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中日・中田翔が移籍後初ホームラン!ディグプロ3月6日

 群青のユニフォームに袖を通した球界の大砲が、オープン戦で移籍後初ホームランを放ちました。
 今回は、3月6日に行われたオープン戦4試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

オリックス対中日戦

京セラドーム大阪

13:00プレイボール

スコア オリックス1-1中日(規定により引き分け)

スタメン
オリックス     中日
1 中 福田周   1 中 大島
2 三 宗     2 三 カリステ
3 捕 森友    3 左 ディカーソン
4 一 セデーニョ 4 指 中田翔
5 右 トーマス  5 右 細川成
6 二 太田椋   6 一 ビシエド
7 遊 野口智   7 二 村松
8 左 池田陵   8 捕 宇佐見
9 指 来田    9 遊 C.ロドリゲス
  投 東晃      投 柳

 オリックスは開幕ローテーション入りを狙う東晃、中日は開幕投手候補に挙がっている柳が先発します。

柳は初回に森友からタイムリーを浴び1点を失いましたが、その後は粘りのピッチングを披露。4イニングスを投げ三者凡退に抑えた回はなかったものの、要所をしっかりと締める投球。
4回6安打、2奪三振、1四球、1失点だった柳は降板後、

 「自分なりにいろいろとテーマを持ちながら投げられたのがよかったです」

中日スポーツ 2024年3月7日 5:45配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。初球ストライク、新ウイニングショットのフォークを積極的に投げるなど、試合前に掲げた目標をこなしました。

オリックス・東晃も安定感がありました。ストレートは最速155キロを計測、カットボールやツーシームなど動くボールを有効的に使い、相手打線を凡打で打ち取り続けました。
 3回には三者凡退も記録するなど3回2安打、2奪三振、無失点の好投を見せた東晃は

 「3イニングしっかり球速落ちずに投げ切れたのが一番自信につながった」

日刊スポーツ 2024年3月7日 9:03配信の記事より一部抜粋。

 と振り返り。監督から指摘された高めへの抜け球を減らし、開幕ローテに食い込んでいってほしいですね。

 打撃では中田翔が自慢の打棒で快音を響かせます。1-0と1点ビハインドの4回一死で第二打席が回ってくると、育成・佐藤一の初球をスイング。速く、高く上がった打球はレフトスタンドに飛び込む1号ソロに。

 「打ったボールはストレートです。少しバットの先でしたが、ホームランになってくれて良かったです」

スポーツ報知 2024年3月6日 13:17配信の記事より一部抜粋。

 と話した中田翔、今季はバンテリンドーム ナゴヤを本拠地としてどれだけのホームランを打てるでしょうか。
 試合はこの後膠着状態が続き、両チーム共に追加点が入らずゲームセット。1-1で引き分けとなりました。

勝利投手:無し
敗戦投手:無し
ホームラン
中日:中田翔1号ソロ

投手リレー
中日:柳-梅野雄-土生翔太-橋本侑-フェリス-祖父江
オリックス:東晃-佐藤一-井口-横山楓-才木海

オリックス先発の東晃。先発の柱となるべくアピールを続けます。
中日先発の柳。打者18人に対し10人から初球ストライクを取るなど、今回のテーマに沿った投球をしました。
4回、ついにオープン戦初ホームランを放った中日・中田翔。

DeNA対ロッテ戦

横浜スタジアム

13:00プレイボール

スコア DeNA5-0ロッテ

スタメン
DeNA       ロッテ
1 右 度会     1 左 岡
2 一 オースティン 2 指 ポランコ
3 左 佐野恵    3 中 藤原
4 指 牧      4 右 山口航
5 三 宮﨑     5 一 安田尚
6 中 梶原     6 三 中村奨吾
7 捕 松尾     7 遊 茶谷
8 二 森敬     8 捕 田村龍
9 遊 林琢     9 二 池田来
  投 小園健      投 メルセデス

 DeNAは開幕一軍を狙いたい小園健、ロッテは開幕ローテ入りを目指すメルセデスが先発します。

メルセデスはヒットを打たれても、打たせて取る投球が効きました。初回に先頭の度会にヒットを許したものの、一死から佐野恵から6-3のダブルプレー。
 さらに2回にも一死一、三塁のピンチから松尾5-4-3の併殺を奪い、無失点で切り抜けます。3回にはオースティンにタイムリーを許したものの、3回5安打、1奪三振、1四球、2併殺、1失点で降板。

