ヤクルト・塩見が延長戦制すサヨナラツーラン!ディグプロ5月3日
燕の切込隊長がこの日は終盤からの出場で、チームを勝利に導いてみせました。
今回は、5月3日に行われた公式戦6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
楽天対ロッテ戦
楽天モバイルパーク宮城
13:00プレイボール
スコア 楽天12-1ロッテ
スタメン
楽天 ロッテ
1 右 小郷 1 中 岡
2 遊 村林 2 二 藤岡
3 三 浅村 3 左 石川慎
4 指 島内宏 4 指 ポランコ
5 一 鈴木大 5 一 安田尚
6 左 岡島 6 右 山口航
7 中 辰己 7 遊 友杉
8 捕 太田光 8 捕 田村龍
9 二 小深田大翔 9 三 中村奨吾
投 早川 投 西野勇
楽天は中13日で早川、ロッテは中7日で西野勇が先発します。
序盤から打線が機能しました。楽天打線は2回に先頭の岡島がヒットで出塁すると、一死一塁から辰己の放った打球がライト線を破る先制タイムリースリーベースに。なおも二死一、三塁のチャンスから小郷、村林に連続タイムリーが飛び出しいきなり4点を先制しました。
さらに5回には、無死一塁で打席に入った浅村にツーランを放ち2点を追加。6-0とリードを安全圏まで持っていきます。
しかし、この日の犬鷲打線はこれだけでは飽き足りなかったようです。7回裏、ロッテの投手が2番手の西村天に代わると、一死から三連打で1点を追加。
さらに二死満塁とチャンスを拡大すると、辰己が押し出し、太田光が走者一掃のタイムリーツーベース、小深田大翔がタイムリーツーベースを放ち気付けばこの回6点目。打者一巡の猛攻でなんと点数は12-0に。この回までに計13本の安打が記録される乱れ打ちでした。
手厚い援護を受けることができた楽天・早川は意地のピッチングをしました。4回に三者連続奪三振を記録するなど序盤はランナーを二塁に進めさせない立ち上がりを見せると、6回に二死一、二塁のピンチを迎えたものの無失点。
8回一死二、三塁の場面で藤岡をセカンドゴロに打ち取る間に1点を失いましたが、最小失点のまま9回まで続投。最終回も二死一、三塁のピンチで田村龍をライトフライに打ち取りゲームセット。見事9回127球を投げ6安打、8奪三振、2四球、1失点で完投勝利を挙げました。
と振り返った左腕。一時不穏な空気だった太田光との改善した様で、雨降って地固まった勝利でした。
勝利投手:早川隆久(2勝3敗)
敗戦投手:西野勇士(2勝3敗)
本塁打
楽天:浅村栄斗3号ツーラン
投手リレー
ロッテ:西野勇-西村天-澤田
楽天:早川
オリックス対日本ハム戦
京セラドーム大阪
13:00プレイボール
スコア オリックス0-3日本ハム
スタメン
オリックス 日本ハム
1 中 福田周 1 指 加藤豪
2 三 宗 2 中 松本剛
3 指 森友 3 捕 田宮
4 一 頓宮 4 一 A.マルティネス
5 左 西川龍 5 右 万波
6 二 ゴンザレス 6 三 郡司
7 遊 紅林 7 左 五十幡
8 右 来田 8 二 奈良間
9 捕 若月 9 遊 水野
投 東晃 投 鈴木健
オリックスは中12日で東晃、日本ハムは中7日で鈴木健が先発します。
いきなり均衡は破られました。1回表、日本ハムは二死から四球とヒットでチャンスを作ると、5番・万波。先制点を取っておきたいこの場面、フルカウントからの7球目でした。真ん中付近に来たストレートに押し負けず振り抜くと、打球は左中間のど真ん中を破り、ランナー自動スタートだったため一塁ランナーのA.マルティネスも生還。2点タイムリーツーベースで先制します。
