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仕事にはダイブして見える世界がある

私が大好きな将棋漫画に「ハチワンダイバー」というのがあります。

主人公は奨励会落ちしてプロになれず、賭け将棋の真剣師の世界に飛び込むのですが、その過程で、将棋盤の81マス(ハチワン)の世界にダイブする(潜る)ことで、これまで到達できなかった深い将棋がさせるようになるという話です。

プロを目指していた頃の・・・ 師匠の言葉を思い出す
 「おまえの将棋は浅いんだよ、浅瀬でパチャパチャやってる将棋だ」
 「どういう意味でしょう?」
 「もっと潜るんだよ ココに!」
 「この9×9 81マスに 潜るんだよ!」
 「でも師匠?」
 「その自信は買ってやる」
 「どこまでも どこまでも深く深く 深く!!!! この盤に潜るのが将棋指しだ!」

この潜るという感覚は、仕事をしている中で、特に重要なのではないかと思っています。

潜るという感覚がなくても、何か浅瀬でパチャパチャしているという感覚は仕事をしているとよく感じます。

私自身はデザイナーなどのクリエイターではありませんが、比較的クリエイティブな仕事をしている時に、スーッと水面に潜っていくような感覚があり、ある一定の深さに潜れたときに、いままで辿り着けなかったアイデアが生まれるということがあります。

ただ漫画のように数秒でいくようなことは難しく、30分から1時間は必要で、潜っている時間は10分〜20分くらいの感覚です。しかもそんなに頻繁にそういう状態になれるわけでもありません。

心理学の用語でいえば、「フロー状態」という言葉がありますが、これに該当すると思います。

フロー (心理学)
人間がそのときしていることに、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。
日本では、スポーツの分野において一般的に「ゾーン」と呼ばれることが多い。

Wikipedia

正直そんなにしょっちゅうダイブできるわけでもないですが、大体以下のような条件の時に、到達できる気がします。

・考える課題が自分の中で特に重要な位置付けである
・悩みがあまりない
・複数のやらなければならない(考えなければならない)タスクがない
・話しかけられない、または静かな環境

これまでは自然にこういう条件が揃った時にフロー状態になっていた気がしますが、もしかしたら、意識的にこういう状態を作れれば、もっとフロー状態が生まれるかもしれません。

私は職業柄WEBマーケティングやWEB制作、コンテンツ制作などがメインとなる仕事ですが、クリエイティブな仕事の方はこの潜るという感覚、少なからずあるんじゃないかなと思って、記事にしてみました。

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