Aki@全国通訳案内士(英語)

2016年から通訳ガイドとして300回以上ツアー催行~個人旅行向け「知的好奇心を刺激す…

Aki@全国通訳案内士(英語)

2016年から通訳ガイドとして300回以上ツアー催行~個人旅行向け「知的好奇心を刺激するガイドツアー」。 Instagramで建築や街の風景などを投稿しています。個人ウェブ https://tanakaakio.com/ 香川県出身、横浜市在住

マガジン

  • 通訳ガイドの建築鑑賞

    建築好き通訳ガイドが、気になる建物を紹介します。

  • 通訳ガイドの本棚

    通訳ガイドとして知識を深めるために読んできた本を紹介していきます。

  • 通訳ガイドのIT活用術

    私は以前、電機メーカーのIT部門でコンピュータ・ネットワークを使った業務効率化の仕事をしていました。 個人的にもガジェットを含めたITが好きなので、通訳ガイド・個人事業主としての活動に積極的に活用しています。 その実践に基づいた具体例を紹介していきたいと思います。

最近の記事

国立西洋美術館 リニューアルオープン!

こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 先月リニューアルオープンした、国立西洋美術館に行ってきましたので、その様子についてまとめました。 私にとって国立西洋美術館は、建築ガイドをはじめた、思い入れのある建築です。 今回実施された一年半におよぶ修復工事では、近代建築の巨匠ル・コルビュジエの構想に基づいた、1959年開館当時の前庭の姿に復原するというものだったので、再開を心待ちにしていました。 国立西洋美術館は、ル・コルビ

    • 香川の建築(2) 旧香川県立体育館

      こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 香川県の建築の第二回は、香川県庁舎東館と並んで有名な、同じく丹下健三氏が設計した「旧香川県立体育館」です。 この「旧香川県立体育館」、とにかくその姿が一度見たら忘れられない、異形の建築です。 旧香川県立体育館とは 旧香川県立体育館は、1964年(昭和39年)に竣工しました。この年は東京オリンピックが開催された年であり、丹下氏による「国立代々木競技場」と同時期の建物です。 国立代

      • 香川の建築(1) 香川県庁舎東館

        こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 先日、久しぶりに香川県に帰省し、いくつかの建築を巡ってきましたので、それらを紹介していきたいと思います。 香川県、実はモダニズム建築をはじめ、いろいろな名建築がある、建築王国なのです。 今回は、香川の建築と言えば一番にあげられる「香川県庁舎東館」についてです。 香川県庁舎東館とは 香川県庁舎東館は、当時の県知事・金子正則氏(在任:1950年~1974年)の熱い思いから生み出さ

        • 景観と一体化した美しい美術館「横須賀美術館」 – Yokosuka Museum of Art

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 今回は「横須賀美術館」です。 この横須賀美術館は、三浦半島の西端で幕末のペリー来航の地として名高い浦賀にあります。 公共交通機関でのアクセスだと、電車とバスを乗り継いで行くのに時間がかかるので、なかなか足が向きませんでしたが、先日ようやくはじめて訪れることができました。 京浜急行本線の終点「浦賀」駅で下車。そこから観音崎行きの京急バスに乗り、終点の「観音崎」バス停に向かいました

        国立西洋美術館 リニューアルオープン!

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          通訳ガイドの本棚~新書の英語学習本

          こんにちは、Akiです。 通訳ガイドとして、日本を紹介するために、私が興味を持って読んだ本を紹介しています。 Twitterでもときどき、私が持っている本、読んだ本について発信しています。その中からnote記事にまとめていきたいと思います。 今回は、新書の英語学習本についてです。 「英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで」 (中公新書) 北村一真★★★★☆ ある程度の英語力を持つ読者に、独学で英語を学習する上での指針を与えてくれる本です。 世の中のさまざまな英語

          通訳ガイドの本棚~新書の英語学習本

          横浜日本大通りの建築(5)旧横浜三井物産1・2号ビル

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 横浜の建築集中地帯のひとつ、横浜日本大通りの周辺にある建築を巡る記事、第6回目です。 前回ご紹介した旧日本綿花横浜支店ビルから、日本大通りを海側に向かって歩きます。 このあたりは、少し坂道になっているのが建物の基礎の部分から見てとることができます。これは現在ではわかりくいのですが、横浜の名前の由来といわれる横に伸びた浜の部分に向かって、土地が少しずつ高くなっているためです。 幕

          横浜日本大通りの建築(5)旧横浜三井物産1・2号ビル

          横浜日本大通りの建築(4)旧日本綿花横浜支店

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 横浜の建築集中地帯のひとつ、日本大通りの周辺にある建築を巡る記事の、第5回目です。 前回から少し間があきましたが、いよいよ日本大通りへと入っていきます。 横浜公園を中央から港側へ出ると日本大通りが正面に広がっています。 日本大通りここで日本大通りについてふれておきましょう。 1866年(慶応2年)に横浜居留地で発生した大火ののち、街づくりのひとつの柱として、英国人技師のリチャー

