:43配信の記事より一部抜粋。

 と振り返った右腕。阪神が才木浩の完封で、初回に1点を取り逃げ切る「スミ1」で連敗を5でストップしました。

勝利投手:才木浩人(6勝1敗)
敗戦投手:メルセデス(1勝2敗)
本塁打
阪神:森下翔太6号ソロ

投手リレー
阪神:才木浩
ロッテ:メルセデス-吉田凌

ロッテ先発のメルセデス。才木浩に負け時とこちらも8回123球を投げ1失点の熱投も2敗目を喫しました。
阪神先発の才木浩。9回無四球完封勝利でハーラートップの6勝目を挙げました。
1回に決勝打となる先頭打者ホームランを放った阪神・森下翔。
9回に支配下復帰後初登板し、1回を三者凡退に抑えたロッテ・吉田凌。

ソフトバンク対広島戦

みずほPayPayドーム福岡

14:00プレイボール

スコア ソフトバンク5-3広島

スタメン
ソフトバンク  広島
1 中 佐藤直 1 中 秋山翔
2 遊 今宮  2 右 野間
3 三 栗原  3 二 菊池
4 一 山川  4 指 小園海
5 指 近藤健 5 左 末包
6 右 中村晃 6 捕 石原貴
7 左 柳町  7 一 中村健
8 捕 海野  8 三 二俣
9 二 仲田  9 遊 矢野
  投 和田毅   投 アドゥワ

 ソフトバンクは中10日で和田毅、広島は中6日でアドゥワが先発します。

 この試合でも先制点を入れたのはソフトバンクでした。0-0で迎えた2回裏、一死走者無しの場面で近藤健が打席に入るとその5球目。インコースのストレートを弾き返すと、ライナー性の打球はライトスタンドに突き刺さる先制のソロに。
 さらに一死二塁となって柳町の打球がフェアグラウンドにポテンと落ちると、スピンがかかって観客席に飛び込み、タイムリーエンタイトルツーベースで1点を追加します。柳町は4回にも一死一、二塁からタイムリーを放ち2打点目。チームも3-0と広島を離していきます。

 援護をもらった先発の和田毅は好投。3回に一死一、三塁のピンチを招きながらもファーストライナーから併殺に打ち取って窮地を脱すると、5回には三者連続奪三振も記録し、5回2安打、6奪三振、2四死球、無失点で降板しました。
 和田毅の降板後も、藤井皓、杉山、津森がそれぞれ6、7、8回を無失点に抑え、試合はソフトバンク3点リードのまま9回を迎えます。

 そして、ドラマは9回表からでした。三連投回避によりセーブシチュエーションでD.ヘルナンデスがマウンドに上がると、2安打でたちまち二死一、二塁のピンチを招きます。
 逆にランナーをため、一発同点のチャンスを作った広島はこの場面で打席には勝負強い田中広。その2球目、高めのストレートを振り抜いた打球はなんとライトスタンドに飛び込む、起死回生の同点スリーランに。会心の一撃で広島が3-3と振り出しに戻し、試合は延長戦に入ります。

 表を無失点に抑えた10回裏。ソフトバンクは島内颯を前に二死から緒方が四球を選ぶと、二死一塁で打席にはこの日ホームランを打っている近藤健
 1試合で2本打つなんて誰が真剣に考えたでしょうか。1ボール2ストライクからの4球目、低めのチェンジアップを捉えた打球はライトへ。そのまま大歓声に乗っていくと、ついにスタンドイン。サヨナラツーランホームランになりました。

 「今日みたいに試合を決定づける一打がホームランなのは、いいこと。最高の結果になって良かった」。

日刊スポーツ 2024年6月2日 20:32配信の記事より一部抜粋。

 と胸を張った近藤健、プロ初の1試合2ホームランで、ソフトバンクが延長戦をサヨナラで制しました。

勝利投手:長谷川威展(4勝)
敗戦投手:島内颯太郎(3勝3敗)
本塁打
広島:田中広輔2号スリーラン
ソフトバンク:近藤健介7号ソロ
       近藤健介8号ツーラン

投手リレー
広島:アドゥワ-塹江-森浦-矢崎-栗林-島内颯
ソフトバンク:和田毅-藤井皓-杉山-津森-D.ヘルナンデス-長谷川威

ソフトバンク先発の和田毅。5回無失点の好投でチームに勝利を呼び込みました。
広島先発のアドゥワ誠。4回3分の2を投げて3失点でKO降板となったものの、勝ち負けはつきませんでした。
この試合2本のタイムリーを放ったソフトバンク・柳町。
9回に一時同点に追いつくスリーランを放った広島・田中広。
10回にサヨナラツーランを放ち、味方と歓喜のハイタッチを交わすソフトバンク・近藤健。

まとめ

 今シーズン初めてのパリーグフランチャイズ球場での交流戦三連戦が終了しました。セリーグには普段ないDH制を活かした、いつもでは見られないようなワクワクする打線を見せてくれましたね。
 さて、明日からは移動日を挟んで再びセリーグの球場で三連戦が行われます。交流戦の折り返し地点、そろそろ明確な順位が出てくるのではないでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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