ボードゲームと教育

いぜん、ボードゲームは教育か? 玩具か?みたいな話がありましたが、僕も教育に関わっているし、まぁ、子どもたちとボードゲームをする機会があるので、意見を言っておこうかなと。とはいえ、そこまで考えを巡らせているわけではないです。

で、まずですね、遊びってのは発達に必要なことだと僕は思っています。なので、全てのゲームやおもちゃは発達につながります。これを教育といえば、ボードゲームは教育でしょうし、そうでないなら、教育とはいえないものかなと思います。

ということは、教育の定義がなんなのかって話になると思います。もし、教育というのは、ただ知識や技術を教えるのであれば、ボードゲームが教育というのは違和感があります。そもそもボードゲーム「を使って」、教育するというのであれば分かりますが、ボードゲーム「が」教育というのは意味がわかりません。算数を教えるというが、教育であって、算数の教科書自体は、とは言えないわけです。それは唯の教材であるだけです。

つまり、ボードゲームがなにかの教材になるというのであればしっくりきます。ボードゲームというのを、教育に利用するというのは、ありえるでしょう。

さて、「発達」に関してですが、ボードゲームを子どもたちに遊ばせるというのは、発達につながるでしょう。それは、2つの点で、良いと思います。子どもたちが集中できる機会ができる、子どもたちが話して社会性を身につける場ができる、という意味でボードゲームは有用だと考えます。

ただし、子どもたちができるボードゲームはわりと限定されます。まず、漢字やもじが読めない子どもたちは、テキストがあるゲームはできないですし、たしざんや、ひきざんができない子どもは、そういったゲームはできないでしょう。ときどきたまに、「そういった遊びを通じて、こどもは計算を学ぶ」みたいなことを言う人がいますが、逆なのです。計算ができるから、遊べるのです。

というかほどんどのボードゲームは教養がなければできないものです。そういった意味では、ボードゲームは大人の遊びです。考えてみれば、大人になってからの方が、「遊び」が増えてるのは、教養があってこそだと僕は思います。教養がなければ遊べないのですが、遊ぶことによって発達するのが人間なのだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?