 「感じも良かったですし、今日はコントロールも自分自身にとって納得のいくものだった。3イニング目に点を取られたことは残念だけど、課題を持って取り組んだ中で、その課題もしっかり達成できた。いい投球だったなと感じている」

スポニチアネックス 2024年3月6日 15:20配信の記事より一部抜粋。

 と振り返った助っ人サウスポー、今季は2桁勝利を目標とします。

 一方のDeNA・小園健は開幕一軍に向けて大きく前進しました。140キロ台後半のストレートと多彩な変化球を用いながらロッテ打線を料理し、4回4安打、2奪三振、無失点の好内容。
 ボール自体にはばらつきがあったものの、球威とノビで相手を圧倒した若きエース候補。

 「初回の入りがいつも課題っていうところで、今日は本当にゾーンの中で自分の強い球を投げようという気持ちで投げて、基本ストレートで押していけたところは良かったかなと思います」

日刊スポーツ 2024年3月6日 15:43配信の記事より一部抜粋。

 と振り返り、手応えを感じています。

 本拠地初ホームランを放ったのはあのベテラン捕手。2-0で8回を迎え、無死満塁のチャンスから犠牲フライが併殺となってしまい二死二、三塁で打席に立ったのは伊藤光
 このまま凡退なら少し流れが悪くなりそうな場面でしたが、中村稔の5球目を引っ張ると、打球はロッテファンの座るレフトスタンドに飛び込むスリーランホームランに。熾烈な一軍捕手争いに加わる一撃となりました。
 試合は伊藤光のホームランで5-0となり、2番手の中川颯が4回無失点の好投を見せるなどDeNAがロッテを零封。投打が噛み合ったDeNAが勝利しています。

勝利投手:小園健太(1勝1S)
敗戦投手:メルセデス(1敗)
本塁打
DeNA:伊藤光1号スリーラン

投手リレー
ロッテ:メルセデス-八木-鈴木昭-横山陸-東妻勇-中村稔
DeNA:小園健-中川颯-三嶋

DeNA先発の小園健。沖縄よりも精度が上がってきており、開幕一軍も夢ではありません。
ロッテ先発のメルセデス。ゴロで打ち取る真骨頂のピッチングが出来ており、順調な調整ぶりを示しています。
8回に本拠地チーム初ホームランを放った伊藤光。激化する3枠争いを加熱させます。

阪神対楽天戦

阪神甲子園球場

13:00プレイボール

スコア 阪神2-5楽天

スタメン
阪神       楽天
1 中 近本   1 左 小深田大翔
2 遊 木浪   2 遊 村林
3 指 ノイジー 3 三 浅村
4 一 大山   4 指 島内宏
5 三 佐藤輝  5 一 茂木
6 左 前川右  6 右 阿部寿
7 二 渡邉諒  7 中 辰己
8 右 井上広大 8 捕 石原彪
9 捕 坂本誠  9 二 黒川
  投 伊藤将    投 田中将

 阪神は伊藤将、楽天は田中将と共に開幕ローテを狙う投手が先発します。

田中将は次回が気になるピッチングを披露。初回を三者凡退で立ち上がると、2回は一死一、三塁のピンチで渡邉諒に犠牲フライを許しますが、その後は落ち着いてピンチを断ち切り降板。
 2回2安打、1奪三振、1四球、1失点の投球に右腕は降板後、

 「前回に比べたら、自分の中でピッチングに近づいてきた。打者と勝負していけるような形にちょっと上がってきたかなと思いました」

日刊スポーツ 2024年3月6日 18:48配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。次回からはツーシームの真ん中への失投や、高めへの抜け球を減らしていきたいところです。

 一方の伊藤将は課題が残る投球に。初回こそ二死一、二塁のピンチをなんとか無失点で抑えたものの、2、3回と失点。
 4回も三連打を喰らうなど、4回70球を投げ6安打、4奪三振、3四死球、2失点と安定しませんでした。

 「もうちょっと真っすぐの強さがあっていいかなと思いましたし、先頭の四球は良くなかったので、それを修正したい」

スポーツ報知 2024年3月6日 14:30配信の記事より一部抜粋。

 と振り返った伊藤将、開幕までに制球力を修正していきたいところです。

 打撃で存在感を見せたのは楽天・伊藤裕。この試合では3回裏からレフトとして出場すると、その後の打席で全てヒットを打つ活躍。レフト、センター、ライトと全方向へ打ち分け3打数3安打を記録した伊藤裕は、開幕一軍へ大きなアピールに成功しました。
 試合は渡邊佳がソロを放つなど5点を奪った楽天が2-5で勝利しています。

