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たった2秒で1週間保存可能!最新ワイン保存術

飲み残したワインはどうされていますか?
そのままコルクをボトルにさして冷蔵庫に入れておくと
3~4日すると酸化して風味が落ちてしまいますよね。
でも最新のワイン保存術を使えばたった2秒で飲み残しのワインを
1週間後もフレッシュな味わいで楽しむ事が出来ます。

ワイン保存術とは

ワイン保存術とはワインを酸化劣化させずにフレッシュな風味をキープしながらワインを楽しむ技術です。通常ワインは抜栓後空気に触れて酸化が始まり、3~4日で風味が落ちて美味しくなくなってしまいます。
ワインの標準的な仕様は
・アルコール度数13%
・ボトル1本容量750ml
アルコールに対する強さは人それぞれですが、だいたい2人で1本が標準的なワインの飲酒量とされています。
核家族化や単身世帯化が進む現代社会でアルコール13%、750ml入りのワインのパッケージングはミスマッチを起こしていると言えます。今後家飲み需要に対するワインのパッケージの見直しはワイン業界の喫緊の課題と言えます。(ワインの小容量化が進まない理由は消費者のワインに対するガラス瓶とコルク栓の固定化されたイメージが大きいと言えます。)
とは言え自宅で簡単にワインを酸化劣化させずに保存出来ればワインを無駄にすることや飲みすぎによる健康被害を防ぐことが出来る極めて重要な技術となります。

これまでのワイン保存術

最も古典的なワイン保存術はより少量の瓶に移し替えるというものです。
その次がポンプ式の保存器具でシュポシュポしてボトルの空気を抜くというものです。
少量の瓶に移し替えるには残ったワインの量に見合うサイズの瓶が必要となりまた移し替える時にもワインは酸素に触れますのでせいぜい数日保存期間がのびる程度の技術です。
ポンプ式器具も空気を抜くといっても手動の力程度では真空状態を作れる訳ではなくせいぜい数割か抜ける程度です。大気中の酸素濃度は約20%なので仮に空気を50%抜けたとしても酸素量は20%から10%に減ったに過ぎずさほどの保存効果は見込めません。
以上のことから、これまでのワイン保存術ではワインの保存期間は頑張って4~5日がいいところでした。

最新のワイン保存術

ここ数年で飛躍的に進化したワイン保存術は、タイトルにあるようにわずか2秒の作業で1週間は楽にワインをフレッシュな状態に保つことを可能としました。Coravinコラヴァンという器具を使えば1年以上ワインを保存する事も可能となっています。

鍵はアルゴンガス

この飛躍的に進化したワイン保存術の鍵はアルゴンガスにあります。
アルゴンは窒素、酸素に次ぎ大気中に3番目に多く存在するガスで、不活性(化学反応しない)ガスと呼ばれています。不活性ガスは酸化しないので酸化しやすいものをアルゴンガスに触れさせておけば酸化が防げるため現在世界中で酸化防止剤として広く使用されています。
世界中で広く使用されているアルゴンガスですが、残念ながら日本ではあまり知られていません。その理由は日本の法律にあります。ワインにガスを注入して使用するためにはアルゴンガスが「食品添加物」に指定されている必要がありますが、日本では長い間アルゴンガスが「食品添加物」として指定されていませんでした。日本ではアルゴンガスではなく窒素ガスが広く使用されていました。窒素とアルゴンはどちらも不活性ガスですが重さが違います。窒素は軽くアルゴンは重いです。窒素ガスの場合飲み残しのワインのボトルに注入する場合は空いている空間をすべて満たさないとワインが酸素に触れてしまいますがアルゴンガスの場合はシュッと一吹きすれば重さによってワインの液面に蓋をしてくれるので空間すべてを満たす必要がありません。これが2秒でワインを1週間保存できる理由です。

2019年6月にアルゴンガスが「食品添加物」に指定されたことによって日本でも外国製のアルゴンガスのスプレー缶が利用できるようになりました。

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『アルゴン ワインセーヴ プロ』の使用方法は飲み残しのワインボトルに「シュッと」一吹きするだけです。約150回使用可能なのでとてもリーズナブルです。(希望小売価格3,500円)
何本か同時に開栓してそれぞれ1杯ずつグラスで楽しむ事も出来ます。1杯飲んでシュッと一吹きしておけば1週間は全く問題なく楽しめます。(私の感覚では10日は大丈夫です。)
まずは試しにワインを半分飲んでアルゴンガスをシュッと一吹きして栓をして冷蔵庫に1週間置いてみてください。
1週間後に再び飲めばアルゴンガスの『威力』を実感できます。

簡単すぎて拍子抜けしてしまいますよね
これでもまだあなたはシュポシュポしますか?

ノーブルサヴェッジワインラボ代表
槇田貴久

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