「静謐の風が鳴り響く街に」
あそこも ここも
追われている人達
白煙の中 ポケットから
青い蝶が羽ばたく
悲しみの瞳に また
ひとつの影が堕ちた
赤く染まったシャツには
砂埃が群がり道に同化する
窓から見える月に反戦の声が
響けど収まらない怒号
赤い血を持った銃弾が
赤い血を持った子供を貫通し
赤い血を持った愛を壊す
これが日常になるなら
あらざる風景
小さくて良いから
揺れるライターの炎でも
持ち寄れば
そこを 離れる街だとしても
それが 鳴り響く風になって
ここを 待って過ごせる場所に
する為に
#詩