勝利投手:田中将大(2勝)
敗戦投手:伊藤将司(2敗)
セーブ:松田啄磨(1S)
本塁打
楽天:渡邊佳明1号ソロ

投手リレー
楽天:田中将-ポンセ-櫻井-鈴木翔-ターリー-則本-松田
阪神:伊藤将-岩崎-大竹-ゲラ-加治屋

阪神先発の伊藤将。4回で70球を消費するなど課題が残る結果となりました。
楽天先発の田中将。2回1失点と、少しずつギアが上がってきています。
7回にソロホームランを放った楽天・渡邊佳。

ソフトバンク対ヤクルト戦

福岡PayPayドーム

18:00プレイボール

スコア ソフトバンク2-0ヤクルト

スタメン
ソフトバンク    ヤクルト
1 中 周東    1 中 濱田
2 遊 今宮    2 一 J.オスナ
3 一 中村晃   3 左 サンタナ
4 指 山川    4 二 山田哲
5 右 柳田    5 指 青木
6 左 ウォーカー 6 捕 中村悠
7 三 井上朋   7 右 宮本
8 捕 谷川原   8 遊 武岡
9 二 三森    9 三 北村拓
  投 東浜      投 小澤

 ソフトバンクは東浜、ヤクルトは小澤と共に開幕ローテ入りに焦点を当てる投手が先発します。

ヤクルト先発の小澤は古巣相手に好投を披露します。3イニングスを投げ、許したヒットは2回の山川その1本のみ。
 ストライクゾーンのギリギリのコースに140キロ近辺のストレートやスライダーなどを精度よく投げ込み、3回1安打、2奪三振、無失点で降板しました。

 「今日はバランスよく投げることと、ストライク先行で投げることをテーマにしてマウンドに上がりました。緩い球も有効的に使うことが出来ました。これからイニングも長くなってくると思いますのでしっかり抑えるように練習していきたいです」

日刊スポーツ 2024年3月6日 20:13配信の記事より一部抜粋。

 とコメントした小澤、本格派サイドスローピッチャーとしてローテの軸になってほしいですね。

東浜も安定感あるピッチング。J.オスナと中村悠には手こずり2安打ずつ許してしまいましたが、それ以外の打者にはアウトコース主体の配球で凡打の山。
4回4安打、1奪三振、1四球、無失点のピッチングでマウンドを降りた東浜は、

 「真っすぐ自体は、それなりに自分のいい感覚で投げることができた」

西スポWEB  2024年3月7日 7:11配信の記事より一部抜粋。

 とグラブを取ります。今後は変化球の精度を上げ、ローテの軸を目指します。

 打撃では助っ人のJ.オスナが好調。この日は東浜から2本のツーベースを放つなど3打数2安打の活躍。これで打率を.462に伸ばしたJ.オスナは開幕後も"攻撃的2番"として長打を飛ばすのでしょうか。
 試合は柳田の内野ゴロと中村晃の犠牲フライで2点を取ったソフトバンクが抜群の投手陣で逃げ切り。ヤクルトを完封で下しました。

勝利投手:東浜巨(1勝)
敗戦投手:石山泰稚(1敗)
セーブ:松本裕樹(1S)

投手リレー
ヤクルト:小澤-石山-清水昇-星-山本大貴-阪口
ソフトバンク:東浜-藤井皓-ヘルナンデス-R.オスナ-モイネロ-松本裕樹

ソフトバンク先発の東浜。4回無失点と好調を首脳陣にアピールしました。
ヤクルト先発の小澤。3回無失点の投球で開幕ローテ入りに一歩前進しました。
この試合2本のツーベースを放ったヤクルト・J.オスナ。

まとめ

 プロ野球のオープン戦は現在行われている最中ですが、この日は侍ジャパンの壮行試合もありました。トップチーム初選出の紅林弘太郎選手が2安打1打点の活躍を見せるなど、源田壮亮選手の後釜として大きな期待がかかっています。
 2026年のWBC、そして2028年のロサンゼルスオリンピックが今から楽しみですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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