婆にも弱点があると知った日

社会人になってからは実家を出てずっと一人暮らしをしていた。(正確には違うがそれはまたおいおい)

今は縁がありシェアハウスに住んでいる。

基本的に不満はない。お部屋も気に入っている。

が、ただ一つだけ不満がある。

入居者に一人だけすごくすごく嫌いな人間がいることだ。


感じている不満を例えてみると、

湯がく前の素麵の如し悪気のないまっすぐな心。(他人がどう思うかは考えない★)

あるいは、ミスドにてだれかの悪口を声高に話す人の前にある、手つかずのドーナツ。(?)

もしくは激安セールにて、目当ての品に一直線な主婦のカートの動線。

、、、、


それはそうと、最近新しい入居者が引っ越してきた。

声が大きく、とても仕事のできそうな風貌の体格の良い女性だ。

名前を佐藤さんとする。

佐藤さんは住民の一人(名前を鈴木さんとする)と特に気が合うようで、

よく二人でおしゃべりに花を咲かせている。

婆は二人の弾丸のようなおしゃべりにはついていけないようで、

二人が共用部にいるときは自室にいることが多いようだ。

以前は何なら共用部で寝ていたのに。

やたら人を集めておしゃべりしていたのに。なぜ。


ここでわたしはあることに気づいた。

…婆って自分が中心になれないコミュニティでは弱体化するんだーーーー…..


これは発見だった。

せかいの秘密を知ってしまったような。

まだ世の中には知らないことが思ったよりたくさんあるのだと思った。

それでもこの日に学んだのは、

いくつになっても陰キャは陽キャの影となることだった。

人と場所を選んで騒ぐ人というのはいくつになっても存在するのだ。

知らないことを教えてくれてありがとう婆。

さすがに還暦すぎてそれはないだろうと思ってしまっていて申し訳ない。


ありがとう佐藤さん。ありがとう鈴木さん。

心の底から感謝を込めて。

これからもこの調子でよろしくお願いします。

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