と振り返った主砲。久しぶりの5番で躍動しました。
日本ハムは次打者の郡司にもタイムリーが記録され、さらに1点を追加。0-3と序盤から大きなリードに成功します。
いきなり援護点をもらえた先発の鈴木健は打たせて取るピッチングが好調。初回こそ2人のランナーを出しましたが、頓宮を6-4-3の併殺に打ち取ると、その後は5回までノーヒット。
6回に先頭の若月を打ち取り、次打者が左の福田周という所で降板となりましたが、5回3分の1を投げ1安打、1奪三振、2四球、無失点。いい流れで後続にバトンを託すことができました。
鈴木健の降板後、日本ハムは二死二、三塁とこの試合最大のピンチを招きましたが、緊急登板した3番手のB.ロドリゲスが頓宮を打ち取り無失点。その後も7、8回と得点圏にランナーを置きますが、全て失点無しで凌いでみせました。
0-3のまま迎えた9回は田中正が登板。二死から紅林に死球を与えたもののしっかり無失点で抑え、試合終了。日本ハムが初回に3点を取る"スミ3"で完封勝利しました。
勝利投手:鈴木健矢(1勝1敗)
敗戦投手:東晃平(1勝2敗)
セーブ:田中正義(1勝6S)
投手リレー
日本ハム:鈴木健-北浦-B.ロドリゲス-河野竜-マーフィー-田中正
オリックス:東晃-阿部翔-富山
ヤクルト対中日戦
明治神宮野球場
14:00プレイボール
スコア ヤクルト5×-3中日
スタメン
ヤクルト 中日
1 中 西川遥 1 左 大島
2 右 丸山 2 二 田中幹
3 一 J.オスナ 3 三 カリステ
4 三 村上宗 4 一 中田翔
5 左 サンタナ 5 右 細川成
6 二 山田哲 6 中 三好
7 遊 長岡 7 捕 宇佐見
8 捕 中村悠 8 遊 村松
9 投 小川泰 9 投 メヒア
ヤクルトは中6日で小川泰、中日は中13日でメヒアが先発します。
先制点はヤクルトでした。1回裏、四死球とノーヒットで二死一、二塁のチャンスを作ると、5番・サンタナの放った打球がレフトへのタイムリーツーベースとなり、1点を先取します。
さらに2回には一死二、三塁から西川遥の犠牲フライで1点、3回には村上宗にソロホームランが飛び出しこれで3-0。その差をじわじわと広げていきます。
しかし、中日も黙ってやられるわけにはいきません。3点ビハインドで迎えた7回表、三連続ヒットで無死満塁のチャンスを作ることに成功すると、村松がタイムリーを放ち1点を返します。なおも無死満塁のチャンスが続くと、続く木下拓が併殺打を転がす間に追加点。3-2と1点差に迫ります。
そして8回表。3番手の木澤の前に二死走者無しと追い込まれた中日でしたが、4番の中田翔。その3球目、甘いカットボールを一閃すると、痛烈な打球はレフトポール際に突き刺さる同点ソロに。
終盤で飛び出した思いがけない一発により、試合は3-3の同点に。9回まででは決着がつかず、試合は延長戦へ突入します。
試合の決着は神宮の空を切り裂く一筋のアーチでした。同点で迎えた11回裏、ヤクルトは中日・勝野から中村悠がヒットを放ち、無死一塁とします。
この場面で打席には途中出場の塩見。1打席目は8回に凡退していたスピードスターでしたが、その初球でした。真ん中低めに来たストレートを振り抜くと、センター方向へ飛んだ打球は伸びて伸びて、センターの頭を越えるサヨナラツーランホームランに。
と軽い冗談も飛ばした塩見。延長戦で飛び出した値千金の一発で、ヤクルトが四連勝です。
勝利投手:大西広樹(2勝1敗)
敗戦投手:勝野昌慶(1敗)
本塁打
中日:中田翔3号ソロ
ヤクルト:村上宗隆7号ソロ
塩見泰隆3号ツーラン
投手リレー
