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本日はお人柄もよく

このごろ7時頃の散歩は寒さと暖かさの間で特別気持ちが良い。
バス停の前でちょこんと座った柴犬は誰を待っているのだろうか。飼い主さんも一緒に立っていたのできっと誰かの迎えなのかもしれない。
横を通ると体は動かさずに顔だけでぼくを追う。
その仕草がかわいい。

下北沢で行われているPodcast Weekendへ向かう。
どういう基準で集められているのかまで調べられていないけれど、11月以降ずっと聴いている推しラジオ「ディグトリオ」の皆さんが新潟から来ることになっていた。ラジオを聴いて事前に持っていくものの準備も万端。

柔らかくて温かい人たちだった。
ラジオで聴いていた声と差異がなく、想像していた以上に優しく・かっこいい大人たちだった。長蛇の列ができたブース、エンドレス作業、対応中にも関わらず尋ねたりするとその手を止めて目を見て応えてくれる。その言葉には嘘がなくきちんと向き合ってくれているのを感じて温かくなった。

ディグトリオの内容は、新潟で働いているお兄さん三人がディグ(めっちゃ調べた)した好きなことや興味のあることを辺に作った雰囲気なく、フラットに伝えてくれるバランス感覚の良いサブカル特化のラジオ。それが心地いい。
特徴を捉えて絵を描く、ハケでデザインを擦る、服をたたむ。
それぞれが丁寧でほかほかした。それにブースへ集まった方々も温かい空気感でひだまりだった。

好きなことを伝えるラジオを好きな人が集まる。Podcast Weekendというイベント自体がそのような気持ちのいい空間だった。

ふと趣味ってことばが面白いな、なんて考える。
どうしてあんなに堅苦しいんだろう。
社会に出てから特に「趣味はなんですか」と聞かれることが多くなった。その度に「なんだっけなぁ」と思う。そういう人は多いかもしれない。

子供の頃って聞かれたことなかった。公園で自転車に乗っている男の子に「趣味ってなに?」なんて聞く人はいない。なんでだろう。

趣味という言葉は他に本業や道がある中で、それ以外に従事しているもの。をさしているのかも。こどもに趣味を聞かないのは「遊ぶことが仕事」ないし本業だと考えられているからなのかもしれない。

そう考えると、趣味を聞かれて応えられる人は仕事というフレーム以外の生き方を見つけている人なのだろう。

趣味を聞かれて答えられないことは決して悪いことではなくて、言葉にする癖がなかっただけ。
きっとハマっているものや気づいたらやってることがある。
掃除、靴の手入れ、散歩、電柱の写真を撮る。
なんだって趣味だと言える。

日々していることは仕事を中心としたときのwith的な事項だと思っている人が多い気がする。それだと趣味を聞かれた時に答えようがない。
まるで仕事しかしてはいけない世界のようで少し寂しい。
1人の人の中にいくつも生き方があっていいはず。

好きなものを好きだと言える。やっていることが趣味だと言える。
それが気持ちよく生きていくためのライフハック。
先人としてPodcasterたちが体現してくれている。

本日はお人柄もよく、ここちよい1日でした。
好きなPresenceはPresenceⅣです。


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