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地域おこし協力隊としてのコラム。

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2022年4月から着任している地域おこし協力隊での活動を通じて、感じたこと・考えたことを綴っています。
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#発信

お試し移住でもワーケーションでもなく。

今年4月に宮城県美里町の地域おこし協力隊となってから、僕はこの地元の移住・定住促進を活動のひとつにしている。東京で暮らしていた3月までの経験を活かしながら、おもに都会の人と地域の“関わりしろ”をデザインするような仕事である。着任前から興味があったことに今こうして取り組めていることには、幸せを覚えなくてはならない。 これまでの美里町は、特にこれといった施策を見せてこなかった。たとえばお試し移住だとかワーケーションのツアーだとか、あの手この手で人を呼び込むほかの自治体を尻目に、

まちおこしにおける「伝える」の重要性。

地域おこし協力隊として仕事をしていると、伝えることの重要性を感じさせられる。 たとえば観光地を持たない地域が、関係人口をつくりたいと考えていたとする。別にそこは、これまで何にもしていなかったわけじゃない。個人で頑張っているような個性的な事業者がいて、オリジナルの商品があって、ちゃんと地元のお客さんもいる。行政側にだって、事業者や顧客を支援する仕組みもあったりする。では、なぜ町外の人に“関わりしろ”がないのか。話題性が足りないと感じてしまうのか。 それは、しっかり伝わってい