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キアゲハの食料危機で狼狽える

今年の春からキアゲハを育てたくてとにかく売っているセリ科ハーブの苗を購入して植えました。ハーブの全盛期は葉が青々と多い茂っていていくらイモムーが食べても大丈夫なくらいの量がありました。

まだかまだかとほぼ毎日プランターを覗く日々が続きました。

キアゲハがやっと来てくれたのが7月19日です。
20個の卵です。
ハーブを植えたのが3月10日なのでそれからおおよそ4か月が経ちました。

ハーブの勢いは全盛期を過ぎもはや閑散期です。花が咲き葉が減りました。梅雨や暑さを受けてディル、チャービル、パクチーは弱って枯れました。
刈り込みや適切な肥料を施せばもっと長く元気に育っていたと思います。
(ハーブを育てるのは初めてなのでそこはこれから経験を積んでいきたいです。)
この時点でセロリ、パセリ、イタリアンパセリのみになっていました。
その中でもまだ継続的に葉が育ちそうなのはイタリアンパセリのみです。

20匹のキアゲハのイモムー(芋虫)がイタリアンパセリを食べてすくすく育っていきました。プランターからパセリを収穫するたびにこれでは厳しいかも?と思いました。まだ能天気。

昨日の夕方(7/22)イモムーハウス(芋虫を入れている60センチのガラス水槽)を覗くとパセリの茎しかありませんでした。食べるペースが尋常じゃない。4回目、5回目の脱皮後の食欲が私の予想の範疇を大きく超えて一気にイタリアンパセリの量がなくなっていきました。プランターに残っているパセリの葉は光合成用に残しておかないといけないし食べる葉っぱが無い。。。
それを現実に感じたとき狼狽えました。

とりあえずメルカリで無農薬の苗を購入して
母に電話をして閉店ギリギリのJA産直市に🚙で連れて行ってもらいました。そこには新鮮なパセリがあったので購入しました。
農薬が付いているので冷水でしばらく洗いました。
でもいざあげようと思うと本当にあげていいのか迷いました。

去年の11月にイモムーがやってきたとき食べる葉が無くてホームセンターで購入したパセリをあげたら食べた後に死んでしまったことがありその経験が頭をよぎりました。

このパセリをあげる前にまだイモムにとって安全な食料を確保できる方法が他にあるか考えることにしました。
可能性は低いかもしれないけど他に近くのスーパーに無農薬のものが販売されているかもと思い自転車で探しに行きました。帰宅すると見かねた夫が🚙で周辺のスーパーも連れて行ってくれました。
結局ありませんでした。が、イモムのためにいろんな人を巻き込んで申し訳ないし有難いなと思いました。

諦めきれずまだ打開策を考えました。
近くに河川敷があり、野草として生えているかもしれないと思いました。
なんでそう思ったのかは分かりませんがセリ科の野草くらいは生えているだろうと踏んで検索をかけるとなにやらセリが自生しているらしい。写真の白いセリの花を河川敷で見かけたことがあるような気がする?
私は一度も食べたことは無いですが、動画を見てセリの特徴をおさらいして次の日の早朝に探しに河川敷へ出かけました。

一応、祖母にも連絡を入れました。
山菜採りをする事もあるのでなにか掴めるかなという望みをかけました。

翌日、河川敷の水辺を探すと・・・ありました。
よく散歩コースで渡る橋の傍に白いセリの花が咲いていました。
「え??」
本当に宝物でも見つけた気分になりました。
“これで20匹の命が繋がった”と一人で安堵しました。

今まで河川敷にいろんなものを採取しに行ったことや散歩していた経験が生きた・・・みたい。。。

祖母から連絡が来て、草を刈ったばかりで今はないけど三つ葉も野セリも生えているとのこと。これで食料が継続的にあげられるとさらに安堵しました。

家に帰りセリを洗ってイモムーハウスに入れたらしっかり食べてくれました。それを見たとき、大仕事をやり遂げた気持ちになりました。

みんなが協力してくれて命をつなぐことができました。
ありがとう。

そして、食料の見積もりが甘かったので今回の経験を次に活かしたいと思います。

最後に、イモムーよ。
もう少し早い時期にやって来てくれると嬉しいです。






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