中日:メヒア-橋本侑-フェリス-齋藤綱-清水達-藤嶋-松山晋-勝野
ヤクルト:小川泰-エスパーダ-木澤-石山-大西
広島対DeNA戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
14:00プレイボール
スコア 広島0-2DeNA
スタメン
広島 DeNA
1 中 秋山翔 1 中 桑原将
2 二 菊池 2 右 蝦名
3 右 野間 3 一 佐野恵
4 一 堂林 4 二 牧
5 遊 小園海 5 三 宮﨑
6 捕 坂倉 6 遊 京田
7 左 中村健 7 捕 山本祐
8 三 二俣 8 左 関根
9 投 アドゥワ 9 投 東克
広島は15日ぶりにアドゥワ、DeNAは中6日で東克が先発します。
DeNAが先手を打ちました。1回表に死球とエンタイトルツーベースで一死二、三塁のチャンスを作ると、牧がショートゴロを転がす間にランナーが1人生還。1点を先制します。
さらに2回には京田からの三連打で一死満塁のチャンスを作ると、桑原将の犠牲フライで1点を追加。0-2とリードを広げます。
援護を受けたDeNA先発の東克は打たせて取るピッチングを披露。初回から死球を与えながらも無失点で立ち上がると、その後も併殺や盗塁阻止など守備でランナーを二塁に進めさせない投球を続けます。
7回に初めて得点圏にランナーを背負い、8回に先頭からの二連打などで一死二、三塁のピンチを招いた所で降板となりましたが、7回3分の1を投げ7安打、2奪三振、1死球、無失点の快投。
と頷いた左腕、エースの貫禄を見せつけました。
しかし、DeNAにとっては一打出れば同点とまだ油断ならないこの場面。2番手として上がったのは伊勢でした。このピンチで伊勢は代打・松山竜をファーストフライに打ち取ると、続く野間もセカンドゴロに打ち取りスリーアウト。見事無失点に火消ししました。
2点リードで迎えた9回はクローザー・森原が登板。三者凡退で試合を締め、DeNAが12球団最遅で完封勝利を達成しました。
勝利投手:東克樹(3勝)
敗戦投手:アドゥワ誠(2勝1敗)
セーブ:森原康平(6S)
投手リレー
DeNA:東克-伊勢-森原
広島:アドゥワ-森浦-ケムナ-黒原
巨人対阪神戦
東京ドーム
18:00プレイボール
スコア 巨人8-5阪神
スタメン
巨人 阪神
1 右 丸 1 中 近本
2 中 増田大 2 二 中野
3 二 吉川尚 3 右 森下翔
4 一 岡本和 4 一 大山
5 三 坂本勇人 5 左 ノイジー
6 左 長野 6 三 佐藤輝
7 捕 小林誠 7 捕 梅野隆
8 遊 門脇 8 遊 木浪
9 投 戸郷 9 投 門別
巨人は中6日で戸郷、阪神は中13日で門別が今季初先発します。
巨人打線が初回から左腕を捕まえます。二者凡退の後に吉川尚がフェンス直撃のツーベースを放つと、岡本和も四球を選び二死一、二塁。ここで打席には坂本勇人が入ると、低めのボールを強引にレフトへ運び、先制タイムリーとしました。すると、これを皮切りに門脇まで四者連続タイムリー。初回から4点を奪います。
さらに2回には相手のミスで二死二塁のチャンスを作ると、4番・岡本和。5球目に来た高めのストレートを一振りすると、レフトスタンドに飛び込むツーランに。
と、「長嶋茂雄DAY」での一髪を喜びました。
巨人のこの猛打に阪神も反撃。4-0で迎えた2回表では大山にソロが飛び出すと、6-1の6回表では中野がツーランを放ち、3点差に。
これだけにはとどまらず、8回表には大山の放った打球がこの試合2本目のソロホームランとなると、9回には二死一、二塁のチャンスで森下翔にタイムリーが飛び出し5点目。序盤から大差をつけられても食らいついていきます。
