グッズとしてのCDという考え方
ノボでございます。
今回は音楽を売るという事とどう向き合うか。
大げさな話かもしれませんけど。
CD大好き
前提としてお話をしておくと、私はCDがとても好きです。
カセットテープも使ったけど、購入するのはCDだったし、
クリアな音質や薄くてキラキラした円盤になんとも言えないかっこよさを感じたものです。
8センチシングルの下半分を折るのか折らないのか悩んだり、アルバムの歌詞カードやそこに封入されるライナーノーツを時間をかけて読んだり。(ちなみに下半分は折らない派でした。)
紙ジャケとか特殊パッケージにテンション上がりつつ、棚にしまう時に他のとサイズが違うからちゃんと収まらなくてモヤモヤしたり。
沢山の新しい音楽に触れて、自分も音楽をやりたい!って思うような出会いをくれたのはCDでした。
手元に残るもの
Apple MusicやSpotifyのような、無料や定額で音楽聴き放題のサブスクリプションがどんどん大きく一般的になっている今でも、やはりデータだけでは寂しい、形として手元に欲しいという声はSNSを見てると一定数あるかなって思います。
非常によくわかるし、自分もそうだなって思います。
今年の4月に数年ぶりにM3に参加しました。
M3とは、プロ・アマ問わず自分の作った音楽を販売するためのイベント。
音楽版のコミケっていうとイメージが湧きやすい方もいるのかなぁと思います。
ノボも新譜を用意してこの日にリリースを行いました。
周りの参加者さんを見回してみるとCDの方が本当に多かった印象です。
好きだけど…問題
このM3なのですが、ノボは新譜をリリースはしましたが、CDという形ではありませんでした。
じゃあ何かと言うとダウンロードカードという形。
こちらのconcaというサービスを利用して、音源等のデータはクラウド上にアップロードして、ダウンロードのためのURLやシリアルコードの書かれたカードをリリースしました。
こんな感じ。
何故こんな形を取ったのかというと、理由がいくつかあって、
1.工場に発注してCDプレスするにはコストがかかりすぎる。
売れてないミュージシャンの宿命なのですが、折角プレスしてCD作ってもペイ出来るほど売れないor売れるまで時間がかかる。
だいたい工場でプレスすると少なくて100枚から受付というところになります。
もっと少なく出来るところあるかもですが、その分割高になったりします。
昔は1ロット500枚とか1000枚とかだったので、優しい時代になったものです
それならCD-Rで手焼きしたら良いじゃないって思う人もいると思います。
それも無しではないんですけど、それならそれでジャケットくらいは印刷したいと思うわけです。
そうすると、それも業者発注するか家でプリントして手で切るかという話が出てくるわけで、今後はコストに加えて手間という問題も出てきます。
個人的に一番大きかったのが次の理由。
2.そもそもCDで聴ける環境なくない?
CDプレーヤーを持ってる人が少なくなったって話は結構前から出てると思うんですけど、ここ最近の話でいうとPC自体にCDドライブが付いてないってこともあるわけです。
外付けのCDドライブ持っている人であれば対応出来るけど、そうでなければもうお手上げ。
もっと言うとPCすら持っていない人だっていたりする。
確かに買ってはもらいたいけど、根本で言うと聞いて貰いたいわけなので本末転倒になってしまう。
と言う事を踏まえて今回はダウンロードカードにしてみようと思ったのです。
音源はデータ(しかもCDよりも高音質)で、カードとして手元に残しつつ、ちゃんとアートワークも出来る。
費用はかかるけど、そこまで高額にならない。
完璧!
かと思いきやそれはそれで問題がありました。
ダウンロードカードの問題
ダウンロードカードのサービスを行なっている会社は複数あります。
が、今回はconcaでのリスナー側の問題点として聞いてください。
1.やり方がわかりにくい
これはもう慣れるしかない。
今までになかったサービスを利用していくことになるのでやむなし。
しかし、これだけで手を出さないって人もいるので無視しきれないモヤモヤ。
2.音楽アプリに入れにくい
PCの人はまだ良いんですけど、スマホの場合まずブラウザからDLするとストリーミングで聞くことになります。
ちゃんとDLして聞こうと思うとiPhoneの場合はDoropboxというクラウドサービスを利用しないといけない。
その上でiTunesを利用してミュージックに取り込むと言う。
PC持ってなければ出来ないし、ちょっと手間かかりすぎですよね…と言う。
悪いことばかりじゃない
ところが、このconcaというサービスも使い方によってはとても面白いことが出来ます。
ずっとダウンロードカードという表現をしていましたが、正確にサービスについて説明をすると、
1.まず、データの置き場所をお金を払って買う
2.そのURL,シリアルコードの書いたカードを作成する(別途料金がかかる)
3.希望によってオプション追加
と言う流れになってまして、2のカード作成からは任意なんですよ。
カードはURL,シリアルコードを伝えるための媒体でしかないんですね。
と言うことは、なにか別の手段で伝えられればカードでなくても良いわけです。
なので、アイデア、予算によってはとても面白い使い方が可能になるわけです。
と言う話を以下の動画でお話ししているので、時間のある方は見て貰いたい。
そして、それを踏まえて色々な意見をいただきたいって思います。
コメントください。
しかしながら、提供の形は無限になったとは言ってもやはりデータの扱いにくさは変わらないわけで…
じゃあどうしましょうか
現在ノボさんはアルバムを作成しています。
というか、音はもう出来上がっていてあとはリリースを待つばかりと言う状態です。
で、今までの話をずっとグルグル考えてどうやってリリースをするかを考えてました。
今回はちょっと変わった試みをしてみようと思います。
音源は配信と言う形でサブスクリプションサービスで行います。
で、それだけだと悲しいので何かを作りたい。
と言うことで、今回は冊子を作ります。
CDといえば、盤だけでなく歌詞カードや写真とかそう言うアートワークを見ることも一つの楽しみだったので、それを作ろうかなと。
各曲の歌詞と、セルフライナーノーツに写真を加えた8P程度の冊子なのですが、ちゃんと印刷所を通して作成を行います。
ライブ会場と通販で販売して、音だけ聞きたい人はサブスクリプションで、応援の意味で購入をしてくれる方にはより作品を楽しめるものをって形でお届けしようと思います。
まだまだ作成段階なので、価格、発売時期等の詳細が決まったら色々な場所で発信するのでぜひチェックしてください。
と言うことで今回はここまで。
長々とお読みいただいてありがとうございました!!
ここからは有料になります。
クラウドファウンディングではないですが、リリースに付いて応援するよ!って方がいらっしゃったら購入してもらえると嬉しいです。
ちょっとだけ今回の件の余談みたいな話を書いておきます。
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