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西武・渡部健がホームスチール!ディグプロ6月5日

 獅子の115キロの巨漢が、ディレードスチールではありながらも、ホームスチールをやってのけました。
 今回は、6月5日に振替試合として行われた2試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

DeNA対西武戦

横浜スタジアム

18:00プレイボール

スコア DeNA4-6西武

スタメン
DeNA    西武
1 左 佐野恵 1 遊 京田
2 右 関根  2 二 外崎
3 三 宮﨑  3 左 鈴木将
4 二 牧   4 三 マキノン
5 一 ソト  5 一 渡部健
6 中 桑原将 6 右 川越
7 遊 京田  7 中 若林楽
8 捕 伊藤光 8 捕 古賀悠
9 投 平良拳 9 投 松本航

 DeNAは中12日で平良拳、西武は中9日で松本航が先発します。

 驚くべき出来事が起こったのは3回表のことでした。
 平良拳からマキノン、渡部健のタイムリーなどで3点を先制し、なおも二死一、三塁のチャンスを作った西武。打席には8番・古賀悠が入り、一塁には俊足の若林楽、三塁には176センチ115キロ、プロ野球選手の中でも超重量級に匹敵する渡部健がいました。そして、その4球目。一塁ランナーの若林楽がスタートすると、三塁ランナー・渡部健も送球されたのを見てスタート。
 若林楽が二盗を決めると、なんと渡部健も本塁生還を果たしました。このホームスチールについて渡部健は、

 「(捕手が)投げたら、最初から行く気でいた。いい追加点になったんちゃうかな」

サンスポ 2023年6月6日 7:30配信の記事より一部抜粋。

 と、ベンチの指示での重盗ではなかったことを明かしました。重量級ながら50メートルは最速6秒1と見かけによらない俊足を持つ"おかわり君3世"の脚技で西武が4点目を入れます。

 西武は5回にも押し出しと、併殺の間に1点を追加。計6点を奪い、DeNAを突き放します。
 特に、この日4番に抜擢されたマキノンは3安打1打点と大活躍を見せました。

 DeNAも3回に宮﨑のタイムリーで2点を返すと、9回には戸柱のタイムリースリーベースなどで2点を追加、4-6の2点差に迫ったものの力尽き試合終了。
 西武が、チームスローガンの「走魂」が大きく生かされた勝利の仕方をしました。

勝利投手 松本航(3勝4敗)
敗戦投手 平良拳太郎(3勝2敗)

DeNA先発の平良拳。3回に崩れてしまい、3回4失点で2敗目を喫しました。
西武先発の松本航。5回2失点に試合をまとめ、3勝目を挙げました。
3回、ホームスチールで生還を果たす西武・渡部健(画像右)。
3回、反撃のタイムリーを放ち、ベンチに応えるDeNA・宮﨑。

阪神対ロッテ戦

阪神甲子園球場

18:00プレイボール

スコア 阪神7-7ロッテ(規定により引き分け)

スタメン
阪神       ロッテ
1 中 近本   1 中 岡
2 二 中野   2 遊 友杉
3 左 ノイジー 3 二 中村奨吾
4 一 大山   4 左 ポランコ
5 三 佐藤輝  5 右 山口航
6 右 森下翔  6 三 安田尚
7 捕 梅野隆  7 一 茶谷
8 遊 木浪   8 捕 田村龍
9 投 桐敷   9 投 小島

 阪神は中9日で桐敷、ロッテは中11日で小島が先発します。

 試合は激しい逆転の応酬が続くシーソーゲームとなります。
 序盤は阪神が4回までに3点を取り優勢かのように思われましたが、ロッテが5回に岡のタイムリーなどで1イニング4得点を達成し、3-4と逆転に成功します。
 しかし、その直後に阪神は一死一、三塁の好機を生み出すと、4番・大山。掬い上げた打球は理想的なアーチを描くと、レフトスタンドに吸い込まれる逆転のスリーランに。打った大山は、

 「逆転されてしまった裏の攻撃で、チカ(近本)の出塁が雰囲気を作ってくれました。打球も上がってくれましたし、スタンドまで届いてくれてよかったです」

サンスポ 2023年6月6日 7:30配信の記事より一部抜粋。

 と、味方が繋いでくれたチャンスを活かせたことを語っていました。

 しかし、スリーランを放ったのは阪神の主砲だけではありません。7回表、ロッテは阪神の3番手・浜地から一死一、二塁のチャンスを作ると、山口航。7球目を一閃すると、高く上がった打球は左中間スタンドに飛び込む逆転のスリーランに。幕張のロマン砲の一撃で、ロッテが6-7と再びリードし返します。劇的打を放った山口航は、

 「迷惑をかけていたので、なんとかしたいと思い必死に打った」

デイリー 2023年6月5日 21:25配信の記事より一部抜粋。

 と、打率1割台で苦しんでいる中でのこの当たりに喜んでいました。

 これで流れを持っていかれたかのように見えた阪神でしたが、猛虎はここで粘り強さを発揮します。
 8回裏に現時点でのパリーグ最優秀中継ぎであるペルドモから島田、木浪のヒットで一死二、三塁のチャンスを作ると、打席には代打・渡邉諒。スライダーを引っ掛けますが、これがショートへのフィルダースチョイスとなり、三塁ランナー・島田が生還。終盤で阪神が7-7の同点に追いつきます。

 しかし、その後得点は入らず試合は延長戦へ。
 延長戦ではロッテ打線が11回と12回にランナーを二塁以降に置くなど勝ち越しのチャンスを作っていたものの、阪神は防戦一方。点は与えなかったものの、打線にヒットが出ず無得点のまま12回が終わり、試合終了。
 普段ではない月曜に5時間7分の死闘を繰り広げた両チームの雌雄は決しませんでした。

勝利投手 無し
敗戦投手 無し
本塁打
ロッテ:山口航輝3号スリーラン
阪神:大山悠輔7号スリーラン

ロッテ先発の小島。ここまで開幕から7試合連続QSと安定していたものの、5回6失点と大崩れしました。
5回、一時逆転のスリーランを放つ阪神・大山。
7回、一時逆転のスリーランを放ち、ベンチ前で味方とグータッチをするロッテ・山口航。

順位表

パリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 オリックス  30-21- 2 ---
2位 ロッテ    26-19- 3 1.0
3位 ソフトバンク 26-21- 2 2.0
4位 日本ハム   25-29- 0 6.5
5位 西武     22-29- 1 8.0
6位 楽天     18-30- 1 10.5

セリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 阪神     34-16- 2 ---
2位 DeNA   28-21- 1 5.5
3位 広島     26-26- 0 9.0
4位 巨人     26-27- 0 9.5
5位 ヤクルト   20-30- 2 14.0
6位 中日     20-32- 0 15.0

まとめ

 阪神とロッテの死闘は凄かったですね。23時過ぎまでやる野球なんてなかなかないですよね。しかも本来は移動日だったということもあるので、選手たちの疲労が溜まっていないか心配です(絶対溜まってる)。
 6日からの三連戦が、交流戦前半最後のカードとなります。ここまでのセリーグ対パリーグの成績は、セ18-16パ(引分1)となっています。このままいけばセリーグの勝ち越しで終わりますが、果たしてどうなるでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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