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楽天・小郷が9回二死から逆転のタイムリースリーベース!ディグプロ8月15日

 楽天で売り出し中の若手スラッガーが、9回二死からチームを救う逆転打を放ちました。
 今回は、8月15日に行われる予定だった6試合のうち、台風の接近により中止となった2試合を除く4試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

ヤクルト対DeNA戦

明治神宮野球場

18:00プレイボール

スコア ヤクルト3-9DeNA

スタメン
ヤクルト      DeNA
1 中 塩見泰   1 左 佐野恵
2 左 濱田    2 中 桑原将
3 二 山田哲   3 三 宮﨑
4 三 村上宗   4 二 牧
5 右 サンタナ  5 一 ソト
6 一 J.オスナ 6 右 関根
7 捕 内山    7 捕 伊藤光
8 遊 武岡    8 遊 京田
9 投 小澤    9 投 バウアー

 ヤクルトは中8日で小澤、DeNAは中5日でバウアーが先発します。

 DeNAは初回に宮﨑にソロが飛び出し幸先良く先制に成功すると、ここから皮切りに伊藤光、佐野恵、ソト、牧の総勢5選手にホームランが飛び出す神宮花火大会を開催。レフトスタンドで応援するファンたちに、大きな花火を咲かせました。

 DeNA先発のバウアーも力投を披露。ランナーこそ出しても併殺で打ち取るなど、ピンチを悉く切り抜けてきました。
 6回には濱田、サンタナにタイムリーを浴びると、7回には武岡にプロ初ホームランを献上してしまいますが、7回3失点の好内容。特に、2回の無死一、二塁のピンチを併殺、三振で無失点で凌いだ場面は意地を感じました。この好投にバウアーは、

 「沢村賞をとりたいという目標がずっとあるので、勝ち星、イニング、三振数では1位になりたい思いは強い」

サンスポ 2023年8月15日 22:42配信の記事より一部抜粋。

 と、自身の目標を明かしてくれました。

 結果3-9と6点リードで9回を迎えたDeNAは、3番手・石川達が9球で三者凡退に抑えてゲームセット。
 DeNAが13安打9得点で大勝しました。
 なお、この試合でヤクルト・武岡がプロ初ホームランを記録しました。

勝利投手 バウアー(9勝3敗)
敗戦投手 小澤怜史(5勝3敗)
本塁打
DeNA:宮﨑敏郎16号ソロ
    伊藤光1号ソロ
    佐野恵太9号ソロ
    ソト8号ツーラン
    牧秀悟21号ソロ
ヤクルト:武岡龍世1号ソロ

ヤクルト先発の小澤。自己ワーストの8失点でKOされ、3敗目を喫しました。
DeNA先発のバウアー。ポケモンのプリン仕様のグローブで7回3失点の力投を披露し、9勝目を挙げました。
2回、2年ぶりのホームランとなるソロを放つDeNA・伊藤光。
8回、プロ1号となるソロホームランを放ったヤクルト・武岡。

広島対阪神戦

MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島

18:00プレイボール

スコア 広島7-6阪神

スタメン
広島         阪神
1 二 菊池     1 中 近本
2 右 野間     2 二 中野
3 遊 小園海    3 右 森下翔
4 左 西川龍    4 一 大山
5 中 上本     5 三 佐藤輝
6 捕 坂倉     6 左 ノイジー
7 三 デビッドソン 7 捕 坂本誠
8 一 堂林     8 遊 木浪
9 投 大瀬良    9 投 西純

 広島は中8日で大瀬良、阪神は中6日で西純が先発します。

 試合はいきなり動きます。1回表、広島先発の大瀬良は阪神の先頭・近本にヒットを許すと、一死三塁となった場面で森下翔に被弾。ツーランを献上し、0-2と先制されてしまいます。
 しかし、広島もすぐさま反撃。1回裏に一死一塁の場面で小園海が打席に入ると、3球目をコンタクト。すると打球はライトスタンドに届き、ツーランホームランで2-2に追いつきます。