          横浜日本大通りの建築(4)旧日本綿花横浜支店

          横浜日本大通りの建築(3)横浜市中区役所~彼我庭園

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 横浜の建築集中地帯のひとつ、横浜日本大通りの周辺にある建築を巡る記事、第4回目です。 前回ご紹介したストロングビルから横浜公園へ戻り、日本大通りへと向かいます。 ストロングビルから横浜公園へと向かう横断歩道のところから、はす向かいに外壁の茶色いタイルが際立つ、「横浜市中区役所庁舎」が見えてきます。 横浜市中区役所庁舎 この横浜市中区役所庁舎は、近代建築の巨匠ル・コルビュジエに師事

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          横浜日本大通りの建築(2)横浜公園

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 横浜の建築集中地帯のひとつ、横浜日本大通りの周辺にある建築を巡る記事の三回目です。 京浜東北線が走るJR関内駅の南口を出て、前回紹介した旧横浜市庁舎を左手に見ながら1分ほど歩くと「横浜スタジアム」が見えてきます。 横浜スタジアムは日本で、そしておそらく世界で最も鉄道駅からのアクセスがよい球場、といわれています。 横浜公園 横浜スタジアムを含む一帯は、「横浜公園」という日本で最も歴

          横浜日本大通りの建築(2)横浜公園

          横浜日本大通りの建築(1)旧横浜市庁舎

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 前回は関内という名前の由来についてお話ししましたが、今回からは建築を巡る記事となります。JR関内駅からスタートしましょう。 旧横浜市庁舎京浜東北線が走るJR関内駅の南口を出て、海側の横浜スタジアム方面へ向かうと、目の前に最初の建物、旧横浜市庁舎が現れます。 旧横浜市庁舎は、開港100周年記念事業として建設され、1959(昭和34)年に竣工した地上8階、地下1階のSRC(鉄筋コンク

          横浜日本大通りの建築(1)旧横浜市庁舎

          通訳ガイドって?(2)デビューの準備

          こんにちは、Akiです。 「通訳ガイド」って何者なのかという疑問にお答えする記事の2回目です。 前回は通訳ガイドになるための「全国通訳案内士試験」までについて書きました。 今回はその試験に合格した後、通訳ガイドとしてデビューするための準備について、私の経験もまじえながらお話したいと思います。 なお、この記事は私個人の経験から語る「通訳ガイド」ですので、一般的な通訳ガイド像とは異なる場合があることをお断りしておきます。 全国通訳案内士の登録申請 全国通訳案内士試験に合格

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          通訳ガイドって?(2)デビューの準備

          横浜日本大通りの建築(0)関内とは?

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 一般的に都市部には、有名な建築が多く建ち並ぶ場所があります。 これは、その土地の歴史的・地理的なものが、磁力のように建築を引きつけた結果、形成されてきたともいえるものです。 例えば東京では、上野、表参道、銀座、日比谷・丸の内といった場所があげられます。 幕末から国際港湾都市として発展した、横浜にも建築集中地帯があります。 その中から、横浜日本大通りの周辺にある建築を紹介したいと思い

          横浜日本大通りの建築(0)関内とは?

          通訳ガイドって?(1)

          こんにちは、Akiです。 ふだん「通訳ガイドの〇〇」というような記事を書いています。 でも「通訳ガイド」って何者なのか、あまり知られていないですよね。 今回は「通訳ガイド」について、私の経験もまじえてお話しいたします。 なお、この記事は私個人の経験から語る「通訳ガイド」ですので、一般的な通訳ガイド像とは異なる場合があることをお断りしておきます。 通訳ガイドとは? 通訳ガイド(または通訳案内士)とは、簡単にいうと、来日した外国人を相手に、有料で観光案内をする仕事です。観光

          通訳ガイドって?(1)

          【書評】「首里城への坂道 – 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像 」

          こんにちは、Akiです。 通訳ガイドとして日本を紹介するために、私が興味を持って読んだ本を紹介します。 今回は、通訳ガイドとしてというよりも、沖縄好きということから読んだ本をご紹介します。 沖縄は、かつての琉球国(琉球王国の正式名称)として、日本本土とは異なる歴史・文化を持つので、本土の通訳ガイドにとっては、ハードルの高い場所ですね。 この本は、大正時代~現代にかけて、琉球・沖縄の文化を愛する人々が、どのように琉球・沖縄の文化を守り伝えてきたのかを描いたノンフィクション

          【書評】「首里城への坂道 – 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像 」

          地震と建築

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 9月1日は「防災の日」。関東大震災が1923年9月1日に発生したことに由来します。今回は地震と建築について考えてみたいと思います。 通訳ガイドとして外国人のお客様を案内しているとき、地震の話題になることがよくあります。 欧米の方の多くは地震の経験がほとんどなく、来日中に地震に遭遇すると、たとえ小さなものであっても、とても驚かれることがあります。 (米国西海岸やニュージーランドなど

          建物に刻まれた数字の暗号?(3)

          こんにちは、Akiです。 建築好き通訳ガイドの視点から、建物の魅力について紹介しています。 建物をよく見ていると、ときどき「これはどういう意味なんだろう?」というものが目に入ることがあるかと思います。 建物に刻まれた、暗号のような数字に注目する第3回目は、西洋建築に特徴的な意匠に関する話です。 メダイヨン 西洋建築には、ギリシャ・ローマを起源とする、「古典主義様式」のさまざまな装飾意匠が見られます。 その中に壁面を飾る「メダイヨン」というものがあります。 メダイヨンと

          建物に刻まれた数字の暗号?(3)