それでも現実は非情。6-4で迎えた8回裏に一死二、三塁のチャンスを作った巨人は、8番・門脇の2点タイムリーで8-4に点数を追加。
9回は大勢が1点を失いましたが、二死一、三塁で大山を迎えた所で泉にスイッチ。セカンドフライに打ち取って、巨人が8-5で勝利し、長嶋茂雄氏に白星を届けました。
勝利投手:戸郷翔征(2勝1敗)
敗戦投手:門別啓人(1敗)
セーブ:泉圭輔(1勝1S)
本塁打
阪神:大山悠輔2号ソロ
中野拓夢1号ソロ
大山悠輔3号ソロ
巨人:岡本和真5号ツーラン
投手リレー
阪神:門別-岡留-浜地-加治屋
巨人:戸郷-高梨雄-バルドナード-船迫-大勢-泉
西武対ソフトバンク戦
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武1-0ソフトバンク
スタメン
西武 ソフトバンク
1 左 金子 1 中 周東
2 遊 源田 2 遊 川瀬晃
3 指 中村剛 3 指 柳田
4 一 アギラー 4 一 山川
5 二 佐藤龍 5 左 近藤健
6 右 若林楽 6 右 川村
7 三 渡部健 7 三 リチャード
8 捕 炭谷 8 捕 海野
9 中 長谷川信 9 二 三森
投 武内夏 投 大津
西武は中8日で武内夏、ソフトバンクは中7日で大津が先発します。
NPBを背負って立つであろう若き両先発の対決は手に汗握る投手戦となりました。ソフトバンク先発の大津は初回を三者凡退に斬ると、2回はツーベースを浴びながらもセンターフライで併殺を取るなど3人で抑えます。
その後もピンチを作りながら要所を締め、5回まで無失点。相手に点を与えません。
一方の武内夏も圧巻でした。2回に三者連続三振を奪うなど安定感抜群の立ち上がりを見せると、6回までピンチを背負いませんでした。6回にこの試合唯一ピンチを招きましたが、二死三塁の場面でも慌てることなく、柳田をフルカウントから空振り三振に仕留め無失点。
その後も無失点投球を続け、8回100球を投げ4安打、8奪三振、1四球、無失点で降板。強打者揃いのソフトバンク打線に手も足も出させませんでした。
そんな武内夏を援護したのは6回裏。大津からヒットと2四球で一死満塁のチャンスを作った西武は、3番・中村剛。平行カウントからの7球目、チェンジアップをサードへ打ち返すと、本来5-2-3で終わるはずの攻撃が、相手の絶妙な判断ミスにより5-3の併殺崩れ。大きな先制点を得られました。
点数そのまま1-0で迎えた9回表は、武内夏に代わり守護神のアブレイユが登板。三振含む三者凡退に抑え、西武が1点差で逃げ切りました。勝利投手となった武内夏は試合後、
と破顔。新たな時代を築く投手が現れたかもしれません。
勝利投手:武内夏暉(2勝)
敗戦投手:大津亮介(3勝1敗)
セーブ:アブレイユ(1勝2敗7S)
投手リレー
ソフトバンク:大津-杉山-ヘルナンデス
西武:武内夏-アブレイユ
まとめ
この日は3点差以内の試合が5試合と、各地で手に汗握る激戦が繰り広げられていました(1試合ものすごい点が入っている所がありましたが)。
ゴールデンウィーク中ということもありどの球場も3万人近く、場所によっては4万人越えの試合もあるようですが、やはり同じ野球でも、観客の多い野球はいいですね。日本特有の応援歌などが大きく聞こえるので、これからも野球観戦の輪が広がっていってほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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