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住宅ローンは定年退職までに完済すべきか

物件価格分はフルローン、毎月の返済額は月収の30%超、返済期間は80歳までの28年間。変動金利。私@52歳がこれから契約した住宅ローンの条件である。

普通に考えたらサラリーマンが組むには無謀すぎる条件だ。再雇用などを活用しながら70歳まで働くとしても、最後の10年は年金生活。老後破産、ローン焦付き、差押え、競売、などのキーワードがチラつく。

でも銀行は貸してくれる。まだまだ低金利で利鞘が取れないから貸付に必死なのだろうか? そういう側面も無くはないだろうけれど、私の場合は即金で買える資産を持っていることが決め手になったと思う。
 どう転んでも銀行は回収できる。
 私は私で、いつでも完済できる。
借りなくても買えるのに敢えて借りる理由は、サラリーマンの間は住宅ローン減税で還付があるし、株式投資で得られる利益は高確率で住宅ローンの利回りを上回るから。

株価が半額になったらどうするのよ?と投資をしない人は心配するだろう。半額になるリスクがあるからこそ、売買が成立して株価が決まる。そしてリスクを取るからこそ、リターンがある。それが株。虎穴に入らずんば虎子を得ず。

住宅ローンは生命保険代わりにもなる。
定年退職までに住宅ローンを返済する必要性は、手持ちの金融資産と本人の労働市場価値次第で変わる。年齢で一律に決めることではないし、条件が揃うなら定年後もローン返済を続けるのは、ありだ。

っていうか、上記引用記事と全部真逆なことやってるな、私。でも、アラフィフで家でも買おうか(それまで賃貸)という状況なら、それなりの蓄えや運用資産があるべきだし、蓄えを頭金や定年までのローン返済で使い果たすより、現金は効率よく運用しながら、ローン金利は団信保険料と割り切って住宅ローン減税の恩恵を享受する方がどう計算してもプラスでしょ。FPの一般論が誰にでも役に立つとは限らないだろう。運用余力が無いのなら、なおさら住宅ローン返済を後ろ倒しにするべき。一文無しで生活保護になるリスクはできるだけ先延ばさないと。