出版に際して「絶対にやっちゃいけないこと」ってなんですか?

不定期ですが、ワークショップを開催しています。
そこでこんな質問をいただきました。

トミーさんの
『出版前にしておきたい17のこと』を
読ませていただいたのですが、
逆に、

出版に際して
”絶対にやっちゃいけないこと”ってなんですか?


(めっちゃ面白い質問!!)


その答えはひとつ。

「編集者に相談しないで勝手に動くこと」です。

本を出したいと思っている人や
まだ商業出版を経験していない人は、
「本=(イコール)著者のもの」
と考えているのではないでしょうか?

わたし自身も、以前はそう思っていました。


出版社と著者の関係について、
インターネットラジオ番組にて
超人気・編集者にインタビュアーさせていただいた際
このように教えていただきました。

出版社とは、映画でいうと配給会社のようなもの。
映画の権利は配給会社が持っているし、
配給会社が各映画館へ配給します。

それと同じで、商業出版の本の権利は出版社のもの。
だから、出版社が各書店に並べてもらいます。

本の著者というのは、
映画制作でいうと、脚本家。
編集者が、監督というイメージです。


なので、脚本家が
配給会社に無断で
PR活動を行なったり、
画像を使用したり、
内容をSNSでシェアしたりはしませんよね?

お金を出して本を作っているのは、出版社です。
当然、権利も出版社にあります。
それを何の相談もなしに勝手に著者が動いてはいけません。
とても迷惑になりますし、次から脚本を頼んでもらえなくなります。
(三谷幸喜氏くらい人気の脚本家ならどうなのでしょう!?)


この記事を読んでくれているあなたは、
「本を出したい」
「本を売りたい」
と思っているかもしれません。

それであれば、
監督(編集者)が作りたい作品に
「脚本家として、どう役に立てるだろう?」
と考えたり、
「この脚本は、どの監督(編集者)が得意だろう?」
という目線を持ってみると、
新しい視野が開けてくるかもしれません。


あなたの本が広がるヒントになりますように。

   トミタイムズ編集部


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