 その後、3回に2本のタイムリーによって3点を勝ち越されてしまう広島ですが、5回に西川龍、會澤のタイムリーで1点差に迫ると、6回にはデビッドソンにソロが飛び出し5-5の同点に。
 なおも二死一、二塁のチャンスで打席には小園海。その初球でした。インハイに浮いたフォークをレフトへ弾き返すと、これがタイムリーとなり1点勝ち越しました。打った小園海は、

 「次打たないと〝ヤバいな〟と思った。気合を入れていった」

東スポWEB 2023年8月16日 0:32配信の記事より一部抜粋。

 と、前の打席併殺に倒れていたことから奮起したようです。

 続く西川龍もタイムリーを放ち、7-5で9回を迎えた広島は、守護神・矢崎を投入。中野のタイムリーによって1点を返されてしまったものの、最後の1点は守り抜き試合終了。
 広島が逆転勝利し、阪神のマジック点灯を許しませんでした。

勝利投手 ターリー(7勝1敗1S)
敗戦投手 馬場皐輔(2勝1敗)
セーブ 矢崎拓也(4勝1敗22S)
本塁打
阪神:森下翔太5号ツーラン
広島:小園海斗4号ツーラン
   デビッドソン12号ソロ

広島先発の大瀬良。4回5失点KOで降板したものの、勝ち負けは付きませんでした。
阪神先発の西純。小園海にツーランを浴びるなど5回4失点の内容で降板し、勝ち負けは付きませんでした。
1回、先制のツーランを放つ阪神・森下翔。
6回、決勝打となる勝ち越しタイムリーを放つ広島・小園海。

日本ハム対ロッテ戦

ES CON FIELD HOKKIDO

18:00プレイボール

スコア 日本ハム6-5ロッテ

スタメン
日本ハム         ロッテ
1 中 松本剛      1 右 荻野
2 左 五十幡      2 二 中村奨吾
3 一 A.マルティネス 3 三 ブロッソー
4 三 清宮幸      4 指 ポランコ
5 右 万波       5 一 山口航
6 指 野村佑      6 左 石川慎
7 遊 上川畑      7 遊 茶谷
8 二 加藤豪      8 捕 田村龍
9 捕 伏見       9 中 藤原
  投 加藤貴        投 西野勇

 日本ハムは中6日で加藤貴、「CLMユニフォーム」を纏うロッテは中11日で西野勇が先発します。

 日本ハムは1回に最近打撃好調のA.マルティネスのタイムリーツーベースによって1点を先制すると、2回に逆転された直後にも加藤豪がタイムリーを放ち、2-2の同点に。追い抜かれても粘りを見せて追いつきます。

 また、2-2で迎えた5回表には、日本ハム先発の加藤貴がソロを被弾。2-3と再びリードされてしまいますが、裏の攻撃で万波、上川畑にタイムリーが飛び出し5-3と逆転。この試合の日本ハムの粘り強さは一味違いました。

 7回にも両チーム1点ずつを取り合い、試合は6-4と日本ハムの2点リードで9回を迎えます。
 守護神・田中正は一死走者無しから角中に代打ホームランを浴びますが、この1点だけで凌ぎ、日本ハムが粘り強く勝利を掴みました。
 また、この試合で3安打3打点の活躍を見せた万波は

 「長打率だったり出塁率だったりを頑張りたいなと思うので。シングル3本はちょっとさみしいないう感じ」

スポーツ報知 2023年8月15日 22:13配信の記事より一部抜粋。

 と、シングルヒット3本だった現状には満足していませんでした。

勝利投手 加藤貴之(6勝8敗)
敗戦投手 西野勇士(8勝3敗)
セーブ 田中正義(2勝2敗20S)
本塁打
ロッテ:藤原恭大3号ソロ
    角中勝也7号ソロ

日本ハム先発の加藤貴。6回途中3失点とイニングを投げきれませんでしたが、味方打線の奮起で6勝目を手に入れました。
5回、一時勝ち越しのソロを放つロッテ・藤原。
この試合で猛打賞と3打点の活躍を見せた日本ハム・万波。

