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予算に合わせて仕事をするのがいい仕事なのか?

受託でお仕事をする場合、必然的に予算が伴います。
お客様に予算がなくて、こちらで金額を提示することもあると思います。

そういった時に、制作者がついつい考えてしまうのが、この予算ならこれくらいの内容かな?と頭の中で制約をつけて作業を見積もってしまうということです。

それだけでも十分ではあるとは思うのですが、そこから一歩抜け出すならば、最初はあえて制約をなくして考えてみることをおすすめします。

つまり、お客さんが叶えたいことを実現するために、この二つを意識します。

  1. 最もよい方法(ベストな方法)を金額や時間、スキルの制限をなくして考える

  2. お客様が本当に欲しい(実現したい)ことは何か?

お客様が本当に欲しいものは何?

有名な格言に「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく『穴』である」という言葉があります。

お客様によっては、本当の目的(穴)を制作者に依頼しますが、意外と手段(ドリル)を依頼される方も多くいらっしゃいます。

我々制作者は、本当に達成したい目的(穴)に対して、様々な手段(ドリル)を考え、最もよい方法を提案するべきではないかと考えています。それはプロであるあなたにしかできないことなのです。

アイデアは発散から収束させる

さて、一旦発想を膨らませた後に、今度は現実的な部分にフォーカスを当てます。

よいアイデアは発散→収束で生まれます。発散と収束という2ステップはアイデア出しの王道です。発散ではあえて制約をつけないことで、飛躍したアイデアが生まれやすくなります。これは「ブレインストーミング」などの手法などでも使われます。

最終的に収束したアイデアが、お客様の要望と同じであれば、それでよいですが、もしお客様の最初の想定と異なっており、そのアイデアがさらによいものであれば、それが付加価値のある提案につながっていきます。

お客様のアイデアを否定するのではなく、「私はこう考えてみましたがどちらを選ばれますか?」と聞いてみるとよいでしょう。

お客様が思い付かなかった提案が、制作者側から提案があれば、次にまた頼みたくなるというお客様は多いのではないでしょうか?

あえて予算を超えてみる

もし自分が(コストパフォーマンスが良いという意味で)ベストだと思う提案が、お客様の予算を超えている場合は、一度提案してみるとよいです。

ただ自分が利益を上げたいという理由ではなく、お客様にとって、そちらの方が投資対効果が高いということを納得していただけるのであれば、おそらく多くのお客様は、ベストな提案を受け入れてくれるはずです。(もちろん予算内で実施する提案も行います。)

AI時代を生き残る、人間らしい仕事

お客様は、言ったことを実現してくれるマシン(AI)よりも、より付加価値の高い提案してくれる人間を求めています。

単純に言われたことだけをやる仕事は、金銭的にもきつくなりがちです。自分ならではの付加価値の出せる提案は、高単価にもつながります。

WEB施策に関していえば、提案の答えが一つではなく、色々な選択肢があることが普通です。その中で、自分の強みがもっとも活かせる、自分らしい提案を目指してみてくださいね。


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