見出し画像

見ないのか、見られないのか。

「希望の数だけ失望は増える」とは、Mr.Childrenの桜井和寿さんの言葉である。「それでも明日に胸は震える」という言葉が続くように、あくまで前向きな姿勢を唄った部分ではあると思うのだけれども、正直僕はとても共感できるスタンスである。そういえばまた別の曲では、「半信半疑=傷つかないための予防線」なんて秀逸な歌詞もあった。

未来を見据えるためには希望やビジョンが必要だと、最近気がついた。いわゆる目標と呼ばれるものが定まれば、イマ取り組むべきことが具体性を帯びるだろう。そして、僕はこの未来を見据えることが苦手だとも気づいている。そのときの思考やタイミングで選択しながら、とりあえずここまで流れ着いた人生だ。先のことなど、僕にはさっぱり分からない。どうやら、別に分かろうともしていない。

極端な話、明日僕は死を迎えるかもしれない。災害が起きて、急病で倒れて、事故に巻き込まれて、あらゆる可能性によりこの世界から離れることになるかもしれない。いやほんとうは極端な話だとも思っていない。僕たちは“そのとき”がいつ来るか分からない時間を生きている。いつだってあの世界とは、隣り合わせだと思っている。

だから僕は、未来を見られないのだろう。この先の現実に何かを思い描いたところで、結局そこまで辿り着けなかったら“夢の描き損”である。だったらそもそも未来を見ない選択肢で、自分自身を守ってしまいたい。すこしばかり失望する自分を怖れて、未来を見られない自分に気づきつつあるのかもしれない。

いつもいつもありがとうございます〜。