西武対楽天戦

ベルーナドーム

18:00プレイボール

スコア 西武3-5楽天

スタメン
西武       楽天
1 右 蛭間   1 遊 村林
2 遊 源田   2 二 小深田大翔
3 左 ペイトン 3 右 小郷
4 一 マキノン 4 指 浅村
5 二 外崎   5 左 阿部寿
6 指 中村剛  6 一 鈴木大地
7 三 佐藤龍  7 中 辰己
8 捕 古賀悠  8 三 フランコ
9 中 長谷川信 9 捕 炭谷
  投 エンス    投 早川

 西武は7月23日ぶり、中22日でエンス、楽天は中6日で早川が先発します。

 楽天は2回に一死三塁のチャンスでフランコにタイムリーが飛び出し1点を先制しますが、直後の2回裏に古賀悠から同点のタイムリーツーベースを浴びてしまい、すぐさま追いつかれてしまいます。

 その後は両チームの投手陣が粘りを見せ、一歩も譲らない投手戦に。
 再び試合が動いたのは8回表。楽天は先頭の小郷が四球を選び二死二塁のチャンスを作ると、代打・鈴木大地。3球目を転がすとこれがセカンドへの内野安打となり、この間に二塁ランナーが生還。見事勝ち越しに成功します。
 しかし、そう思ったのも束の間。楽天は2番手・渡辺翔がマウンドに上がると、一死二塁のピンチから外崎、中村剛に連続タイムリーを浴び3-2と逆転されてしまいます。

 そして、1点ビハインドで迎えた9回。楽天は二死まで追い詰められつつも、ランナーを二、三塁におく好条件で小郷を打席に迎えます。
 すると、その7球目。甘いストレートを強く弾き返すと、打球は前進守備のセンターの頭を越えるスタンディグトリプルに。本人も

 「取りあえず同点と思っていたけど、逆転打になったよかった。集中していい打席だった。こういう場面ではあまりうったことなかったので、ちょっとは成長できたかな」

スポーツ報知 2023年8月15日 22:36配信の記事より一部抜粋。

 と嬉しそうに振り返る一打で、楽天が3-5と再び逆転します。
 2点リードで迎えた9回裏は、守護神・松井裕が9球で制圧完了。楽天が大逆転勝利を収めました。

勝利投手 渡辺翔太(4勝1敗1S)
敗戦投手 増田達至(4勝3敗18S)
セーブ 松井裕樹(1勝2敗26S)

西武先発のエンス。5回1失点の粘投を披露しましたが、勝ち負けは付きませんでした。
楽天先発の早川。7回1失点の力投を見せましたが、勝ち負けは付きませんでした。
8回、一時勝ち越しのタイムリーを放つ西武・中村剛。
9回、二死から逆転2点タイムリースリーベースを放ち、激走する楽天・小郷。

順位表

パリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 オリックス  60-39- 2 ---
2位 ロッテ    52-43- 4 6.0
3位 ソフトバンク 50-48- 2 9.5
4位 楽天     49-52- 1 12.0
5位 西武     45-56- 1 16.0
6位 日本ハム   45-61- 0 18.5

セリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 阪神     62-39- 4 ---
2位 広島     56-47- 3 7.0
3位 DeNA   52-49- 3 10.0
4位 巨人     51-51- 1 11.5
5位 ヤクルト   43-59- 2 19.5
6位 中日     40-61- 3 22.0

まとめ

 楽天・小郷選手、本当に素晴らしい打ちぶりですね。今季途中から3番に座り、ここまで多くの1点が欲しい場面で期待に応えるバッティングを見せています。
 ここまで10本の殊勲打を放ち、今季放った7本のホームランのうちの5本は殊勲本塁打という、多くの勝ち越し・逆転シーンを作り上げてきた小郷選手。シーズンの試合は残り少ないですが、ここからさらに試合を決める一打は生まれるのでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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